【看護師のリアル転職体験談 6】小児科リハ病棟から成人混合病棟へ

急性期の小児科から小児科のリハ病棟、そして整形外科とスキルアップのために2回目の転職をされたゆみかおるさんの転職体験談をご紹介します。

新卒から小児科が好きで働いていたけれど採血や点滴などを行う機会が少ない小児科でこのままずっと働いていてもスキルアップにつながるのかと悩み転職を決意!
成人を経験するなら整形外科がいいと思い整形外科に転職したゆみかおるさん。

まだ若手で2回目の転職だったため不安などあったけど働いてみると同じような方も多くて一安心。
実際働いてみると整形外科単科ではなく泌尿器科や糖尿病内科も含まれていて外科と内科の両方を経験できスキルアップしていくゆみかおるさんにご注目ください。

幅広いスキルを身につけることに興味がある方、でも診療科を変えることに不安を感じている方、転職を考えている方など是非ご覧ください。

1.スキルアップのために転職を決意

元々、小児科が好きで極めたい!という思いがあり、急性期だけではない場所にも興味がありました。看護師としてのキャリアに関しては、結婚してもバリバリと仕事をこなしてキャリアアップというわけではなく、仕事と家庭をうまく両立していきたいという気持ちでした。

そこで、新卒から急性期の小児科で働いていましたが、当時結婚を考えている人と同棲することをきっかけに、小児科でも落ち着いて働ける小児科のリハ病棟に転職しました。急性期の看護師は女性が多く、こうした結婚を考えての異動は周りでも多いと感じます。急性期病棟では妊娠出産したあとも働ける自信がなかったからです。

配属された病棟では看護師の年齢層が高め(30代~40代)でした。職場自体の雰囲気は悪くはなく、お給料もそれなりに良かったのですが、回復期リハビリ専門の病院であったので、スキルアップという雰囲気はありませんでした。そんな中、ある日仕事が慣れてきたころ、結婚を考えていた人とは別れてしまうことに…。正直、小児科を極めたいという気持ちはありましたが、結婚の話がなくなってしまったので、このままでいいのかという迷う気持ちの方が強くなりました。

小児科は好きでした。それでも、技術面で小児科だけの経験でいいのか、採血や点滴などのスキルも行う機会が少なく、看護師としてすごく視野が狭いと感じ、劣等感のようなものもありました。そこで、小児科ではない、成人病棟で勉強しようと思い立ち、転職を決意しました。

2.前の病院を退職してから、新しい病院に転職するまでの流れ

STEP1:体調不良がきっかけで自分の仕事を見つめ直すことに

結婚を考えていた相手と別れたからといって、すぐに転職という流れになったわけではありません。半年くらいは普通に働いていました。ところが、半年すぎたあたりから朝、出勤前に腹痛があったり、風邪を引きやすくなったり、夜間寝つきが悪くなったなどと不調が続くようになりました。そんなときに、流行り目にかかってしまい、一週間自宅療養を余儀なくされました。

一週間自宅にいて、外出は必要最低限という状況になると、嫌でも仕事のことやこれからのことを考えてしまいます。今の仕事に対してのやりがいを感じているのかという疑問から、このままずっとここで私は看護師をするのだろうか?と考えるようになりました。そして出した答えは、ここで看護師を続けているイメージが全くできないというものでした。

STEP2:辞めることを上司に相談、円満退職

まず、病棟師長に相談。師長は私が結婚を考えて準備していたこと、別れてしまったことなどを知っていたので、「最近体調不良が続いていたのでとても心配していた」と話してくれました。さらに、「まだ若いからこれからいろんな可能性がある、仕事も自分が思うようにやりたいことをやりなさい」と背中を押してくれました。その後、事務長や看護部長への報告も師長が一緒に付き添ってくれて、思ったよりもスムーズにやりとりが進んだと思います。

退職してから一旦実家に戻り、自分の体調を整えることを優先しながらも、次の転職先を考えはじめました。新卒の時の配属希望で小児科か整形外科どちらかにするか迷っていたこともあり、成人を経験するなら整形外科がいいと思いました。そして、住みたいエリアで整形外科がある病院を探すことに。
登録しなくても求人情報が見られる看護師サイトでいくつか情報を絞り、実際に病院のホームページをみて、同じく転職をした友人などにも相談に乗ってもらいました。

