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小さな病院だからこそ叶えられる小さな幸せを積み重ねていきましょう

西山 幸江看護部長


プロフィール

新卒で入職した病院で長年勤務し看護部長に就任。東日本震災を経験した後、複数の病院で看護部長を勤め、平成28年に当院に入職。ラダー作成やe-ラーニングの導入など教育体制の見直しをはじめ職場の環境整備に着手している

私が当院に入職したとき、すでに定年間近でした。年齢を重ねると出来ることは限られてきます。けれど私はずっと人と関わってきたいと思っていました。だから無理をせず、自分の出来ることを大事に続けられる環境を求めて当院に入職したんです。
私に出来る大事なこと、それは「ちゃんとした看護」です。看護って素晴らしい、患者さんにしっかりケアしたい、そんな思いはきっと皆さん抱いていらっしゃると思います。けれど看護師さんは必ずしも自分が“やりたい看護”を実現できるとは限りません。病院の役割であったり、業務の忙しさであったり、ご家庭の事情であったり……さまざまな制限の中で働いている人も多いでしょう。だからこそ私は、当院で、皆さんが「夢に見た看護の基本」つまり「ちゃんとした看護」を行える環境をつくりたいんです。

看護の基本とは、「この人の何をどうしたいか」を意識し、思考しながらケアを行うことです。そうすることで、その人の記憶に残る場面を作ってあげるんです。たとえば、余命短い患者さんに何をしてあげられるか。一番食べたいものを食べさせてあげられれば、苦しいだけの思い出で最期を迎えずに済みますよね。それは残されたご家族の生きていく力にもなるはずです。
そうした考え方は、徐々に当院に根づいています。たとえば、当院には機械浴の設備がありません。そこで「患者さんに湯船に浸かった感覚を楽しんでもらいたいので、入浴用のストレッチャーを購入できませんか」と看護師たちから相談されました。患者さんが寒いだろうな、大変だろうなと思いながら入浴させるのではなく、気持ち良いだろうな、幸せだろうな、と思いながら入浴できるのであれば、看護師たちにとっても嬉しいことですよね。決して安いものではないんですよ(笑)。けれどこうした相談にもすぐに応じられるのは、当院のような規模だからこその強みです。

当院は、特別に給与が高いとか、何かすごい特徴があるとか、そういった病院ではありません。大変なことはたくさんあります。それでも私は当院が看護師にとっての“夢の国”になると信じています。ちゃんと看護ができる病院。この理想を叶えるために、一緒に泣いて、笑って、汗を流して、「ああ、ここで良かった」と言える病院でありたいと思います。

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