ワークもライフも理想を叶える!実例から学ぶ看護師としてのキャリア形成の考え方【セミナーレポート】

全て表示

看護師のキャリア形成セミナー
2023年9月22日(金)、ナース人材バンクではオンラインセミナー「ワークもライフも理想を叶える!実例から学ぶ看護師としてのキャリア形成の考え方」を開催しました。

看護師として日々目まぐるしく働く中で、「どんなキャリアを築きたいのだろう?」「仕事もプライベートも大切にしたい」といった悩みを抱えている看護師さんに向け、延べ3000人以上の看護師さんのキャリア相談に対応してきた弊社キャリアパートナー・大橋、そして看護師免許を持ち、自身も大学病院や保健所など様々な就業場所を経験してきたキャリアパートナー・本多が、以下の3つのテーマでお話しさせていただきました。

  • テーマ1:病院・就業場所別の働き方の特徴
  • テーマ2:実際の看護師のキャリア形成例
  • テーマ3:求人票の見方・転職サイトの賢い使い方
  • ここでは、セミナーでお伝えした内容の一部を解説します。

    セミナーの目的

    皆さんが看護師を志したのはいつですか?きっと中学生、高校生の頃だったのではないでしょうか?10代の早い段階で人生を左右する意思決定をしているのです。

    看護師の就職活動事情は独特です。一般企業への就職を目指す学生の就職活動は、まず自分の強みを知り、やりたいことを探し、業界研究をした上で複数企業の選考を受けて1社に絞ります。しかし看護師の場合、奨学金の事情もあり、就職活動はせず、大学付属病院や実習先の病院に就職したという方も多いでしょう。そして新卒看護師のほとんどが急性期病院に就職しています。

    では、働きだしてから「どんな看護師になりたいか」、じっくり考えたことはありますか?「看護師になる」ことがゴールになっていて、その先の「キャリア」まで考える機会がないまま、ここまで来てしまった、という方が多いのではないかと思います。

    もちろん急性期で経験を積むことも「キャリア」のひとつですが、看護師の働き方はひとつではありません。「ワーク=どんな看護師になりたいか」「ライフ=プライベートはどんな自分でありたいか」を軸に、様々な働き方があることを知っていきましょう。

    テーマ1:病院・就業場所別の働き方の特徴

    ナース人材バンクで約2万人の看護師を対象に実施したアンケートによると、職場を選ぶ際に重要視するポイントは以下の4つが挙げられます。

    • 勤務時間や体制
    • 給与
    • 人間関係
    • キャリアアップ


    参考:ナース人材バンク「2022年 看護師の働き方に関する意識調査」より

    セミナーでは、これらの4つの観点に実際の求人数を加え、以下の職場の働き方について比較しながら特徴を解説しました。

    • 急性期
    • 回復期、慢性期
    • 病院外来
    • クリニック
    • 透析室
    • 介護施設
    • 美容クリニック
    • 訪問看護
    • 保育園
    • 企業

    各職場にはそれぞれ異なる働き方の特徴があります。職場探しを始める前に、まずは転職先に求める希望条件に優先順位をつけることが大切です。

    希望条件にあわせた看護師の働き方例

    「働き方の特徴」と「希望条件」がマッチした職場を探すことが、自分らしいキャリア形成のスタートです。「子育てに理解があり残業は少なめ」「病院とは違う環境でプライベートを優先したい」など、希望条件はライフステージや環境によって希望する働き方は様々。セミナーでは、よく挙げられる希望条件から働き方の例をご紹介しました。

    ①夜勤なし×高給与

    夜勤なし×高給与
    【キャリアパートナーからの一言】
    ・「訪問看護」の場合、ステーションによっては訪問件数を増やすことでインセンティブがつく場合もある
    ・美容クリニックでは“患者さん”ではなく“お客様”であることから、接遇面が重視される傾向

    ②子育て理解×残業少なめ

    子育て理解×残業少なめ

    【キャリアパートナーからの一言】
    ・回復期・療養病院は急性期と異なり、予定入院・退院のため残業が発生しにくい
    ・土日祝休みの訪問看護ステーションが多く、訪問時間も決まっているのでスケジュールが調整しやすい

