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慢性の呼吸器病(慢性閉塞性肺疾患、肺結核後遺症、肺手術など)により呼吸不全となった患者様の社会復帰を主目的に、内科診療と呼吸リハビリテーションを行う全国初の専門の有床診療所です。
■呼吸理学療法
呼吸ケアを専門とする理学療法士が評価を行い、プログラムを作成し実施します。なお、トレーニングには以下のような方法があります。
1.呼吸トレーニング(口すぼめ呼吸、腹式呼吸)
2.リラクセーション、胸郭ストレッチ・モビライゼーション、
3.呼吸介助法
4.呼吸体操
5.排痰法(体位ドレナージ、軽打法、振動法、ゆすり法、咳、ハッフィング)
6.筋力トレーニング(上肢・下肢の鉄アレイ、砂嚢を用いたトレーニング、筋力マシンを用いたトレーニング)
7.歩行トレーニング(平地、坂道、階段、トレッドミルによるトレーニング)
8.自転車エルゴメーターによるトレーニング
■呼吸トレーニング(口すぼめ呼吸・腹式呼吸)
口すぼめ呼吸は、気道内圧を高め、気道閉塞を防止します。
腹式呼吸は、一回換気量を上げ動脈血酸素分圧を上昇することができます。
■呼吸介助法
慢性呼吸不全の患者さんでは胸郭の動きが低下している例が多く、呼吸介助法を行うことにより呼吸が楽になり、呼吸筋疲労が改善されます。
呼吸介助法は、排痰を促進させる目的でも行われます。
呼吸介助法を家族が習得しておくと、喘息発作時や呼吸困難時に息苦しさを早く軽減することができます。
■呼吸体操・排痰法
痰がたまっている部位を高くした体位をとることで、痰が出しやすくなります。
さらに呼吸介助法などを用いることにより排痰が促進されます。
排痰法は、気道が開き呼吸が楽になるとともに気道感染を防止する役割があります。
■筋力トレーニング・歩行トレーニング
筋肉の有効な酸素利用を促進し、体力や活動性を高めるのに効果があります。
このような運動療法は、理学療法士の指導のもとに息切れ、動脈血酸素飽和度、心拍数などを観察しながら行われます。
運動強度は、軽い負荷から開始し、運動時のモニタリングデータ、病態、合併症などを考慮して決定されます。