ここがイイとこ!スゴイとこ!
南多摩病院は、病院が所有する「病院救急車」を持っています。急増する高齢救急患者の対応の一環として、東京都葛飾区、町田市、八王子市の各医師会では、在宅療養中の高齢者が急変した時に、病院が所有する「病院救急車」を活用し、救急搬送する取り組みを始めました。これは日本全国でも非常に珍しい取り組みと言えます。病院救急車の運用を円滑に行うには、地域における「かかりつけ医」の役割が大変重要です。八王子市では、訪問診療や在宅介護を受けている高齢者に事前に救急医療情報シートをお配りし、日頃飲んでいる薬や病気の有無、かかりつけ医、家族や関係者の連絡先や万が一の際にはどこへ搬送してほしいか、どのような治療を望むかといった要望をあらかじめ記入していただき、その情報に基づいて救急搬送を行うことにしています。八王子市では八王子市医師会が事務局となり、「八王子市在宅療養患者救急搬送支援システム」を構築し、運営を行っています。実際の運用方法ですが、八王子市内に居住して在宅療養をしている方(ICカード交付済)で、病院での治療が必要とかかりつけ医が判断し、病院救急車の出動を要請した場合、南多摩病院の病院救急車がご自宅に駆けつけ、看護師と救急救命士が必要な措置を行いながら予め決められた病院に搬送するものです。