    ③キャリアチェンジ×プライベート重視

    キャリアチェンジ×プライベート重視<

    【キャリアパートナーからの一言】
    ・「介護施設」の施設形態は老健(介護老人保健施設)や特養(特別養護老人ホーム)など様々。病院では関わることのない幅広い職種の方と関わる機会がある
    ・「保育園」は医療を行う場ではなく「保育を行う場」。業務範囲の広さは理解しておこう

    番外編:ブランクがあっても戻りやすい職場は?

    子育てや介護など様々な事情で看護職を離れた後、復職できるか不安という方も多いでしょう。ブランク期間や離職した理由にもよりますが、ブランク明けでも復職しやすい職場として以下が挙げられます。

    高度な手技が必要とされないため、少しずつ慣らしていきたい方向け。しかし、看護師の配置人数が少ないため、自ら学ぶ姿勢が大切。

    病院(療養、ケアミックス病院)

    しっかりした指導を受けたいという場合は看護師の人数も豊富な療養病院やケアミックスがおすすめ。

    訪問看護

    マンツーマンで指導を受けながら、自分らしい寄り添う看護をしたいという方におすすめ。

    一方で、ブランク明けの復職先として難しさを感じられる方が多い職場として、急変や残業の多い「急性期」や、即戦力が求められる「クリニック」が挙げられます。

    復職支援に力を入れている病院や施設も増えているので、勇気をもって新しい看護師人生を踏み出してみてください。

    テーマ2:実際の看護師のキャリア形成例

    同世代の看護師さんがどのようなキャリアを歩んでいるのか、意外と知る機会はないと思います。セミナーでは実際弊社にご相談いただいた20代~50代までの幅広い看護師さんのキャリア形成例を4つ紹介しました(※)。ここでは抜粋して2つの例をご紹介しますので、ぜひ、ご自身のキャリア形成を考える参考にしてください。

    ※個人が特定できないように一部アレンジを加えています

    ライフとワークを両立したい!大学病院からのセカンドキャリア

    ライフとワークを両立したい!大学病院からのセカンドキャリア

    【キャリア】
    新卒で大学病院に入職し、1年ほど病棟勤務した後、病院の事情のため異動。基礎的な看護手技を習得できないまま、結婚のため転居し退職

    【悩み】
    ・臨床経験を積みたいが、手技に自信がない
    ・近い将来に子どもがほしいと考えているため、正社員ではなく派遣やパートも視野

    【選んだキャリア】
    一次救急のケアミックス病院/正社員

    【決め手】
    ・ワーク観点:基礎的な看護スキルを習得できる環境
    ・ライフ観点:ママさんナースが多く、子育てしながら働き続けられる環境

    【キャリアパートナーからの一言】
    ライフステージにあわせて働き方を変えていくのも大事なキャリア選択のひとつ。自分に合った雇用形態は人により様々なので、正社員ではなく派遣やパート勤務が良いケースもあります。職場環境を理解し、自分の希望条件とすり合わせることが大切です。

    長期ブランク期間から、未経験分野に再挑戦

    長期ブランク期間から、未経験分野に再挑戦

    【キャリア】
    小児科やNICU、産婦人科などで約10年間勤務。家庭の事情でその後10年近くブランクあり

    【悩み】
    ・一般的な成人看護や老年看護の臨床経験がなく、ブランクも長いため不安

    【選んだキャリア】
    訪問看護

    【決め手】
    ブランク期間中にホスピス勤務の看護師さんと関わった経験から、訪問看護に興味。

    【キャリアパートナーからの一言】
    過去にとある訪問看護ステーションの採用担当者の方が、「『訪問看護』における“経験”は、看護師経験だけじゃない“人生経験すべて”のこと」と話していました。長期ブランクがあっても、思いがあれば未経験分野にチャレンジすることも可能です。興味のある方は勇気をもって挑戦してみてくださいね。

