血圧とは?血圧測定に関する注意点【後編】

脈圧について

脈圧=収縮期血圧―拡張期血圧

脈圧とは、収縮期血圧と拡張期血圧の差をさします。
基準値は40~50mmHgとされています。

脈圧が著しく大きくなる疾患としては、大動脈弁閉鎖不全症があります。
拡張期には、大動脈弁が閉じ切らないために、大動脈から心室内に逆血し、
末梢血管が拡張した結果、拡張期血圧が低下します。
また収縮期には、逆流した血液で心室が充満し、1回拍出量が増加します。

つまり、1回拍出量の増加と末梢血管抵抗の減少によって、
脈圧が増大するという原理です。

最後に血圧測定にまつわる注意点を記載します。
現在では、自動血圧計が一般化され、水銀血圧計を使用する施設も
少なくなったかもしれません。
自動血圧計では、血圧値が奇数で表示されますが、
水銀血圧計では偶数値しかありません。

血圧測定にまつわる注意点

1.マンシェットの選び方
内袋の幅は、上腕の長さ(腋窩から肘窩)の2/3、長さは上腕円周
(上腕中点の円周:上腕中点とは肩先から肘頭までの半分)の
80%以上が適切とされています。
上腕に対し幅が狭い場合には、血圧は高く測定され、
広い場合には低く測定されます。

2.マンシェットの巻き方のコツ
マンシェットの内袋の中央、水銀血圧計であれば
チューブの位置を上腕動脈の上に当てます。
マンシェットの下縁は、肘部より1~2cm上にし、
測定者の指が1~2本入る程度に巻きます。

3.空気圧はどこまで入れる?
以前の測定値から推定される収縮期血圧よりも、
20~30mmHg高い圧まで加圧します。
初めての測定の場合は、患者に普段の血圧値を尋ねても良いでしょう。

4.上肢での測定ができない場合どうする?
上肢に内シャントや外傷、末梢ルートがある場合、
または乳がんでリンパ郭清している場合、その上肢では測定はできません。
反対側上肢で測定するか、大腿または下腿にて測定します。

5.こんな異常があったらどうする?
1)上肢での左右差
一般に10mmHg以下の左右差は正常とされます。
左右を測定すると、収縮期血圧では25%、拡張期血圧では15%の者に
10mmHg異常の差を認めることもあるといわれています。
このことを踏まえて、それ以上の左右差がある場合は、
解離性大動脈瘤や動脈炎症候群(高安病、脈なし病)などの可能性があります。

解離性大動脈瘤の場合は、生命への重篤な影響がありますので、
ショック状態の有無や腰背部痛など他の症状を含めて、
至急全身のアセスメントが必要です。

2)上下肢での左右差
前述したように、仰臥位では上下肢に血圧の差は生じにくく、
立位の場合、下肢の方が約10mmHg高くなります。
しかし、それ以上の差や上肢と比較して20mmHg以上の差がある場合は、
上肢での左右差同様、解離性大動脈瘤など生命を脅かす異常の可能性があります。

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【掲載元】 ナース専科コミュニティ
「血圧とは?血圧測定に関する注意点」

【監修者名】
聖マリアンナ医科大学病院

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【URL】
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