ハンセン病療養所で働く看護師の仕事を知っていますか?

ハンセン病患者の支援強化を首相が約束

2015年1月に都内でハンセン病のイベントが開催されました。出席した安部総理は、過去の人権制限・制約への反省と共に、療養所の入所者に対して支援を強化する考えを語りました。
現在、平均年齢83歳を超える入所者がいる状況で、看護師による心身ケアが必要になっています。看護師にとっては、ハンセン病療養所で働くことも、将来の選択肢の一つとして考えることができるでしょう。

世界から遅れをとった日本の対応

1996年まで、日本はハンセン病患者に対して隔離措置を行っていました。しかし、2001年になってこの措置が憲法違反だったという判決が出ます。しかしながら、世界からすればこのような日本の対応は、非常に遅れているのです。
ハンセン病の原因菌といわれる「らい菌」は病原性が弱いので、感染しても発症するが極めて弱いことがすでに早い段階で判明しており、すでに1943年の時点で、アメリカではハンセン病に対する治療薬の効果が確認されていました。

つらい歴史の傷跡は消えていない

ハンセン病患者が隔離された事実は、今もなお深い傷跡として残っています。
ハンセン病患者は、皮膚症状や知覚および運動麻痺、神経炎、手足が曲がるなどの症状に苦しみながらも、さらに人々の感染に対する誤解から、差別や迫害という大きな苦しみの中で暮らしていました。

また、世間一般の人たちが正確にハンセン病のことを知らなかったことから、ハンセン病患者がいる家族まで差別され、結婚や就職を阻まれていました。1996年に差別の法が廃止されてからも、未だに世間では偏見が残っていると考え、自宅には戻らず、療養所に残って生活している高齢者の存在も決して少なくはないのです。

ハンセン病患者に必要な看護とは?

では、看護師として、ハンセン病の患者さんに向き合うとすれば、どのような看護を心がければいいのでしょうか?

ハンセン病の療養所に入所している人は、その後遺症によって「誤嚥(ごえん)性肺炎」を起こしやすいところがあるといわれています。また、障害も重いため、一般の高齢者施設よりも介助が多く必要になってきます。また、メンタルケアも大事。入所者は、これまで差別と偏見という厳しい状況の中で人生を送ってきたことから、心を尽して真摯に対応する必要があります。

「生きてきてよかった」と感じられるような看護を志す!

ハンセン病の療養所の職員は、国家公務員の定数削減に伴い、減少し続けています。
このような中、厚生労働省は、現在、新卒中途ともに、看護師と准看護師を募集しています。看護師として、国立ハンセン病療養所で働くということも考えてみてはいかがでしょうか。ハンセン病患者さんに「生きてきてよかった」と感じてもらえるような看護が行えればいいですね。

ナース専科でも下記のページで国立ハンセン病療養所のナースの募集を行っています。
全国13ヵ所ある療養所で、国家公務員として働くことができます。
興味のある方は、ぜひ一度チェックしてみてください!
http://recruit.nurse-senka.com/establishment/2003561/summary


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