    看護師のキャリア選択において大切なこと

    看護師のキャリア選択において大切なことは以下の2つです。

    • 職場の特徴を理解する
    • ワーク、ライフ両方の視点から「どうなりたいか」「どうしたいか」を自分軸で考える

    看護師として働ける場所は様々あります。冒頭でお伝えしたように、急性期で経験を積む以外にも多くのキャリアの選択肢があるということです。病院や介護施設、訪問看護、クリニックなど働く場所によって異なる特徴をしっかり理解することがキャリア形成の第一歩です。

    また、キャリア形成はワーク視点だけでは成り立ちません。ライフ視点も含めて自分がどうなりたいかを考えるようにしましょう。特に女性の場合、ライフステージによってはワークよりもライフが優先になるタイミングもあるかと思います。

    しかし、そこであなたのキャリアが途切れるわけではありません。「自分がどうなりたいか」という自分軸を持ち、その時々で納得のいく働き方を見つけましょう。

    テーマ3:求人票の見方、転職サイトの賢い使い方

    転職を具体的に検討されている方に向けて、実際の求人票を見ながらチェックしたいポイントと転職サイトの賢い使い方を解説しました。本レポートでは、「転職サイトに登録したものの、使いこなせていない…」というお悩みに応えて、キャリアパートナーだからこそ知っている、使い方のポイントを抜粋してお伝えします。

    転職サイトを使う5つのメリット

    「転職サイトに登録したら必ず転職しないといけないの?」と不安に思っている方もいるかもしれません。ナース人材バンクのキャリアパートナーは、「看護師さんにとって最適な選択」をサポートしています。場合によっては転職せずに今のところで頑張る方がいいケースも。その場合は正直にお伝えしています。

    転職サイトを使うメリットとして、以下の5つが挙げられます。

    1. 求人票ではわからない情報がもらえる
    2. 現職を含めてフラットな比較ができる
    3. 複数の面接日程の調整を行ってもらえる
    4. 履歴書の添削や面接練習など、面接対策をしてもらえる
    5. 退職交渉の進め方についてアドバイスしてもらえる

    例えば看護部長の人柄や職場の雰囲気など、本当に知りたいことは求人票には載っていないことも。キャリアパートナーは採用担当者と密にやり取りしているので、ぜひ聞いてみてください。

    また、「転職を迷っている」「今の職場って他と比べてどうなんだろう?」と悩んだ際も、率直にキャリアパートナーに伝えてOK。様々な職場を知っているからこそ、フラットな視点でアドバイスさせていただきます。

    最後に、実はキャリアパートナーとの相性も転職活動においては大事なポイント。信頼できる担当者に出会ったら、悩んでいることや希望を素直に伝えて長期で担当してもらうのがおすすめです。担当変更も可能なので、ご希望の際には伝えてみてくださいね。

    セミナー参加者の声

    今回のセミナーには、20代~50代まで様々な年代の看護師さん102名にご参加いただきました。セミナー後にご回答いただいたアンケートから、参加者の皆さんのコメントを抜粋してご紹介します(※)。

    ※個人が特定できないよう一部アレンジしています

    ・同年代の看護師さんが自分と同じようにキャリアに悩んでいると知り、それだけでも安心できました

    ・実際のキャリア例を聞く機会はあまりないので参考になりました

    ・活躍できる場所は病院以外にもあることがわかり、ライフイベントにあわせた働き方を見つけたいと思いました

    ・今後の働き方について考えていたところだったので、具体的な内容で参考になりました。看護学生時代にこのようなセミナーを受けたかったなと思います

    気軽にキャリアパートナーへご相談を

    「キャリア」というと難しく感じる方も多いかもしれません。まずは「看護師としてどうなりたいか」「自分はどうしたいか」を考えてみましょう。

    もっと詳しく知りたいことや具体的な悩みを相談したい方は、ナース人材バンクのキャリアパートナーにご相談ください。一緒に考え、皆さんにとっての最適なキャリア選択をサポートします。

    ナース転職求人を知りたい方

    こちらの記事もおすすめ