院長をご紹介します!
新年明けましておめでとうございます。
おめでとうという言葉も憚られるような2021新年の状況ではありますが、ご存知のように、昨年は新型コロナに振り回された一年でした。感染症指定医療機関である当院は2020年3月13日から新型コロナ患者の入院を受け入れ、2021年1月31日現在、48名の軽症から中等症の患者様の入院治療を行ってきました。全員後遺症もなく元気に退院されています。
外来では、保健所の指導により、当初帰国者・接触者外来として2020年2月19日から主に発熱患者の検査治療を開始しています。10月1日には当院にPCR検査装置が導入され、12月には駐車場にプレハブの検査室を造り、12月20日から休日発熱外来も開始しています。
そして現在まで延べ1289名の患者様の検査、治療を行っています。その内、PCR検査を945回行い、27回の陽性を認めました(2021年1月31日時点)。
今のところ幸いにして院内感染は認めておらず、いわゆるクラスターの発生はありません。これもひとえに、来院時の検温や問診へのご協力と面会制限に対するご理解のおかげと感謝しております。
ことここに至れば、新型コロナにならずに生活することは難しいと思います。大事なことは人にうつさないことを目標とすべきでしょう。マスクは感染防御には無力ですが、感染者がマスクをすることにより他者への感染確率はほぼ無くなります。手の消毒にしても感染防御にはなりますが、それ以上に他者への感染リスクを大幅に減らすことができます。結局マスクと手の消毒は必要ということです。
苦しいだけの一年だったかと言われるとそれだけではないと感じました。多くの市民の皆様や患者様ご家族から新型コロナ治療に対して感謝や労いの言葉をかけて頂き、沢山の応援の品々も頂きました。その温かい言葉に我々職員はどれほど勇気付けられたことか、改めて感謝申し上げます。
当院は老朽化も進み、建て替えを現在検討中であります。災害拠点病院として災害に強い病院を第一に考えていますが、今回の経験を踏まえ、感染症により特化した病床も必要と痛感しました。
最後に、皆様にとって今年は、今年こそは良い一年になりますように心よりお祈り申し上げます。