若いうちからクリニックで働くと損する?

ポジティブなイメージの裏側

クリニックに対して「日勤だけで楽に働ける」というポジティブなイメージをお持ちの方も多いと思います。
しかし、「楽そう」というだけの理由で、若いうちから安易にクリニックを選ぶことは少々考えもののようです。

今回は、クリニックでの勤務が看護師の給与に与える影響を、
具体的な事例とともにご紹介していきたいと思います。

クリニックの給与水準が低いワケ

平成22年度に出された厚生労働省のデータによると、看護師の平均年収は469万円。
それに対し、クリニックで働く看護師の平均年収は約300万円程度と言われています。

同じ看護師の職場なのに、なぜ1.5倍以上もの差が付くのでしょうか?

院長(又は院長夫人)の采配による部分が多い

クリニックにおける看護師の給与は、院長または院長夫人(経理を担当している場合が多い)
の采配によって変動するケースが多いようです。クリニックの経営状況が芳しくなければ、

  • 去年まで出ていたボーナスが今年はゼロに
  • 昇給がなくなる

というように、職員の給与に影響が及び、最悪の場合、退職を勧告されるケースもあるようです。
また、クリニックの就業規則が院長のマイルール化している職場も少なくありません。

  • 院長や院長夫人に気に入られるかどうかで、ボーナスの額が決まる
  • 何年も働いているのに昇給がほとんど無く、給与が低いまま。

このような状況が常態化しているクリニックは現実に存在しているようです。

クリニック求人の人気が高い

上記の理由に加えて、クリニック求人の人気の高さも給与水準を押し下げている一つの要因です。
ライフスタイルを充実させたい人や体力に不安がある人にとって、夜勤に入らず働ける点はとても魅力的。

クリニックでの勤務を希望する看護師は多く、常に一定数の供給があるため、
給与を高く設定しなくても、職員を採用できるという背景があるのです。

クリニックではスキルアップが困難

クリニックでの業務では、それほど高い看護スキルや医療知識は求められません。
そのため、長い期間働いたとしても、なかなかスキルアップが難しい職場だと言えます。

あるケースを例に、クリニック勤務が長い方に見られる傾向をご紹介します。

クリニック歴7年、Aさんのケース

Aさんは新卒で入職した病院を1年で辞め、20代前半からクリニックで働き始めて7年。
不満に感じていることは、初年度から給与が一向に上がらないことです。

病院の外来への転職を考えることもありますが、病院の忙しさについていく自信が無く、
現状の仕事に満足していないものの、なかなか最初の一歩を踏み出せません。

病院で勤務できる自信が無い

Aさんのようにクリニックの勤務が長い方は、病院への転職を敬遠しがちです。同じ外来業務でも、
患者数やスピードが大きく異なるため、今のスキルではとても対応できないと考えてしまうのです。

そのため、転職先を探す場合は、クリニックという狭い選択肢の中から、
少しでも給与が高い求人を探すことになります。

しかし、クリニックの給与水準はそれほど高くないのが一般的。そのため、
病院で働く同世代との給与格差は年を経るごとにどんどん拡大していくことになります。

20代で安定はまだ早い?

「結婚したからバリバリ働く必要がない」「育児中なのでもっと子供の傍にいたい」
そのような方々にとって、クリニックでの働き方はとても魅力的な職場だと思います。

しかし、学校を卒業したばかりで独身の若者が「楽に働きたい」という理由で、
クリニックに勤めることはあまりお勧めできません。

若いうちから将来の可能性を狭めてしまうのはもったいないですよね。
クリニックという選択肢は、もう少し先にとっておいても良いかもしれません。


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