【看護師のリアル転職体験談 75】総合病院から別の総合病院へ転職

1.結婚に伴う転居のために転職しなくてはならず…

2年間、お付き合いをしていた自衛官の彼とこのたび、結婚することになりました。彼の仕事は全国転勤があり、結婚が決まってすぐに遠方への転勤が決まりました。そのため、結婚に伴って私も転居しなければならず、それまで慣れ親しんでいた病院を退職せざるを得なくなりました。今回は、そんな私の転職についてご紹介したいと思います。

2.前の病院を退職してから、新しい病院に転職するまでの流れ

それまで務めていた病院には正直不満はほとんどなかった一方で、残業がそれなりにあったため、家庭との両立は難しそうだと感じていました。そのため、彼の転勤はいわば渡りに船の状態でした。

STEP1:結婚は引き止めのない最強の退職理由!

勤務していた病院は慢性的な人手不足なので、なかなか退職させてくれないと先輩たちがよく愚痴をいっていたのは聞いていました。しかし今回は結婚&それに伴う転居であるため、上層部もさすがに引き留めは難しいと判断したようです。

「その理由ならば、仕方ないわね」とあっさり退職届を受理していただきました。私の仲の良かった先輩は、退職の希望を出してから退職届を受理されるまで1年以上かかっていたため、私の今回のこの退職の早さはびっくりするとともに、「結婚は、看護師の退職理由として最強なんだな」と思ってしまいました。

STEP2:目指すは両立しやすいクリニックだったけれど

看護師という仕事そのものは好きですが、結婚後しばらくは彼を支えたいという思いも強かった私は、転職先は家庭と両立させやすいとよく聞くクリニックへの転職を目指していました。

しかし、彼の転居先は都市部ではなく、どちらかというと過疎地に近い場所だったため、そもそもクリニックの求人が全くありません・・・。はじめは内科のクリニックに限定していた私ですが、徐々に「そんな贅沢を言っている場合じゃない」と思い直し、外科や産婦人科、はては精神科まで範囲を広げ、最終的には「クリニックならばどこでもいい!」と思ってしまっていました。

しかし、希望をギリギリまで広げてもなお、クリニックの求人を探し出すことはできませんでした。そのため私は毎日のようにインターネット上の求人情報とにらめっこしながら、求人を探し続けました。

STEP3:退職日が近づき、徐々に焦りを感じ始める

クリニックに絞って転職先を探していた私ですが、気がつけば退職日まで1ヶ月を切ってしまっていました。「これ以上自力で探すのは難しい」と考えた私は、慌てて転職サイトへ登録し、条件に合う職場を探してもらうことにしました。「個人で探していたから、今までは求人を見つけることができなかった」
と思いたかったんです。しかし、今思えば、ここで焦ってしまったことがよくないことでした・・・。

STEP4:紹介されたのは、希望していなかった総合病院

転職サイトの担当者から紹介されたのは、全く希望していなかった総合病院でした。その求人ならば私個人でも見つけていましたが、家庭との両立が難しいのではと思い、あえて希望から外していました。しかし、転職サイトの方からも「正直に申し上げて、ご希望の条件にあった職場というのは、ここしかありません・・・」と言われてしまいました。

そのため「まぁ、仕方ないか」と諦め、その総合病院の採用試験を受けることにしました。そして無事に内定通知をいただくことができました

STEP5:転職したけれど、結局…

前職を退職し、結婚&転居を経てその総合病院へ転職したものの、お話で聞いていた以上に残業が多かったほか、委員会がやたら多くて休日出勤を求められることも珍しくなく、家庭との両立は厳しい状況でした。

また、自衛官ということでお休みも不定期である夫と休日を合わせることも難しく、結局1年ももたずにその総合病院は退職せざるを得ない状況となってしまいました。

3.転職してみて感じたこと

今回の転職では焦って転職先を決めてしまったため、結局続けることができず、現在は看護師として就労していない状況です。焦らずにもっとしっかり勤務条件を確認し、自分の納得できる就業先を探すべきだったととても反省しています。

あまりに結婚直後が忙しく、なかなか夫婦の時間を持つことができなかったため、今は少し看護師としての仕事は休み、また気持ちに余裕がでてきてから看護師として復職しようと考えています。

4.転職してみて「良かったこと・悪かったこと」まとめ

今回の転職を通じて良かったこと、悪かったことは以下のようなことだと思います。

◎良かったこと:自分の希望した診療科へ配属された

今回の転職で唯一よかったことが、自分の希望した産婦人科へ配属してもらえたということです。看護師だと、なかなか産婦人科へ配属してもらえないというイメージをもっていたのですが、たとえ1年間であっても産婦人科を体験できたというのは、今後の私の人生で子供をもうける上でとても貴重な経験だったと思っています。

また、職場の人間関係も悪くなく、今でも数人の助産師さんとは交流があるため、もし私が出産するのなら、その総合病院で産みたいな、と思っています。

△悪かったこと(1):既婚者に対する理解が全くなかった

配属先がとても忙しかったこともあり、既婚者であろうと未婚者であろうと連日3時間近く残業している状態であり、既婚者に対する理解は全くありませんでした。それどころか師長は「家庭との両立なんて甘いことを考えていないで、仕事を優先にしてもっとしっかり働きなさい」と言われていたため、不信感がより増してしまいました。もともと、家庭と仕事を両立させたいと考えていた私にとって、この環境は耐えがたいものでした。

△悪かったこと(2):キャリアアップを望めなかった

私が希望していたとはいえ、やはり産婦人科は助産師さんが中心であり、看護師はあくまで補助的なことしかできません。陣痛で辛そうな妊婦さんに対し、的確なアドバイスができる助産師さんを見ているととても羨ましいというか、「私には難しいな」と感じてしまう場面が多々ありました。

職場での自分の存在意義を見出せず、このまま看護師としてこの職場で働き続けることは難しいと感じてしまったこともまた、早期に仕事を辞めてしまった原因の一つです。

5.転職活動に焦りは禁物!後悔しないためにも、焦らず慎重に

今回の転職において最も痛感したこと。それは、「転職活動に焦りは絶対に禁物だ」ということです。クリニックの求人を自力で見つけることができず、退職日も迫っていた私は、転職サイトを通じて転職先を見つけてもらうことにしました。

しかし今思えば、「クリニックという自分の希望をあきらめてまで、転職を急ぐことはなかった」と反省しています。実際に病院を辞めてから改めて新聞の折り込み広告を見てみると、最近できた医療モールにて、いくつかのクリニック求人が掲載されていました。

精神的にも疲れてしまったため、今すぐ看護師として復職することは考えていませんが、今後看護師として復職するのであれば、家庭との両立を第一に、自分の希望と完全にマッチする職場と出会えるまで、転職はしないと思います。皆さんもぜひ自分の希望を明確化した上で、焦らずにじっくり転職活動をしていただきたいと思います。


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