空港で働く公務員ナース【検疫官】

西アフリカで流行が続くエボラ出血熱。
国内感染を防ぐため、日本でも空港などでの水際対策が強化されています。
成田空港検疫所では、体表温度が一定以上になると赤く表示されるサーモグラフィーがあり、検疫官が入国者の状況を確認した後、医師による診察が必要に応じて行われるという流れができています。
実はこの空港の検疫官の中には、看護師資格を持つ人も存在するのです。

空港検疫官の仕事とは?

従来、空港で働く看護師は、空港の利用客に対して、予防接種や健康に関する相談を受ける業務などを行っていました。
そして2003年にアジアを中心に起きたSARS問題を皮切りに、検疫官として看護師が置かれるようになったといわれています。

看護師免許を持つ、厚生労働技官と呼ばれる人たちは、空港や港、検疫所で、検疫感染症に対する検疫業務を行っています。
検疫業務とは、海外から日本へ来た人たちが何か海外で流行している感染症にかかっているかどうかを検疫し、ウイルスを持ち込まないように食い止める仕事です。
もし感染の疑いがある人がいれば、医師に診察を求めたり、検温や採血などの看護業務なども行ったりします。

空港検疫官はどんな人に向いている?

空港検疫官は、感染症に関することを取り扱う検疫所で働いていますが、実際は、体調不良をうったえる利用客にも対応が求められます。
そこで、感染症以外の疾患についての知識も必要であることから、臨床経験が豊富な人は有利のようです。
また、的確な情報伝達ができる、高度なコミュニケーション能力も求められます。
航空会社や入管、税関の人たちや、救急隊、警察など重要な役割の人たちと連携して働く必要があるからです。
また、検疫法について問われることもあるので、法律の勉強も必要になってきます。

空港検疫官の選考と待遇

検疫官は、厚生労働省に所属する国家公務員です。原則として土・日・祝日は固定休。
給与は18万500円からですが、看護師の経験年数に応じて調整され、国家公務員法の規定に沿って各種手当も支給されます。

検疫官の仕事に就くには、厚生労働省の採用試験に合格する必要があります。
採用人数は若干名なので、ハードルは極めて高いことを心得ておきましょう。
しかし、日本国籍を有し、看護師免許を持っているのであれば、誰でも応募可能ではあります。
選考には、書類と面接があり、面接では特に、検疫官という特殊な仕事である以上、人間性が特に厳しく求められるといわれています。
実際に、空港で検疫をしているシーンを思い浮かべればわかることですが、自らの感染リスクを承知しながらも、感染症の持ち込みを絶対見逃さない、という強い意志は欠かせません。

病院やクリニックとは少し離れた世界ではありますが、国民を感染症から守る大きなやりがいは、検疫官ならではと言えそうです。
将来の夢に加えてもいいかもしれませんね。

※検疫官の詳しい採用情報は、厚生労働省のHPで確認できます。

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