これからの計画・取組
京都桂病院は1937年に結核療養所として創設された松尾病院を起源とし、1964年に時代の方向性や疾病構造の変化、地域の要望に応えるかたちで、京都厚生園から京都桂病院と名称も変更し総合病院となりました。その後、各診療科が設置され、呼吸器センター、消化器センター、心臓血管センターを核として発展し、現在、地域医療支援病院・地域がん診療連携拠点病院の指定を受けています。創立より一貫して、質の高い医療を患者さんに提供したいと考え、その目標に向かって医師、看護師をはじめ各々の医療従事者が自己研鑽を積み、患者さんを中心に据えて、力を合わせて医療を提供してきました。これらの伝統を守るとともに、今後の超高齢化社会に対応できるように社会や地域のニーズに応え柔軟に変革も行い運営してゆきたいと考えております。
日本は少子高齢化社会に突入し、この地域でも、疾病構造、治療方針なども変化して行くことが予想されます。本院は地域医療構想に従い、急性期・高度急性期の医療をさらに充実させ地域に貢献してゆきたいと考えております。
また2017年より脳卒中センターを開設し血管内治療も含めすべての脳神経疾患にも対応できるようになり、病院全体の方向性として2015年に開設された救急科を中心にすべての科が協力して救急を充実させたいと考えております。さらにより高度な医療に対応するため高精度の放射線治療器2台や手術支援ロボット、ダ・ヴィンチも導入して多くの治療が行われ、がんゲノム医療連携病院にも指定されています。また、待望の新棟GH棟が2020年1月に完成し、2020年2月より稼働しています。新病棟では救急入院機能を強化し、透析の出来る病室を備え、安心安全で快適な環境での出産、小児の療養環境に配慮し、高齢者・認知症に配慮した環境、内視鏡処置室を備えた部屋、9つの無菌室を備え細胞処理ができる環境、眺望のすばらしい緩和病棟を新設しました。その後F棟を建て替え2022年にはER型救急ならびにICU・SCU・HCUなどを整備しました。