看護師面接の逆質問で聞くべきことは?おすすめの質問とNG例を紹介

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一般的な看護師面接では、採用担当者からの質問に答えるだけでなく、自分からも質問を投げかける「逆質問」の場面が設けられます。逆質問は、職場環境や仕事内容を深く理解するためだけでなく、自分の意欲や関心をアピールする絶好の機会です。

しかし、「どんな質問をすればいいの?」「避けるべき質問はあるの?」など、迷う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、看護師の面接で聞くべきおすすめの質問や、印象を下げるNG質問の例をわかりやすく解説します。これから採用面接に臨む方は、ぜひ参考にしてください。

看護師面接で逆質問はするべき?

逆質問は、応募者が職場や業務に真剣に向き合っている姿勢を示す機会であり、「この職場で働きたい」という意欲をアピールする手段として効果的です。また、病院の方針や教育制度、現場での働き方など、求人情報やホームページでは得られないリアルな情報を知るチャンスにもなります。逆質問を上手に活用して相互理解を深め、面接の成功率を高めましょう。

逆質問の内容としては、「自分の成長」や「働きやすさ」に関わることがおすすめです。事前に病院のホームページや募集要項を確認し、それを踏まえた具体的な質問を用意すると、面接官に良い印象を与えることができます。

一方で、給与や休暇といった待遇面ばかりを聞くのは避けるようにしましょう。待遇面については、最終面接や内定後のタイミングで確認するほうが無難です。

看護師面接の場で急に質問を考えるのは難しいことも多いため、事前にいくつかの質問を準備しておくと、面接官に前向きな姿勢が伝わります。

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看護師面接の逆質問におすすめの具体例10選

逆質問は、面接で自分の意欲や適性を効果的にアピールできる場ですが、質問内容には配慮が必要です。本当に聞きたいことを明確にしたうえで、面接官に好印象を与えるような質問を準備しておきましょう。

ここからは、看護師面接で役立つ逆質問の具体例を紹介します。

1.入職後、最初の数ヶ月はどのような業務を任されることが多いですか?

入職後の業務内容に関する質問は、採用後の自分の役割や業務の具体的なイメージを掴むのに役立ちます。新しい環境にスムーズに適応するための準備がしやすくなるでしょう。

「私のこれまでの経験を活かしながら、急性期看護の業務に携わりたいと考えています。最初の数ヶ月でそのような機会はありますか?」など、自分のスキルをアピールしつつ、入職後にどう活かせるかを尋ねるのも効果的です。

面接官に自分が職場貢献できることを伝えることで、採用後のイメージを具体化してもらうことができます。面接官に即戦力としての印象を与える良いタイミングです。

2.看護師向けの研修制度やキャリアアップ制度はありますか?

研修やキャリアアップ制度に関する質問は、成長意欲を示す効果的な手段です。

「入職後に受講できる研修制度について詳しく教えていただけますか?」と質問するだけでも十分ですが、事前に病院のホームページや求人広告で情報を調べ、具体的な内容に触れた質問をするとさらに印象が良くなります。

例えば、「御院の○○研修プログラムに興味がありますが、入職後どのタイミングで参加できるのでしょうか?」という質問をすると、自分の興味と病院の制度を結び付けた会話ができるでしょう。

公式サイトに制度の情報がない場合は、詳細を確認する場として逆質問を活用しましょう。

3.患者様とのコミュニケーションで特に心がけていることはありますか?

病院の患者対応の方針に関する質問は、病院の理念や患者への対応方針、雰囲気を知るために効果的です。また、質問に自分の看護観を絡めることで、面接官に自分の価値観や姿勢を伝えることもできます。

「私は患者様との信頼関係を重視した看護をしてきました。そのため、御院が心がけている患者様対応のポイントを学びたいと思っています」など、自己アピールを織り交ぜると、病院が求める看護師像と自分の考えが一致していることを伝えることができます。

4.病院が求める看護師像について教えていただけますか?

病院が目指す看護師像について質問するのは、職場の価値観や求める人材像を理解するうえで非常に有効です。病院の期待値を把握できるだけでなく、自分のスキルや経験がその期待にどの程度応えられるかを確認することができます。

「私もそのような看護師を目指しており、これまでに○○の経験を積んできました」など、面接官からの回答に対して、自分の強みや意欲をアピールするとさらに効果的です。

また、病院が求める看護師像について質問することで、面接官に「病院の理念を尊重する姿勢がある」と好印象を与えることができます。

5.夜勤体制やシフトの組み方について、詳しく教えていただけますか?

