【常勤換算】とは?計算方法(人数)は?病院で働く看護師のパートや非常勤を含めた計算式は?

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「常勤換算」をわかりやすく解説!用語の意味と計算方法
看護師として働いていると、退職・休職・異動による人員配置の話題で、「常勤換算」という言葉を耳にすることがあります。「常勤換算?管理者が知っていればいいことでしょ?」と思う方もいるかもしれませんが、自分の働く職場がどのような労働時間や常勤換算になっているかを知ることは、労働者として大切なことです。その仕組は意外とシンプルなので、この機会に「常勤換算」について理解しておきましょう!

「常勤」とは?

「常勤」とは、ひとことで言えば「フルタイムで働く職員」のことです。病院・施設・事業所などの各職場では、あらかじめ常勤職員の1日あたりの勤務時間を雇用契約で定めています。

多くの職場では雇用契約で定めた勤務時間を法定労働時間の上限である「1日8時間・週40時間」とし、これを常勤の勤務時間としています。

つまり、1週間で最大40時間働くと「フルタイム=常勤」ということになります。

では、「非常勤」は常勤と何が違うのでしょうか?

それはズバリ「勤務時間の長さ」です。1週間に最大40時間働く職員を「常勤」と呼ぶのに対し、1週間の勤務時間が30時間や20時間など、常勤の条件に満たない職員を「非常勤」と呼びます。

つまり、雇用契約で定められている常勤の勤務時間(所定労働時間)よりも短い時間で働く職員はすべて「非常勤」となるのです。

パートでも常勤!?「パート=非常勤」ではないの?

「常勤」と「非常勤」の違いは「勤務時間」の長さということは理解できました。

ここで、「常勤=正職員」「非常勤=パート」と勘違いされる方もいると思います。

正職員(正規雇用)・パート(非正規雇用)といった雇用形態は、勤務時間とイコールではありません。

例えば、非正規雇用のパートタイマーでも、職場の定める常勤の勤務時間(1週間に最大40時間)に達していれば「常勤」ということになります。

常勤換算は「常時何人の職員が働いているか」を表したもの

次に、「常勤換算」について説明します。

常勤換算とは、「ある事業所(病院・施設など)で働いている職員の平均人数」のことです。もっと簡単に言えば、「その事業所では、常時何人くらいの人が働いているか」ということになります。

ここでいう「常時働いている人」とは、正規・非正規といった雇用形態は関係ありません。

ではなぜ、非常勤も含まれるのでしょうか?

それは、常勤換算が常勤・非常勤関係なくすべての職員が働いた勤務時間から計算するためです。

「その勤務時間の総数が、常勤の人が働くと何人分に相当するか?」ということを表しています。

そして、その数字から人員の配置や業務量が適切であるかを判断します。

常勤換算の計算をしてみよう

では実際に、常勤換算を計算してみましょう。

常勤換算は、次の式に当てはめて求めることができます。

◯常勤換算人数=常勤職員の人数+(非常勤職員の勤務時間の合計÷常勤職員の所定労働時間)

常勤の勤務時間を、「週40時間」に設定している職場のケースで考えてみます。
● Aさん(常勤):週40時間
● Bさん(常勤):週40時間
● Cさん(非常勤):週30時間
● Dさん(非常勤):週25時間

これを上記の計算式で計算してみると、次のようになります。

◯常勤職員2名+(非常勤職員Cさん・Dさんの勤務時間の合計÷40時間)

つまり、このようになります。

◯2+{(30+25)÷40 }=3.3(小数点第2位以下は切り捨て)

この職場の仕事は常勤職員「3.3人」が働いた時間と同じ、ということがわかるのです。

育児休暇・短時間勤務の人はどうなる?

常勤換算は、実際に働いた時間(実労働時間)で計算するものです。

ここで注意したいのが、常勤職員が有給や出張などで職場にいない場合でも、働いたものとして含めて計算する点です。

一方、非常勤職員の有給・出張や、常勤職員が育児休暇などで1か月以上の休暇をとった場合は、勤務時間には含めないで計算します。

また、育休明けの看護師が短時間勤務で働く常勤職員の場合も、「実際に働いた時間数」で計算します。

職場の常勤換算について知っておこう!

「常勤」と「正規雇用(正職員)」がイコールではないこと、非正規雇用(パート)でも常勤としてカウントされる場合があることを理解していただけたでしょうか?

これらの言葉はよく混同して使用されるため、「パートなのになぜ常勤?!」といった疑問につながります。この機会に、しっかりと区別しておきましょう。

また、常勤換算を割り出す計算は、一度理解してしまえばそれほどむずかしいものではありません。

将来管理職を目指している方、職場の労働環境・人員配置に興味のある方は、ぜひ覚えておいて損はないでしょう。

■この記事を書いた人:遠藤愛(えんどうあい)
関東の病院で外科・内科・地域包括ケア病棟、地域連携室に勤務。
その後、介護施設、訪問看護に従事。看護学校での外科看護臨時講師の経験あり。

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