看護部長をご紹介します!
私たちはこれまで、多くの患者さん、ご家族と出会い、お一人お一人の人生の最終段階の時期に、ご縁をいただき看護に携わってきました。その道のりには、困難さや辛くて悲しいこともありますが、それ以上に、喜びや笑顔もたくさんありました。そこで思うのは、私たちのほうこそ大切にしていただいているということです。信頼して下さり、「あなたがいてくれてよかった」と身を委ねて下さる姿に接する時、患者さんご家族のお気持ちをそのままいただいているなあと実感するのです。
私たちの目指している看護は、患者さんとご家族が「大切にしてもらえた」と感じていただけるような看護です。それは、やさしいこと、希望に添うこと、熱心に聴くこと、逃げずに向き合うこと、丁寧なこと、誠実であることだと思っています。その実現のためにはチームの力が必要です。分かち合える仲間の存在は何よりの勇気になります。お互いを大切な存在だと認め合い、支え合うことがチームの成長に繋がっていくと思います。
約130年前遥か遠くフランスから派遣され、当院創設の礎となった4人のシスターに、送り出す神父様が言い渡された言葉は「あなたたち4人仲良くしなさい」でした。お互いを大切な唯一の存在であると認め合い信じていれば、どんな苦難をも乗り越えることができ、やがて喜びや希望が生まれます。それが周囲への良い影響となり、人から人へやさしさが伝播していくという意味や思いが込められていたのではないかと解釈しています。まさに「一人ひとりを大切にします」という当院の理念として受け継がれているのだと思います。
他のどこにもない、私たち“みこころ”のやさしいもてなしを相手にしっかり届けられるように努力し続けることが、私たちの使命だと思っています。
看護部長 砂田 浩子