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「ユニットケア」とは、入居者一人ひとりの尊厳を守り、人それぞれの自立を尊重しようという考えのもとで生まれた介護ケアの新コンセプトです。そもそもは長寿社会先進国であり福祉国家としても知られているスウェーデン方式に由来する介護スタイルで、日本では「ユニットケア=新型特別養護老人ホーム」と称されるように、新しく設立された特別養護老人ホームなどで採り入れられています。
少人数グループ(10人以下)をひとつの生活単位(ユニット)として区分けして、1ユニットごとに専用の居住空間と専任の職員を配置することにより、大規模(多数床)施設でありながら、小規模生活単位の家庭的な雰囲気の中できめ細やかな介護ケアを行なうことができます。
個人の生活スタイルを尊重するために全室個室でプライバシーが確保されています。個室の先にはコミュニケーションの場でもあるユニット専用のリビングスペースがつくられているため、少人数のなかでも他者とのかかわりが断たれることがありません。食事や入浴、施設内の各種催しなどもユニットごとに行なわれます。入所者とスタッフがユニットごとに生活を共にすることで、個別対応型の介護ケアが可能となります。