非常勤看護師の働き方とは

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非常勤看護師
働き方とは?!

非常勤求人・転職・募集【特集】

常勤との違いやメリット・デメリットを解説

非常勤看護師の働き方とは?!

非常勤・パートとは?常勤との違い

非常勤・パートとは?常勤との違い

常勤との違い①労働時間の違い

常勤と非常勤の大きな違いは「労働時間」です。1日8時間などのフルタイムで週5日以上勤務できれば「常勤」、短時間での勤務や、週の勤務日数が少ないと「非常勤」となるケースが一般的です。

常勤との違い②給与形態の違い

常勤は月給制や年俸制が一般的である一方で、非常勤は時給制が最も多く、他に日給制や件数制(訪問看護など)の場合もあります。

常勤との違い③社会保険などの違い

病院や介護施設など法人に常勤(正社員)として雇用されていれば社会保険に加入ができますが、非常勤の場合は一定の条件を満たさないと加入ができません。

社会保険は大きく「健康保険」「厚生年金」「雇用保険」「労災保険」などにわけられ、それぞれの加入条件は概ね以下の通りです。

週の所定労働時間月の所定労働日数
健康保険 正社員の4分の3以上※ 正社員の4分の3以上※
厚生年金 正社員の4分の3以上※ 正社員の4分の3以上※
雇用保険 20時間以上
労災保険 労働者であれば就業形態問わず加入

※従業員101人以上の法人の場合は、「週20時間以上、月額8.8万円以上、2ヵ月超の勤務が見込まれる」で加入となる (2022年10月以降。社会保険適用拡大については厚生労働省社会保険適用拡大特設サイトを参照)

COLUMN

扶養とは?

「扶養範囲で働く」と言ったりしますが、扶養って何でしょうか?
扶養内とは、つまり「扶養控除を受けられる範囲内で働く」ということを意味します。
年収によって受けられる控除が変わるため、「103万円の壁」や「130万円の壁」と言われます。

年収100万円以上 住民税が発生
年収103万円以上 所得税が発生
年収130万円以上 健康保険や年金に自分で加入する必要が発生※

※勤務先の社会保険に加入できるかどうかは、所定労働時間や日数によって異なります。
また、収入以外に従業員数や週の労働時間によって年収130万円未満でも社会保険加入になる場合があります。

非常勤のメリット・デメリット

非常勤・パートとは?常勤との違い

非常勤のメリット

メリット①時間の融通がききやすい

1日2~3時間など、自分の可能な時間で勤務することができます。
ライフスタイルに合った時間帯で働けるのは大きなメリットです。

メリット②休みが取りやすい

週の勤務日数や曜日も相談の上決められます。
病棟で常勤として勤務する場合は365日シフト制ですが、非常勤であれば固定休の相談も可能です。

メリット③人間関係のトラブルに巻き込まれにくい

勤務時間や日数が限られる非常勤は、職場の人間関係トラブルに巻き込まれにくい、という側面もあります。

非常勤のデメリット

デメリット①収入は少ない、賞与・退職金も基本なし

働く時間が短い分、収入は少なくなります。
また非常勤の場合、賞与は「無し」が一般的です。稀に賞与があっても「寸志程度」となることが多いでしょう。
退職金も同様です。

デメリット②社会保険の加入条件に注意

年収130万円を超えると社会保険上の扶養から外れるため、自分自身で国民健康保険や国民年金に加入し、保険料を自分で払う必要があります。

一般的に年収130~150万円くらいは「労働時間(収入)は増えたのに手取り額が減る」という「レッドゾーン」と言われています。
(※収入以外に従業員数や週の労働時間によって年収130万円未満でも社会保険加入になる場合があります)

デメリット③キャリアアップは難しい

非常勤としての勤務は、看護師としての経験年数としてあまり評価されない場合が多いです。
また非常勤は昇格対象にならず、役職がつくことも一般的にはないため、キャリアアップを目指すのは難しいでしょう。

タイプ別 非常勤の損しない働き方

ベテランキャリアパートナーが、
希望条件に合った「損しない」働き方をアドバイス!

typeA

空いた時間に 2~3時間、 週2~3回働きたい

扶養内で働こう!