実際には、気になっていた病院に同じ看護学校出身の同級生がいたこともあり、内部事情を教えてもらえたということから、そこに見学・面接に行くことにしました。転職活動としては転職会社経由ではなく、自身でホームページから応募という形です。面接をしてくれた看護部長がとても気さくな人柄で、私が希望する整形外科病棟は欠員が出ていて配属優先できること、スタッフの年齢層が同世代の人が多く和気あいあいとしていたことなどが決め手でした。

転職後は希望通り整形外科のある混合病棟(泌尿器科、糖尿病内科など)への配属が決まりました。

3.転職してみて感じたこと

まだまだ若手看護師なのに転職が2回あるということが当時はコンプレックスに感じていましたが、思っていたよりも周りにも同じような境遇の看護師がいたことには驚きました。そして、小児科と整形外科だけではなく、さまざまな科の経験を同時に積めたことで、看護の幅がとても広がったと感じます。

看護師は働く診療科によって視野が狭くなったり、知識やスキルが偏ったりすることがありますが、このときの経験のおかげで、私は比較的広い視点で物事をみられるようになったと思っています。

4.転職してみて「良かったこと・悪かったこと」まとめ

◎良かったこと(1):中途採用者が多く、馴染みやすかった

これは見学時にも感じていたことですが、年齢層が20代後半~30代前半ということで、実際に配属された病棟でも同世代の人が多かったです。また、私と同じような中途採用できたスタッフも多く、指導者でついてくれた人も同じような経歴の方でした。そのため、私の経歴からどこまでスキルが身についていて、どこまでできるのかを一緒に考えてくれ、独り立ちするまでの流れを教えてくれました。

◎良かったこと(2):整形外科だけではなく、いろんな科の経験を網羅できた

整形外科の単科ではなく、泌尿器科や糖尿病内科なども含まれる混合病棟であり、成人病棟をいろいろ経験したいと思っていた私には外科と内科両方の経験ができることはとても勉強になりました。

特に小児科からの成人病棟だったので、対象年齢の違いだけでケアのやり方が違うことなどギャップもありました。技術面での採決や点滴留置など、不慣れなことも多かったと記憶しています。それでも、小児も成人も対応できる看護師になる!と強く思っていたので、スキルアップできている感覚が嬉しかったです。

◎良かったこと(3):給与や福利厚生が良かった

新卒で入った病院の給与から月5万円ほど給与が高く、ボーナスも5か月分出たので、年収は480万円くらいありました。また、借り上げアパートは月1~3万円で借りられ、1LDKの綺麗なアパートばかりで、とても住み心地が良かったです。土日祝日分が月の休日数で、夏季・冬季休み分などを合わせると月の休日数が10~13日くらいになることもあり、休みは多く感じました。

△悪かったこと(1):教育体制がバラバラであった

中途採用者が多く、馴染みやすいメリットはあるのですが、デメリットでいうと出身学校や病院がバラバラなために教育者による指導のバラつきが大きかったことです。特に新人をみていると、後輩を指導する先輩看護師の教育方針に差があり新人を見ているとその違いが一目瞭然という感覚でした。
そして、ベテラン看護師が少ないこともあって病棟全体の知識スキルの向上に関する取り組みが弱いように感じました。

△悪かったこと(2):辞めるスタッフが多く常に人手不足だった

教育体制のバラつきやベテラン看護師がいないこともあり、2~3年したらここでもう学ぶことはないなと見切りをつけてしまう人が多く、辞める人も多かったです。私が転職で入ったときは7:1看護配置をとったばかりでスタッフ数も多く、日勤にはフリー業務をする看護師が2人もいたのですが、半年から1年経った段階で2~3人辞めたのでフリー業務もなくなり、受け持ち8人ほどでギリギリの人数でまわしていました。私がいた2年間でもスタッフは半分以上変わっています。

△悪かったこと(3):感染管理や安全管理の不十分さ

新卒で入った病院は3次救急で大きな病院でした。新しい医療機器や物品も多く、感染対策の認定看護師などもいたため、管理が徹底されていました。

しかし、転職後の病院では今までディスポで使っていたものが洗って使いまわしで使用されていたり、点滴準備の際や採血のときに手袋を着用しない人いたりすることに気づきました。そのことになんら違和感を抱かないスタッフもいましたが、中途採用者のなかには「あり得ない」と思っている人も多かったようです。

この記事を書いた人:ゆみかおる
看護師10年目。小児科、整形外科病棟、保育園などでの経験あり。
現在はフリーランスとしてクリニック、健診、ツアーナース、医療系ライターとして活動中。
家族構成は父母に妹一人。

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