院長をご紹介します!
■院長メッセージ
皆さまは、病気の時、そして最期のとき、どこでどのような時間を過ごしたいと考えるでしょうか。医療の進歩に伴い、病気と付き合いながら送る時間も増えているのが現状です。『入院ではなく、住み慣れた環境で自分らしく過ごしたい』という思いを持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。当クリニックはそのような患者様が、ご自宅・施設にて療養できる環境を生み出すべく開業しました。患者様の身体だけでなく、環境やご家族と一緒に考え、一人一人の生活に合わせ、その人らしく生きられるようなお手伝いができればと思っております。
私は、これまで東京女子医科大学病院、国立がん研究センター中央病院、沖縄県立浦添総合病院救命センター、国立成育医療研究センターに勤務し、内科、麻酔科、集中治療科、救急医療、がん治療、緩和ケアなどを中心に診療をしてまいりました。大きな総合病院の外来には、車椅子や杖等でご家族と通院してくる患者様がたくさんいらっしゃいます。しかも、高齢の方は色々な診療科にまたがるようなご病気を持っている場合が多く、一日かけて病院内を回り、ご本人・ご家族とともに、身体的・精神的に疲弊している姿を度々見かけました。在宅医療では、患者様やご家族の方はもちろん、医療従事者側の負担も減らせるような、スムーズな医療連携の構築が可能です。患者様の病院での待ち時間を無くし、ご家族の付き添いは必要なくなります。また、内服薬を一人の医師が管理する事で、重複する事や必要のない薬を減らす事ができます。もちろん、カンファレスを定期的に行い、複数人の医師で病状について確認することを怠りません。このような、「動く病院」が これからの日本の地域医療には必要であり、患者様・ご家族・医療者の全員が必要としている医療形態だと考えております。
大牟田市の地域医療に、少しでも貢献できるように全力でサポートさせていただきます。よろしくお願いいたします。