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少ない時間や日数で、自分の希望する時間帯に働けるのは非常勤の大きなメリットです。
気を付けたいのは、時間や日数だけでなく、「年収」。

看護師は時給が高いケースが多いので、扶養を外れてしまう「103万の壁」や「130万の壁」を超えないように、働く時間を気を付けましょう。以下の表を参考にしてみてくださいね。

年収103万円年収130万円
時給1200円なら… 週16時間程度 週20時間程度 に抑えよう
時給1500円なら… 週13時間程度 週16時間程度 に抑えよう
時給1800円なら… 週11時間程度 週13時間程度 に抑えよう

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typeB

日数は多くてもいいけど、 16時くらいまでがいい

社会保険の加入条件に
気を付けよう

週4~5日×1日6~7時間の勤務だと、「正社員の4分の3以上」という社会保険の加入条件をクリアする可能性が出てきます。
(例:正社員の「週の所定労働時間40時間、月の所定労働日数20日」の場合は、その4分の3である「週30時間、月15日勤務」で社会保険加入となります)

社会保険に加入できれば保険料の支払いは事業所と折半になりますし、厚生年金であれば将来的に受け取る額が増えるメリットもあります。

もしギリギリ社会保険の加入条件を満たさない働き方をしている場合は、損かもしれません。
「年収130万円」を超えると社会保険上の扶養も外れますので、勤務先の社会保険の加入条件をしっかり確認し、働き方を検討しましょう。
※勤務先の社会保険に加入できるかどうかは、所定労働時間や日数によって異なります。また、収入以外に従業員数や週の労働時間によって年収130万円未満でも社会保険加入になる場合があります。

typeC

フルタイムは可能だけど、 平日だけ&残業なし で働きたい

フルタイムパートから
日勤常勤も考えてみてもいいかも

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土日祝休みや残業なしが相談でき、休みの融通がききやすいのは非常勤の大きな魅力の一つです。
さらに勤務時間や日数が常勤と同じレベルで働けるなら、社会保険などは常勤と同じく加入が可能です。

一方で、同じ時間数働いている常勤に比べると収入は少ないですし、賞与も無しのケースがほとんどです。
訪問看護ステーションや健診クリニック、企業など土日祝休みの常勤求人もありますので、一度常勤として働くことを検討してみても良いかもしれません。

非常勤看護師の求人の特徴

非常勤の時給はどれくらい?

ナース専科 転職の数万件の求人情報から平均額を算出!

全国平均時給(当社調べ)

看護師 ¥1,539
准看護師 ¥1,401

※2022年9月時点

各都道府県の最新の平均時給が知りたい方はこちらをご覧ください。
看護師の全国平均給与

非常勤求人が多い施設形態

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非常勤求人が多い施設形態

※2022年8月時点

最も多かったのは「介護施設」で、非常勤を希望するなら選択肢に入れると可能性が広がりそうですね。
次いで「クリニック」、「訪問看護ステーション」がほぼ同列2位となっています。

常勤としての募集も増えている訪問看護は、柔軟に勤務時間を選べるため人気の非常勤求人です。
訪問看護の働き方についてはこちらの記事でご紹介しています!

COLUMN

夜勤専従非常勤とは?

非常勤として夜勤のみに入る働き方のことで、「夜勤バイト」や単に「夜勤専従」とも言います。
特徴としては、時給ではなく「1回につき〇円」としている求人が多いことや、その金額が高いことなどが挙げられます。

「夜勤が好き!」という方や、「日中は家を空けられないけど夜は大丈夫」、「効率的に稼ぎたい」というタイプの方に人気の求人です。

非常勤から常勤へ働き方チェンジはできる?

非常勤から常勤へ働き方チェンジはできる?

