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平成30年9月4日付けで、川野病院は熊本市CKD(慢性腎臓病)対策推進「病診連携医」医療機関に登録されました。
熊本市では、末期腎不全に対する治療として行われている人工透析を必要とする患者さんの割合が全国と比べ高い水準にあることから、平成21年度よりCKD対策が開始されています。
その目的として、
「全国的に腎不全による人工透析者が増加しており、なかでも熊本市は、人工透析患者数の割合が全国と比べ高い水準にあります。そこで全国に先駆けて、熊本市民のQOL(生活の質)の維持・悪化防止の観点から、熊本市医師会や腎臓専門医などの関係機関との協働による取り組みを開始しました。CKD(慢性腎臓病)対策では、その発病予防や悪化防止などの総合的な取り組みを行い、新規人工透析患者数を減らすとともに、心血管疾患の予防を進めています(熊本市のホームページより)。」
と記されており、本事業による透析導入患者さんの数は確実に減少しているようです(平成28年度の想定患者数312人に対し実際に人工透析導入となった患者数は243人という結果でした)。
慢性腎臓病は成人の8人に1人に認められると言われており、初期の頃には自覚症状が少なく気付かないうちに病気が進行してしまう場合があります。
そのため定期検診が重要になります。
進行すると末期腎不全となり、人工透析や腎移植が必要になることもあります。
川野病院でも尿検査や血液検査を行う中で、尿タンパクやeGFR(推算糸球体濾過量)を確認し腎機能を調べ、必要な場合には腎臓専門医と連携して治療を行っておられます。