【消化器科の業務内容】
消化器科の主な疾患は「がん」です。外科と内科で業務内容が少し異なりますので、それぞれ説明します。
消化器外科
一般的な看護業務のほかに、手術前後の処置や説明、指導などの業務があります。絶飲食の患者も多いため、点滴などの輸液管理や経鼻栄養チューブ(マーゲンチューブ)の患者も多く、看護手技が必要となる場面が多いです。
また大腸がんなどが原因で作られるストーマ(人工肛門)の管理は必須スキルと言えるでしょう。導入時は人工肛門に抵抗感をもったり戸惑う方も多いため、ご本人及びご家族に必要な知識を提供し、わかりやすく指導・説明するコミュニケーションスキルも必要です。
また、がんの手術前後に抗がん剤治療をする方も多いため、化学療法の知識も必要になります。
消化器内科
消化器臓器について、疾患の診断(検査)や内科的治療を行います。
上部消化管・下部消化管内視鏡検査での検査や腹部超音波、CT、MRIなどを使った検査などが行われます。また、経口薬による治療やカメラによる早期がん、ポリープの治療なども行います。
【消化器科の平均年収】
単科ではない病院やクリニックも多いため、消化器科で働く看護師の平均年収を厳密に出すことはできません。
そのため、今回は消化器科を診療科目として標榜する事業所に転職した常勤看護師の平均年収をご紹介いたします。
入社年度 |
消化器科 |
全転職者 |
2020年度 |
¥4,168,066 |
¥4,015,512 |
2021年度 |
¥4,210,817 |
¥4,047,877 |
2022年度 |
¥4,249,195 |
¥4,098,639 |
※当社実績による
※賞与がある事業所については、2年目以降の標準賞与実績で計算
※定めがないものに関しては夜勤手当は2交代月4回(3交代は月8回)で計算
※固定残業手当以外の残業代手当は含まない
消化器科のある事業所に転職した看護師の2022年度平均年収は4,249,195円で、同期間の全体平均年収の4,098,639円より104%程度高いです。
表をみると、直近3年間は同様の傾向であることが分かります。
病院勤務の場合、急変対応等で残業も多くなりやすい診療科目であるため、実際はこの集計結果より高い年収になることも充分あり得ます。