【看護師のリアル転職体験談 93】一般病院の精神科から、精神科の単科病院へ転職

1.女性看護師どうしのいざこざから心身ともに疲労がたまり、転職を決意

僕は、元々精神疾患をもつ兄がいたことから精神科に強い関心があり、新卒からずっと精神科で働いてきました。それまでは「一般病棟でも働けるよう、最低限の医療処置も学びたい」という理由で、一般病院の精神科で働いていましたが、その精神科では、精神科への異動は希望していなかったのに配属となってしまった方が多く、女性看護師同士のいざこざが絶えませんでした。その中で唯一の男性看護師であった僕は、その環境に耐えられず、ついに転職を決意しました。

2.前の病院を退職してから、新しい病院に転職するまでの流れ

今回の転職では、僕が男性であるということがとてもネックとなりました。
その流れをご紹介します。

STEP1:第一希望は「男性看護師が多い職場」すると必然的に…

今回の転職において、僕が真っ先にあげたのは「男性看護師が多い職場」でした。あえて精神科という選択肢を外し、幅広い視野で転職先を探そうと思ったのです。しかし、情報を集めれば集めるほど、やはり男性看護師が多い職場となるとその答えは精神科、でした。特に50代以上の男性看護師の先輩が所属しているとなると、ほぼ精神科1択という状況でした。

STEP2:精神科から出るべきかどうか、必死に情報を集める

これまで精神科しか経験のなかった僕は、少し精神科から離れて他の診療科で働いてみようか、という思いももっていました。しかし精神科から出るということは、女性看護師が圧倒的に多い職場へ行かなくてはいけないということも同時に示しています。

そもそも、女性看護師同士のいざこざに耐えられなくて転職するのに、あえて女性看護師が圧倒的に多い職場へ行く必要はあるのか?その答えを探るべく、日々情報を必死に集めました。

STEP3:「僕は、精神科看護を極めよう」と覚悟を決める

男性看護師のブログや情報を集めていくうちに、僕は少しずつ「僕は本当に精神科看護がすきなんだ」ということに気づき始めました。今回の転職のきっかけも、精神科の仕事そのものが嫌になったからではありません。

向き不向きが大きい精神科という診療科において、一度もその仕事内容自体が嫌になっていないと言うことは、僕は本当に精神科に向いているのではないか?と気づくことができたのです。そして、「もう僕は、精神科看護を極めるしかない」とも感じるようになりました。

STEP4:「女性が多いから」ではなく「精神科を極めたい」ということで

女性が多いからというわけではなく、精神科を極めたいから転職したいということに気づいた時、僕には一つ目標ができました。それは、「精神科を極めるために、もっと勉強したい」ということです。

看護師の給料は女性の中では高いほうですが、男性の中ではそこまで高くないというのが現状です。そこで僕はより自分のスキルを高めるために、また情報を集め続けました。そして見つけたのが「精神看護専門看護師」の資格です。

この資格は大学院を卒業しないと取得できないため、取得の難易度はとても高いのですが、まだ独身である僕にとっては、ぜひ目指すべき資格である気がしてきました。何より、この精神看護専門看護師の資格取得が可能な大学が実家の近隣にあるため、通学中の生活費はあまり心配しなくても良い、というのも僕の目標を後押ししました。

そこで僕はまず将来は精神看護専門看護師の取得を目指すこととし、専門看護師の資格取得について補助がある病院を探すことにしました。

STEP5:「立つ鳥跡を濁さず」に成功!

精神看護専門看護師の資格補助を探してみると、近隣にある精神単科病院が行っているとわかりました。早速看護部長へそのことを報告すると「残念だけど、スキルアップと考えているのならば仕方ないわね」とすぐに理解していただき、あっさりと転職の許可が出ました。こうして僕は目標だった「立つ鳥跡を濁さず」を実現することができました。

3.転職してみて感じたこと

現在、精神の単科病院で働いている私ですが、これまでの一般病院で働いた経験がとても活きていると日々感じます。精神科へ入院されている方の中には、身体的疾病を抱えている方も多くいます。そのため、一般病院で受け持っていた合併症を持つ精神疾患患者への対応方法が、そのまま今の職場で活かすことができるのです。

単科でしか経験がない看護師の中には、点滴も打つ自信がないという方がいます。こういった点から、看護師としてより成長するためには一つの病院で働き続けるのではなく、働く環境を変えることも大切なのではないか、と考えています。

4.転職してみて「良かったこと・悪かったこと」まとめ

今回の転職を通じて良かったこと、悪かったことは以下のようなことだと思います。

◎良かったこと(1): 男性が多く、人間関係が良い!

今の職場では、看護助手を含め看護職全体の半分以上が男性看護師です。僕のように女性が中心の職場が合わなかったという方もいらっしゃいますが、精神科を極めたいからこの病院へ来たという方も少なくなく、とても良い刺激になっています。

またこれまではほとんどなかった、男性看護師同士で食事や飲みに行くという機会も多く、これまでとは違い、人間関係にはほぼ悩まなくなりました。女性看護師もとても幅広い年齢層のスタッフが働いており、皆さんとても気さくに話しかけてくれるので、職場全体の風通しがとても良く、転職して本当に良かったと思っています。

◎良かったこと(2): プライベートの時間が確保しやすくなった

看護部長が「プライベートを充実させてこそ、看護師は余裕を持って仕事ができる」という考えをお持ちであり、他の病院に比べて休日がとても多いというのも、この病院の特徴です。病院なのに年休が128日あるというのは、とても良い環境だと僕も常々思っています。

お子さんがいる職員も多いのですが、だからといって独身の人へ仕事を押しつけるということもなく、みんなで和気あいあいと仕事をすることができています。こういった余裕があるというのも、プライベートの時間がしっかり持てる利点だと思います。

△悪かったこと:給料が希望と違いかなり低かった

休日がとても多いという点で満足している今の職場ですが、唯一悪いのが、お給料です。お給料は一般病院と比べて5万円ほども下がってしまったので、今の住居を引き払い、寮へ引っ越そうかなとも考えてしまいます。

人間関係はとても良いですし、プライベートの時間も多くとれるので、職場全体の満足度はとても高いのですが、お給料がもう少しあがってくれると、よりテンションも上がりますし、この病院のために貢献したいという思いも強まると思います。

5.男性看護師だからこそ、働く環境はより大切だと痛感

増えてきているとはいえ、今でもまだ男性看護師は圧倒的に少ないのが現状です。だからこそ、男性看護師はしっかりと働く環境を見極め、自分に合った職場を探す必要があると思います。

僕は今、職員の半数以上が男性であるためにとてものびのびと仕事をすることができています。これまでお局ナースの顔色をうかがっていたのがウソのようです!男性看護師だからと悩んでいる方がいらっしゃったら、ぜひ転職をして自分の働く環境を変えてみることをオススメします。そうすれば僕のように、転職をきっかけとして自分らしく働けるようになりますよ!


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