【看護師のリアル転職体験談 24】透析専門病院の看護師から一般病院の病棟看護師へ

1.友人のすすめで思い切って転職

もともと透析を専門とする病院で働いていたのですが、休みが少なく、残業が多いことに不満でした。不満に思いながらも、転職については、行動に起こすことができないでいました。

学校を卒業してから一旦OLを経験し、その後に看護師になったので、転職は初めてではありません。職場を移るという行動そのものに多大なエネルギーがいることは経験上知っていたので、躊躇していたのです。

もっと待遇の良い病院で働きたいな…という漠然とした思いはあったのですが、心のどこかで、どこの病院もこんなものだろうと思っていました。わざわざエネルギーを使って転職をしたのに、結局何も変わらなかったら…、エネルギーを使ったことが、馬鹿らしく思えます。

それでも状況が同じならまだいいですが、もしかしたら、今よりもひどい就業環境になってしまうかもしれない…そんなことを考えると、なかなか転職には踏み切れないでいたのです。

残業が多くて、休みが少ない毎日では、時間的に行動を起こす余裕がなかったという事実もあります。若いころであれば、少々忙しくても体力があるので、休日にも遊びに出かけることができましたし、やりたいことをして過ごすことができました。しかし、年齢が上がった今、休日の目的は体を休めることになっています。体を休めなければ、翌日の仕事に差し支えてしまうのです。

そんなとき、規模の大きな病院に転職をした友人と食事に行く機会がありました。友人は転職後に休みが増え、残業も少なくなったとのこと。40代という同世代の友人は、転職してから、仕事もプライベートも充実している様子です。そんな彼女がイキイキしているように見え、自分がみじめに思えました。こんなことではいけないと、エネルギーを振り絞って、規模の大きな病院へと転職することを心に決めたのです。

2.前の医院を退職してから、新しい医院に転職するまでの流れ

大学病院の救急部門から離れるということは、自分の看護師としてのキャリアを捨てるということでもあります。それでも私は、その大学病院と決別し、看護師としてのポリシーを突き通す決意をしたのです。

しかしこの決意を突き通すために様々な障害が待ち受けていることを、その時の私は知りませんでした。

STEP1:辞めたい旨を伝える

転職したいと思った次の日、辞めたい旨を上司に伝えたのですが、次の職場が決まっていたわけではありません。そこに付け込まれて、転職先が決まっていないならもう少し働いてと、なかなか辞めさせてもらえませんでした。かといって、残業の多い生活の中では休日に転職活動をすることも難しい状況。

まずは仕事を辞めて、ゆっくりと次の仕事を見つけたかったのですが、なかなか退職させてもらえませんでした。結局、そのまま数カ月働き続けました。

STEP2:退職してからインターネットで仕事を探す

数カ月間、何も変わらない毎日を過ごしながら、転職したいという気持ちが高まっていきましたが、仕事をしながら転職活動をするのは難しかったです。最後は無理やり退職しました。なんとか退職したのちは、インターネットを利用して、家に近い、比較的に規模の大きめな病院を探しました。

仕事を辞めて時間があったので、いくつかの病院には直接足を運んでみました。そして、その中でも自分に合いそうなところに、電話をかけて、看護師の募集がないかを尋ねたところ、面接に来るように言われたのです。そして、そのまま採用となりました。

3.転職してみて感じたこと

インターネットは便利ですが、ホームページの写真に騙されないようにしなければなりません。やはり、イメージは大事なので、ホームページ上はできるだけ素敵な病院に見せようと、写真も言葉もずいぶんと飾ってあります。ホームページをそのまま鵜呑みにしないで、一度は病院まで足を運んでみることをおすすめします。

病院を訪ねたからといって、病院の中身までわかるものではありませんが、病院全体の雰囲気はなんとなく感じます。働いている人の様子や表情なども参考にできると思いました。それに、あまりにもホームページの写真と実際の病院の様子がかけ離れているような場合は、注意した方がよいかもと、私自身は考えました。

今回転職した病院は、実際に見学したところ、インターネットの情報とそれほど違うと感じた部分はありませんでしたし、働いている人皆がきびきびと無駄のない動きをしていて大変好感が持てました。見学しただけでは休日や残業についてはわかりませんでしたが、ここならなんとなくやっていけそうだと感じました。

4.転職してみて「良かったこと・悪かったこと」まとめ

今回の転職を通じて良かったこと、悪かったことは以下のようなことだと思います。

◎良かったこと(1):残業が減った

転職してみて、前に働いていた病院がいかに残業が多かったのかがわかりました。残業はどこの病院も多いのだろうと思っていたのですが、今回の病院は以前の病院よりも圧倒的に少ないのです。残業が減ったことで、毎日の疲れが全然違います。

転職前に「残業は多いですか?」と質問するわけにもいかないので、実際に働き始めるまでは、残業がどれくらいあるかについては分かりませんでした。運が良かったのかもしれません。

◎良かったこと(2):プライベートの時間が充実している

年齢が上がってくるにつれて、看護の経験や知識は増えるので、看護業務そのものに振り回されることは少なくなってきます。しかし、若いころに比べて体力の衰えを感じずにはいられません。そのため転職前は、仕事が休みの日も外出できずに、自宅で横になってゴロゴロと過ごす日が増えていました。

まだまだ40代なので、こんなことではだめだと、残業の少ない病院に転職をしたのですが、大正解でした。休日に寝て過ごすということもなくなり、仕事だけでなく、プライベートの時間も充実させることができています。

◎良かったこと(3):通勤時間が短くなった

せっかく新しく仕事を見つけるのだからと、なるべく自宅に近い病院を選びました。特に、朝の忙しい時間に余裕ができるというのは嬉しいことです。少しゆっくり寝られますし、朝ごはんを食べる時間が取れるようになりました。

そのせいか、体調も良くなっています。気持ち的に余裕があるからでしょうか、夜もゆっくり過ごせています。

△悪かったこと:病院の雰囲気が合わない

誰かに意地悪をされたわけでもなく、嫌味を言われたわけでもありませんが、なんとなく病院になじめていないような気がしています。まだ働き始めて間がないので、そのせいかもしれません。もしかしたら、これまでに働いてきた病院はどれも規模が小さかったせいでしょうか。これまでは、スタッフ同士の交流がもっとあり、仲が良かったのです。

今の職場でも仲が悪いわけではないのですが、少し他人行儀というか、誰もが淡々と働いているような印象を受けています。干渉しあわずに働けるので、気にしなければ、楽なのかもしれません。でも、何を考えているのかわからないところが、少し怖くて働きにくい感じがしています。

5.残業があるかないかで仕事の疲れは全然ちがう

もし、残業が多いとか、休日が少ないとか、自分自身の時間がないことに不満を感じているのであれば、転職することで解決する可能性は大いにあります。病院によって、休日や残業の有無には大きな差があるからです。私は、若いころは平気だった残業がしんどく感じて、休日には疲れをとるためにゆっくり過ごす日が増えていました。いつの間にか毎日が仕事ばかりの生活になっていたのです。

仕事とプライベートが充実している同じ40代の看護師に話を聞き、転職を決意しました。転職は時間とエネルギーが必要なので、簡単ではないかもしれません。でも、それだけの価値はありました。事前にどれだけの情報を集めることができるかが失敗しないカギです。


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