【看護師のリアル転職体験談 61】 保育園の看護師から、一般病院の小児科へ転職

1.保育園の看護師から、よりスキルアップするために転職

看護師になる前から子供のことが大好きだった私は、一般病院で経験を積んだ後、長年の夢であった保育園の看護師になりました。しかし、小児科の経験がないまま入職してしまったため、子供の急な体調の変化を見逃してしまうことが少なくなく、親御さんや保育士さんたちから信頼を得ることが難しい状態になってしまいました。

「このままでは、私は保育園の看護師と名乗る資格はない」
そう感じた私は、一から小児看護を学ぶべく、転職を決意しました。

2.保育園を退職してから、新しい病院に転職するまでの流れ

待機児童問題が深刻となる中、それまでの保育園はたとえ私に小児科の経験がなくとも、暖かく迎え入れてくださいました。そのため、辞めることに対して罪悪感はありましたが、とにかく「事故を起こす前に」という思いを元に、私は新しい第一歩を踏み出しました。

STEP1:園長さんがみせた動揺

私が小児科で勉強し直したいと園長さんに伝えると、園長先生はとても動揺されたようでした。「なんでですか?これまでも特に大きなトラブルは起きてなかったじゃないですか」しかし私は知っていました。

親御さんからきた私へのクレームは、すべて主任保育士さんが処理してくださっており、園長先生の耳には届かないようになっていたことを。そのため、園長先生へあえて
「これまで、親御さんから様々なクレームをいただきました。そのクレームから、私の力不足を痛感したため、小児科看護を学び直し、再度こちらへ戻ってきたいと思っている」と伝えました。

園長先生はクレームがあったことにとても驚いていましたが、最後には
「わかりました。必ずまた戻ってきてくださいね」という優しい言葉の元、退職を許可してくださいました。この保育園には看護師が一人しかいないため、後任が決まり次第、辞めるということになりました。

STEP2:小児科は人気の高い診療科!?

退職の許可をいただいた私は、早速転職サイトへ登録しました。すると担当者から「小児科にしぼって転職したいとのことでしたが、小児科に限定する場合、ある程度経験がないとかなり厳しいと言わざるを得ない」という回答でした。

登録したサイトごとに同じような回答だったため、おそらく事実なのだとは思います。しかし、私には小児科看護を勉強したいという強い意志がありました。そのため、「わかりました。だったら小児科看護が確実にできる求人が出るまで、いくらでも待ちます」とお伝えしました。そして、「連絡がくるまで、バイトでもいいじゃないか」と前向きに考えるようにしました。

STEP3:後任者と求人、双方の連絡を待つ日々

職場へ辞めると伝えること、そして転職先を探すこと。この2つはすぐに行動へ移せましたが、それから3ヶ月、双方とも全く話に進展はありませんでした。それどころか、「あれ?もう辞めないことになったんですか?」と他の保育士さんから言われてしまう始末。

「さすがにこれ以上進展がなかったら、私もまたうごかないとダメかな」
と思い始めていた4ヶ月目、自体は一気に進みました。

STEP4:まさかの「公立病院」への転職

ある転職サイトでの担当者さんが、突然電話をくれました。その内容は、「うちを介したものではないのですが、○○さん(私)がお住いの地域にある、公立病院が小児看護の求人情報を出していますよ。もしよろしければ、こちらへ応募されてみてはいかがでしょうか?」というもの。

転職サイトは、看護師を紹介することで収益を挙げているはずなのに、今回は紹介できない案件を私に紹介してくれたんです。その神対応に感激しつつ、私はすぐにその求人へ応募。「保育園での経験を生かして、ぜひこの病院で小児看護を学び、再び保育園で活躍したい」という思いを懸命に伝えることで、無事に内定をいただくことができました。

STEP5:就職先が決まった途端に後任が決まる

内定をいただいたことで、「後任者が決まっていないのに」と不安にもかられましたが、こういう時に次々と良い流れはくるもので、ほどなく後任者が決まったと園長から報告をうけました。

「もしかしたら、私の就職が決まったから、あわてて後任者を決めたのか?」とも思いましたが、その疑問は私の中に留めておきました。こうして私は、転職を決めてから約半年後、希望していた小児看護を学べる環境へと進むことができました。

3.転職してみて感じたこと

これまで、転職サイトはどこもお金儲けだと思っていました。でも、収益にならないことを教えてくれたという今回の経験から、転職サイトはどこも同じ、というわけではないと知りました。

今回私はとくに「小児看護を学びたい」という絶対にゆずれない部分を持ちながら、転職活動を行いました。その結果、約半年と時間はかかってしまいましたが、無事に自分の希望を叶えることができました。たとえ時間がかかっても諦めないで良かった、と感じています。

4.転職してみて「良かったこと・悪かったこと」まとめ

今回の転職を通じて良かったこと、悪かったことは以下のようなことだと思います。

◎良かったこと:小児看護について、学ぶことができている

今回の転職において、一番大切なことであり、重視していたこと、それが「小児看護を学びたい」ということでした。今の病院は地域でも数少ない小児科病棟であるため、一般的な症例から珍しい症例まで、様々な病気や障害を持った子供達の看護を学ぶことができています。

ある程度看護師として経験を積んだつもりでしたが、今回の転職によって学ぶことはとても多く、大変ながらも充実した毎日を送ることができていると思います。

△悪かったこと(1):休日が少ない

保育園勤務の際は、日曜と祝日は必ずお休みだったので、プライベートを充実させることができました。しかし今は病棟勤務なので、休日は確実に少なくなりました。勉強したいと願った上での転職ではありますが、やはり休日が少なくなるというのは、心身ともに結構辛いものです。

△悪かったこと(2):保育園での勤務経験を、経験年数に加味してもらえなかった

これは転職後に気がついたのですが、保育園へ3年間勤務したというのは、看護師としてカウントしてもらえていません。病院へ勤務した数年しか経験年数に加味してもらえなかったため、働いていない期間はないのに、看護師歴が同じなのに、給料は3年分低いという扱いを受けていることに、納得できていません。

この点については採用時に何の断りもなかったので、私の確認不足で済ませたくないと考えています。

5.転職サイトは上手に使うべき。決して流されてはダメ!

看護師には、転職時転職サイトという強い味方がいます。しかし転職サイトを使ったとしても、あくまで転職するのは自分自身です。
それを忘れないことが大切だと思います。

今回の転職において、複数のサイトが「小児看護は諦めて、まずは小児に限定せず、様々な診療科のある大きな病院で、経験を積むべき」と言ってきました。でも私は「絶対に小児看護に絞って勉強したい」という思いがあったので、それらのサイトは全て断り、「小児看護の求人が出たらすぐにご連絡します」といってくれていたサイトを信じてとにかく待ちました。

その結果、大変ですが満足できる転職ができました。ぜひみなさんも、転職サイトを上手に使い、満足できる転職をしていただきたいと思います。


この記事につけられたタグ

ナース転職求人を知りたい方

こちらの記事もおすすめ