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まず、当院では、入口・内部を「健康外来」「病児外来」「感染症外来」の3つに分けています。こうした診療所はまだ珍しく、最初はとまどわれるかもしれません。これは、「病院に行くと、他の人の病気がうつりそうで心配」という体験に基づいたものです。
幼児はまだ抵抗力が弱く、病院に行くと他の多くの菌に触れ、病気が移ることがあります。当院では入口・そして内部を3つに区切ることで、感染の恐れがなるべく出ないようにしました。
「子供を病院に診せた後、まだ小さい3人の子供をつれて薬局に行くのが本当に大変だったのよねえ」
みなさんも経験がありませんか。これは、私が子育てをしていたころに本当に強く思ったことです。
病院内に薬局を作ることは、実は、経営的にはデメリットです。しかし、「ただでさえ子供が病気になってきつい思いをしているお母さんに、これ以上大変な思いをさせたくない」という思いから、院内に薬局を作りました。
母親が病院を訪れる時、子供の病気以外にも多くのストレスを受けています。そうしたストレスを少しでもやらわげて、子供さんの病気のことだけに専念できるように、そして、ストレスが軽減していることも気付かないような医院、そういう医院でありたいと思っています。
からしま小児科は、内装を木で作っています。これも、そうした思いからきています。普段はあまり意識しないかもしれませんが、コンクリートの壁に囲まれて順番を待つのと、温かな木のぬくもりに囲まれて待つのとでは、絶対に違うと私は思うのです。特に、小児科は病気になって弱っている子供がたくさん来るところです。だからこそ、そうしたちょっとしたところでも、体が良くなるだけではなくて、心も気持ちよく、温かい気分になれるようにしたいと思いヒノキ材を使いました。