院長をご紹介します!
現在、日本人の3人に1人が腰痛持ち、2人に1人が癌になる時代になりました。そして、世界一の長寿国になった日本は、長生きできる幸せと同時に、人生の質を考えなければならなくなりました。 どこに痛みがあってもつらいものです。日本人は我慢強い気質を持っており、昔から我慢することは美徳と思われていました。つい最近まで、病院でも痛みは我慢するものとして治療の対象にはなりませんでした。
医学部を卒業後、麻酔科医として手術場や集中治療室で最先端の医療に触れてきましたが、病院では高度な医療が発達し、どこまでも延命治療を行っていく一方で、「痛みに対する治療」は十分なものではありませんでした。
痛みを抱えた方はたくさんおられましたが、麻酔科外来を訪れる患者様は少数で、「ペインクリニックってなにをするところ?」と皆が思っていました。
また、がんを抱えて退院される方は、家に帰っても通院が大変だったり、自宅でつらい思いを抱えて生活されている方が多数おられました。そんな方々の役に立ちたいと思い、病院を辞めて開業しました。
痛みは「我慢しないといけないもの」と思われていませんか?
高齢に伴う慢性の痛みを軽減することは、行動範囲も広がり健康的な生活が可能となります。手術後の痛みをしっかり取ることは、早期離床を促し合併症の予防にもつながります。また、緩和ケアを早くから受けることは、抗がん剤と同じくらい延命効果があることがわかってきました。
痛みのない生活は最期まで自分らしく生きることにつながり、生活の質が上がります。「痛みをとって自分らしく生きる」ことは、生きていく上で最も大切なことだと思います。