大事にしていること
ご自宅で暮らされている医療処置の必要な方やがんの終末期の方、人工呼吸器を常時必要とされる方、パーキンソン病や小児の方など幅広い方にご利用いただいています。それぞれのご自宅にお伺いし、医療的な処置や経過管理を行うことが私たちの主な仕事です。病院看護と訪問看護の大きな違いとしては、医療的な処置だけでなく生活者として生きている人の視点です。病気を抱えながらも私たち看護師が関わることで、その方がいままで過ごされてきた生活に近づけることができます。それが訪問看護の価値であり意義です。病気と共存しながら生活の質を上げることや、ご家族との最良の合致点を見つけ出すことが私たちの目指すべき場所です。“当たり前の生活”という言葉は使い古されながらも非常に難しい現実です。どうすれば今までの生活を守ることができるのか?何度現場に出ても、どれだけ経験を積んでも突き付けられる永遠の課題です。ご本人とご家族、そして私たちの三者で手を取り合い考え続けること。それが私たちにしか果たせない重要な役割だと感じています。家族支援のあり方もご本人に対するケアと同等の重みで向き合わなければならない問題です。利用者さんたちと直接対話しながら、現場の温度を肌で感じ取れるようにこれからも真摯に取り組んでいきます。