【看護師のリアル転職体験談 56】総合病院の精神科看護師から精神科専門病院の看護師へ

1.満足のいく職場に巡り合わず転職へ

看護学校を卒業後は、総合病院に勤めることが決まりました。心臓外科に配属されましたが、看護業務が大変なうえに、雑用が多く、目が回る忙しさでした。新人だったので、どこの病院もこんなものだと思っていましたが、他科に配属された同僚の話はどうも少し違うようで、同じ病院内でも忙しさに違いがあることに不満を感じていました。そのうちに体調を崩してしまい、休職しなければならなくなったのです。

結局、その病院は退職しました。体調が元に戻り、転職活動をしようと思ったころ、なんとなく目にとまった求人に申し込みました。個人病院でしたが、院長の方針と合わずに、気分良く働くことができませんでした。次に就職した病院も同様です。経営側のやり方と合いません。やりたい看護ケアをやらせてもらえない、という葛藤と闘いながら仕事をしなければならず、ストレスがたまる一方でした。

満足のいく職場とは程遠く、そんな話を友人にしたところ、友人の紹介でさらに違う病院に転職する機会がありました。そこで初めて精神科に出会いました。自分自身が心の病に悩まされていることもあり、とても共感でき、仕事の勉強も頭に入りやすいものでした。精神科で働くことが自分にピッタリくることを見つけることができたのは大きな報酬でした。

そのうちに勤務先の病院が買収されることになり、経営母体が変わりました。看護業務についてはそれほど変わることはありませんでしたが、看護師でなくてもできそうな雑務が増えました。残業することもかなり増えました。看護師の人間関係も良いとはいえず、だんだん仕事を楽しむことができなくなりました。

そのうち、人間関係がどんどん悪化。私自身に心の病の経験があるので、看護ケアに口出しをしたのがきっかけでした。できるだけ言葉には気をつけたつもりなのですが、数名の看護師と上手くいかなくなりました。

自分よりも経験の浅い看護師に意見をされたことが気に入らなかったようで、それから口をきいてくれなくなったのです。精神科看護師としてのキャリアを伸ばしたいという思いが芽生え始めていたので、これをきっかけに本格的に精神科を経験できる転職先を探すことにしました。

2.前の医院を退職してから、新しい医院に転職するまでの流れ

STEP1:情報収集

精神科看護師としてのキャリアを伸ばすために、精神科に転職するというところまでは絞り込めていました。あとは病院選びを慎重に行うだけです。

最適な病院を選ぶために、とにかく、求人先の情報をできるだけたくさん集めることから始めました。自分自身で情報収集もしましたし、エージェントにも登録をしました。まずはありとあらゆる手を使って、できる限りの情報を集めました。

STEP2:絞り込みをする

待遇や条件などを照らし合わせて、メリット、デメリットを書き出して、自分にあいそうな病院を絞り込みます。そして、さらに細かい条件を確認しながら、一番自分の条件に合いそうな病院を決めます。

STEP3:面接対策をする

ここまで絞り込んだ病院ですから、どうしても就職したいという気持ちが高まります。面接対策を入念に行いました。病院についてのことを事前に勉強して頭に入れることはもちろんですが、自分自身をアピールするために、病院にどのように貢献できるかについてもしっかり考えをまとめておきました。

STEP4:面接

無事に面接は終了しました。しっかり対策を行うことで、緊張することもなく、話をすることができました。後日、連絡をいただき、採用が決定しました。

STEP5:退職を伝える

転職する旨を働いている病院に伝えました。すでに次が決まっていたので、上司には心の内を話しました。ちょっとスッキリした思いです。このように、現在働いている病院に巡り合ったのですが、とても満足しています。これまで長い道のりでしたが、ここで精神科看護師として学び、キャリアを伸ばしていくつもりでいます。

3.転職してみて感じたこと

転職とは、自分の心がけによって、成功もすれば失敗もすると思います。働いている職場が気に入らないからという理由だけで、深く考えずに転職をしていては、私のように転職を繰り返すことになる可能性があります。

どんなキャリアを積みたいと考えているのか。最優先する労働条件とはどのようなことなのか。誰にとってもパーフェクトな職場はありませんので、自分なりに転職先に求める条件を考えて、優先順位をつけることが必要だと実感しています。

そして、転職は自分でできるだけ多く情報を集めて絞り込むことで、失敗を少なくできると思います。面接も、事前にしっかりと準備をしておくことで、緊張せずにアピールすることができました。私は体調不良で休職した経験があるので、かなりマイナスのイメージがあったと思いますが、それをプラスに変えられるように、この経験を看護ケアに活かすことができることを説明しました。

なんとなく、転職するのではなく、将来のことやどのような生活を送りたいかを踏まえてじっくりと考え、あらかじめ備えることでより自分に合った職場に転職できるのだと感じました。

4.転職してみて「良かったこと・悪かったこと」まとめ

◎良かったこと(1):待遇がよくなった

私立の規模の小さい病院では経営に対する不安が常につきまとい、他の病院に吸収されるなどたいへん苦労したので、できるだけ国公立系の安定した病院に就職したいと考えていました。公立の単科病院に就職ができたので、公務員としての待遇が与えられています。休日もしっかりもらえますし、福利厚生にもとても満足しています。

◎良かったこと(2):給料がアップした

少しですが、給料もアップしました。いつか病院がつぶれるかもしれない、という経営を心配する必要がないので、給料が支払われなくなってしまうのだろうか…と案ずることもありません。

◎良かったこと(3):人間関係が良くなった

看護師の質が高くなったと感じています。仕事に対する責任感が高い人が多く、気持ちよく仕事ができます。経験年数を気にする人も少ないので、看護に対して自分なりに考えたことを口にしやすい雰囲気です。より良い看護ケアが提供できるように話し合う機会があり、とてもやりがいを感じています。

△悪かったこと(1):プライベートの時間が減った

勉強熱心な看護師が多く、休日にも勉強会やセミナーに参加しなければいけません。参加を強制されるわけではありませんが、周りが勉強をしているのに、自分だけしないというわけにもいきません。結果、プライベートの時間とお金を使うことになってしまいます。

△悪かったこと(2):通勤時間が長くなった

以前には自宅近所で働いていたこともあるので、通勤時間が長くなるのは少し辛いです。電車も混んでいることが多いので、ほとんど座れません。音楽を聴く以外にすることがないので、少し時間の無駄を感じてしまいます。

5.自分がしたい看護とは?もう一度考えることで転職は上手くいく

職場に合わないから何となく転職をしていた時期は良い職場に巡り合いませんでした。自分がしたい看護を見つけて、自分の求める条件に近い病院を探すことで、今は楽しく仕事ができています。
自分にピッタリ合った職場を見つけるには、必要な情報を集め、できるだけたくさんの求人情報に目を通して、慎重に絞り込んでいくことが転職成功のカギだと思いました。


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