役職・管理職をご紹介します
私にとって、看護とは『利用者さんご本人の、人生観や病気への向き合い方を見ること』なのだと感じています。
病気の症状やお体のケアが、看護師にとって第一のお仕事であることは疑う余地もありません。ただ、それらの手当で少し楽になられたあとに、ふと辛い思いなどを打ち解けてお話し下さるとき、「あぁ、安心されている、良かったな」と嬉しく思うのです。
前職で7年勤めた緩和ケア病棟では、沢山の方を看取りながら、さまざまな人生観に触れさせていただきました。人生の先輩として語ってくださった数多くの言葉の中で『少しでもやりたいと思うことは挑戦すればいい』とエールを頂いたことも、いま自分がここにいるきっかけの一つになっています。
このような、「利用者さん」と「医療従事者」としての立場以前の、人対人の関わりを大事にしたく、2022年9月に訪問看護ステーションにしむらを開所いたしました。
ご家族の方とも、緊張感なく何でもお話してもらえるような関係性を築くことを大事にしています。利用者さんご本人には話せない思いや、利用者さんとは異なる種類の辛さを抱えておられるご家族も多いのです。
私たちのお手伝いで、この地域にお住まいの利用者さん・ご家族が、少しでも心身ともに穏やかになられれば、嬉しく思います。