【看護師のリアル転職体験談 70】通所施設の看護師から内科クリニックの看護師へ

1.家庭の問題で退職へ

もともとデイケアで平日の日勤のみ仕事をしていました。子育てと仕事の両立を目的にデイケアの勤務を始めたのです。意外に残業になることが少なくなかったので、両立はそれほど難しくありませんでした。少なくとも私自身は両立ができていると思っていたのですが、中学にあがった息子が不登校の問題を抱えるようになりました。不登校の原因はよくわからず、仕事を続けるのも難しくなり、結局、私は退職することになりました。

特に職場に対して不満を抱えていたわけではなかったので、仕事を辞めなければいけなかったことは、とても残念でした。しかし、仕事を辞めなければ、学校の担任やカウンセラーの先生と協力するのも難しかったと思います。しばらくすると、息子も再び学校に行けるようになったので、息子のためには思い切って仕事を辞めて正解だったと思っています。

仕事を続けることにこだわっていたら、息子の問題は長引いていたかもしれません。息子との1対1の時間をたくさん作れたことで、息子も安心したのだと自分なりに解釈しました。

息子が不登校の問題を抱えていた間も、息子の調子がよさそうなときは、短期でアルバイトをしていました。息子の世話と家事だけの毎日では、私自身が精神的におかしくなりそうだったので、気分転換を兼ねて、たまにアルバイトをしていたのです。短期のアルバイトを経験することで、看護師の資格のありがたさも痛感できました。完全に息子が学校に復帰をすると、本格的に転職先を探し始め、クリニックへ再就職することにしました。

2.前の医院を退職してから、新しい医院に転職するまでの流れ

STEP1:退職する

息子の不登校の問題が浮き彫りになり、まずは仕事を辞めることにしました。不登校の子供が増えているという事実は知っていましたが、まさか自分の子供が不登校になるとは考えてもいませんでした。

周囲にも不登校の問題を抱えている人に会ったことがなかったので、私自身もどのように対応すればいいのかわからず、困惑したのを覚えています。仕事にも身が入らなくなってしまい、迷惑はかけられないと、仕事を辞める決意をしたのです。

STEP2:アルバイトでつなぐ

次に転職するまでは短期のアルバイトをして家計の足しにしていました。夫の収入で生活をしていくのはどうにかなっていたので、家計のためというよりは、自分自身のためでした。ときどきアルバイトの仕事をすることで自分自身も息が詰まらないようにしていました。やはり、無職になり社会とのつながりが全くなくなってしまうと、不安を感じるものです。

看護師のキャリアを考えて焦ることもありましたが、逆に看護師の資格があることで、問題が解決したら仕事を始められるという、心の支えになっている部分が大きかったです。

STEP3:転職先を探し始める

息子は少しずつ学校に戻っていきましたが、息子にプレッシャーを与えないために仕事を見つけることは控えていました。本格的に転職先を探し始めたのは、息子が完全に学校に復帰してからです。交代勤務はしたくなかったのと、せっかくなので前の仕事とは違う看護師の仕事をしてみたいと考えていました。

前の職場を退職した時に、ハローワークでさまざまな手続きをしたので、そのままハローワークで求人を探すのが自然の流れでした。そこで見つけたのが現在の職場のクリニックです。より自宅に近いクリニックにも応募をしましたが、そこでは不採用になってしまいました(違う応募者に決まりました)。少し通勤に時間がかかりますが、別のクリニックに採用されたのです。

3.転職してみて感じたこと

新しい勤務先は、○○医院というよりは少し大きめの内科クリニックです。入院患者の取り扱いも多少あります。医師が一人ではなく、数人いるので、何かと忙しくしています。患者さんの多くは糖尿病を患っているので、私自身がとても勉強になります。

子育てが落ち着いたら、看護師としてキャリアアップを目指したいと考えていたところなので、これを機に糖尿病患者の看護ケアについて勉強したいと思っています。糖尿病患者さんは診察前に必ず尿検査と採血をするので、採血の腕もあげることができそうです。

今回の転職は、息子の不登校という不意に転がってきた機会でしたが、うまくプラスに変えることができたと思っています。子供を学校に送り出してから仕事に行き、午前診が終わると自宅に帰って夕食の準備をします。それから午後の診察に行くので、息子の帰宅を迎えることはできませんが、仕事から帰って一緒に夕食をとり、ときに塾に送り出すことはできます。診察の午前と午後の間に家事がこなせることで、息子と向き合う時間も作れますし、木曜日は午後の診察が休みなので、息子の帰宅を迎えることもできます。

現在働いているクリニックでは、個人の事情に合わせた働き方ができています。しかも、うちのクリニックでは、午前診でしか働いていない看護師や午後診でしか働いていない看護師がいるので、急な休みにも対応してもらえることが多く、それがメリットだと感じています。

4.転職してみて「良かったこと・悪かったこと」まとめ

◎良かったこと(1):キャリアアップになった

クリニックはキャリアにつながりにくいとよく言われますが、クリニックによると思います。クリニックの専門によっては看護師が介入しなければいけないことも多くあり、とても勉強になります。

今回の転職では、糖尿病の看護ケアについて経験することができ、私にとっては良い機会だったと思います。

◎良かったこと(2):給料があがった

クリニックの給料は、クリニックによってまちまちですから、事前にきちんと調べるか、質問するなりして、応募する前に知っておくほうが良いと思います。看護師の介入が多いクリニックでは、それ相応の給料をもらえるのだと感じています。しかし、自分も勉強をして知識を増やさなければいけないので、それなりの努力は必要になります。

◎良かったこと(3):家事や子育てと両立しやすくなっ

もともと常勤だったので、両立は不可能ではありませんでした。今回の転職でお昼休みが長くなり、自宅に帰ることができるようになりました。その間に夕食の準備をしたり、買い物をすませたり、家事をすることができます。

△悪かったこと(1):子供を一人にさせる時間が増えた

前は子供が学校から帰ってきて数時間で私が仕事から帰るという状況だったのですが、今度は学校から帰ってくる子供とすれ違う形で午後の診察に出るので、子供が一人でいる時間が少し増えました。

△悪かったこと(2):通勤時間が長くなった

自宅近くのクリニックには採用されなかったので、原付バイクで通勤しています。それほど遠いわけではありませんが、以前に仕事をしていたところは自転車ですぐだったので、慣れるまでは遠く感じていました。

5.クリニックによってはキャリアアップや給料アップが可能

予定していたわけではありませんが、思わぬことからクリニックへ転職することになりました。子育てや家事と仕事を両立するのを1番の目的として選びました。キャリアアップや給料については、しばらく目をつぶるつもりでいたのですが、糖尿病が専門のクリニックなので、糖尿病患者のケアの勉強になります。クリニックでも、専門によってはキャリアを伸ばすことが可能であることが意外でした。時給も、少しですがあがりました。もちろん、家事や子育てと仕事の両立も難しくありません。


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