院長をご紹介します!
カテーテル治療は40年以上前より日本に広まり、体への負担が少ないという利点により世界中の病院で積極的に行われております。以前は9フレンチ(約3.0ミリ)のカテーテルを用いての治療が主流で、足の付け根の動脈を介して行われていました。このため術後は長時間のベッド上安静を強いられ患者様は大きな苦痛を伴う治療でした。治療に用いる器具の進歩により徐々に用いるカテーテルは細くなってきました。この道具の進歩より、患者様の負担軽減になるようにと考案されたのが手首の動脈からの治療です。その後日本で第一例が行われました。
現在では多くの施設が手首の動脈からの治療(TRI)が主流となっておりますが、6フレンチ(約2.0ミリ)のカテーテルで始まったこの方法は、現在でも多くの施設が6フレンチのカテーテル治療のままなのです。手首の動脈はとても細く、実は通常使用されている6フレンチというるサイズは通常の男性の2割・女性の4割の方々には太すぎます。太すぎるカテーテルを使用すると、動脈がつまってしまったり、痛みを感じたり、出血が多くなったりという欠点があります。私たちは、全ての患者さまに、もっと安全でもっと痛みの少ない治療を提供しようと、約7年前より”Slender Club Japan”という研究会を立ち上げました。カテーテルを細くするところから、この名前がつきました。
現在では、より体に優しく負担が少ないカテーテル治療をする分野では世界の最先端を走っています。私もその会の中心メンバーの一人でありこの細いカテーテル治療を指導する立場に長くいます。日常診療のモットーは「患者さまへ優しく負担が少ない治療」です。そのため、南九州では今までされていなかった、世界最細径の4フレンチというサイズで通常の治療はおこない、世界最細径の3フレンチ(約1.0ミリ径)で診断をいたします。非常に複雑な難しい治療でも、5フレンチという通常より細いカテーテルを使用していますが、治療の成功率はトップクラスにあると自負しております。このことが南九州の多くの施設に刺激となり、この治療が多くの施設で行えるようになれば、それが患者様の利益になると私は信じております。
ベテスダクリニック 理事長より