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回生病院では、患者さんのアルコール・薬物の長期摂取による身体的な依存(入院初期にみられる離脱症状)や、身体合併症の治療などを行いながら、患者さんの精神的な側面にアプローチし、病状の回復、社会復帰意欲の向上をはかっています。その治療プログラムの一部をご紹介します。
・外来 依存症集団療法 <SMARPP>
平成29年7月より、新しい外来診療プログラムが始まりました。SMARPP(スマープ:せりがや覚醒剤依存再発防止プログラム)といって、神奈川県立精神医療センターせりがや病院にて開発された、薬物・アルコールからの回復を支援するためのプログラムを行っています。
・集団精神療法
集団精神療法の一貫として、朝夕、各病棟ごとに「断酒・断薬の誓い」「断酒鉄言」を唱和しています。治療の第一歩は、患者さん自身がアルコール・薬物依存症であることを自覚すること。唱和をとおして繰り返し口に出すことで、患者さんの自覚をうながします。毎日決まった時間に行われる唱和は、退院後の生活に必要な規則正しい生活習慣を身につけることにも繋がります。
・作業療法活動
広大な敷地を用いた運動や、農耕作業、作業療法室での工作などを通して、健康的な心身を取り戻し、社会復帰に向けての意欲を高めます。