非常勤から常勤へのキャリアチェンジをするには、2パターンあります。
1つ目は、非常勤で働いている勤務先でそのまま常勤になるパターン
2つ目は、転職して常勤になるパターンです。

それぞれ気を付けるポイントやメリット・デメリットなどを解説します。

働き方チェンジ①非常勤の勤務先で常勤になる

仕事の進め方や人間関係がわかっているため、馴染みやすいのは大きなメリットです。
一方で、なあなあな状態で常勤になることは危険です。
常勤になった場合の給与や休日などの条件をしっかり確認した上で、勤務形態を変更するかどうかを判断することが重要です。

働き方チェンジ②転職して常勤になる

常勤になると夜勤が必須になる、残業や役割が増えて給与に見合っていないと感じる…などの理由から、「非常勤としては働きやすいけど、常勤になるのはちょっと…」という話もよく聞きます。

そんな場合は、自分のライフステージや状況に合わせて勤務先を変えるのも一つの選択肢です。
まずは希望する条件で求人があるかどうか、キャリアパートナーに相談してみるのはいかがでしょうか。

非常勤看護師求人よくある質問

非常勤看護師求人くある質問

非常勤でも有休はとれる?

一定の要件を満たせば、非常勤でも取得できます。

年次有給休暇が付与される要件は2つです。
(1)雇い入れの日から6か月経過していること
(2)その期間の全労働日の8割以上出勤したこと
有休の付与日数は、週の所定労働日数等によって変動します。

※参照元: 厚生労働省 労働基準情報:FAQ (よくある質問)

非常勤でも産休や育休はとれる?

一定の要件を満たせば、非常勤でも取得できます。

ひとまとめにされがちな産休と育休ですが、別々の制度であり取得できる条件も異なります。

【産休(産前産後休業)】
誰でも取得が可能です。期間は産前6週間、産後8週間です。
(※双子以上の場合は産前14週間)

【育休(育児休業)】
一般的に、以下にあてはまる場合は取得ができません。

  • 入社後1年に満たない者
  • 所定労働日数が週2日以下の者
  • 申出後、1年以内に退職することが明らかな者

つまり、週1~2日の非常勤の場合は、育休は取得できないと考えた方が良いでしょう。 逆にそれより多く働いていて、1年以上同じ事業主での勤務実績があり、出産1年後も引き続き雇用される見込みがある場合は、非常勤でも育休が取得できます。 期間は原則1歳になるまでですが、認可保育所に入所希望しているにもかかわらず入所できない場合などは、2歳まで延長することができます。

Wワーク(掛け持ち)OKの求人はある?

ありますが、注意も必要です。

Wワークとは、2つの仕事を掛け持ちした働き方をいいます。
本業(常勤)がありながら副業(非常勤)する場合や、非常勤と非常勤を掛け持ちする場合があります。
常勤と非常勤を掛け持ちすると、無理なスケジュールで身体を壊したり、疲れや寝不足などによるミスの誘発も懸念されるため、就業規則で禁止されている場合も多いです。

また非常勤と非常勤のWワークの場合は、 社会保険の加入先など確認や調整が必要なポイントもあるため、しっかりと確認の上自分に合った働き方を選択することをおすすめします。
働き方に悩む場合は、キャリアパートナーへぜひご相談ください。無料でご利用頂けます。

時短常勤ってなんですか?非常勤とは違う?

時短常勤とは、短時間勤務(時短勤務)制度を利用して働く常勤(正職員)のことを指します。

育児・介護休業法により、短時間勤務制度の導入が事業主に義務づけられています。
子育てのためにフルタイムで働くことが難しい場合も、この制度を利用することで、子どもが3歳になるまで原則1日6時間の勤務に短縮し、常勤として働き続けることができます。

ただし、育休と同じように一般的に「入社後1年に満たない者」は制度の対象外となるため、転職(入職)と同時には取得できないケースがほとんどです。
出産や育児のために一度退職し、別のところで短時間で復職したいという場合は、勤務時間やお休みに融通のきく非常勤求人を検討してみるのも良いでしょう。

※参考元: 厚生労働省 育児・介護休業法のあらまし