夜勤やシフトの組み方を事前に確認しておくことは、入職後の働き方を具体的にイメージするために重要です。

月平均の夜勤回数や夜勤専従の看護師がいるか、シフトの調整は個別で行うのかなどを尋ねると、職場の体制がより具体的に見えてきます。

また、現場でのサポート状況を確認したいときは、「体力には自信がありますが、例えば夜勤時にはどのようなサポート体制がありますか?」と質問すると、ネガティブな印象を与えることなく、働く意欲を伝えることができます。

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6.看護師の平均年齢や年齢層のバランスを教えていただけますか?

職場の年齢層を把握することは、働きやすさを判断するうえで大切なポイントです。年齢層のバランスが分かると、職場の雰囲気やコミュニケーションのスタイルを予測できます。

面接官からの回答に対して、「チームでの連携を重視するスタイルですか?」といった追加の質問をすると、より深い情報を引き出せるでしょう。

7.看護師の平均勤続年数について教えていただけますか?

勤続年数は、その職場の働きやすさを図る重要な指標です。一般的に、勤続年数が長い職場は、教育体制や人間関係が整っており、離職率が低い傾向にあります。

一方で、もし勤続年数が短い場合でも、「何か改善に向けた取り組みをされていますか?」と前向きな姿勢で質問することで、面接官に好印象を与えられます。

ちなみに、厚生労働省の調査によると、看護師の全国平均勤続年数は9~10年とされています。職場の勤続年数がこれより短い場合は、「勤続年数が短い理由について教えていただけますか?」などの質問を付け加えると、採用後のギャップを防ぐことにつながるでしょう。

8.現在の看護師の人数や担当する患者さんの人数について教えていただけますか?

看護師の人数や担当する患者さんの人数について質問することは、職場の具体的な環境や業務負担を把握するために有効です。

例えば、「1病棟あたりの看護師の人数や、1人の看護師が担当する患者さんの平均人数について教えていただけますか?」といった質問をすると、現場の負担感や連携体制をより具体的にイメージしやすくなるでしょう。自分がどのように貢献できるかを考える材料にもなります。

9.1日のスケジュールや業務の流れについて教えていただけますか?

1日の業務スケジュールや流れが分かると、実際の働き方を具体的にイメージできます。

さらに、「朝の申し送りや患者ケア、記録作業はどのように進められていますか?」など、時間帯に応じた質問をすると、職場の効率性やチームワークの特徴が見えてくるでしょう。

自分の経験と職場の業務内容がどの程度マッチするかを確認しておくと、安心して入社できるようになります。

10.看護業務以外に担当する仕事はありますか?

委員会活動や雑務など、看護業務以外の負担についても事前に確認しておくと、入職後のギャップを防ぐことができます。

ただし、質問の仕方には注意が必要です。看護業務以外はやりたくないという印象を与えないよう、「委員会活動などにも積極的に参加したいと考えていますが、具体的にどのような活動がありますか?」など、前向きな姿勢を示しましょう。

さらに、「委員会活動はどのくらいの頻度で行われていますか?」や「雑務はどの程度看護師が担当していますか?」と具体的に尋ねることで、職場の実態をより詳しく知ることができます。

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看護師面接で逆質問するときの注意点とNG例

逆質問は、応募者が病院や施設に対して関心を持ち、真剣に働きたいと考えている姿勢を示す良い機会です。しかし、質問の仕方や内容によっては、面接官から悪い印象を与えてしまう可能性もあるので注意しましょう。

ここからは、看護師面接で逆質問をする際に注意すべきポイントとNG例について詳しく解説します。

ホームページや募集要項に記載がある内容

病院のホームページや募集要項に記載されている内容を質問してしまうと、事前準備が足りない、関心が薄いなどと判断される場合があります。

例えば「病床数はどれくらいですか?」「診療科は何がありますか?」といった質問は、ちょっと調べれば分かることなので、逆質問としてはNGです。

事前に病院や施設のホームページを熟読し、基本情報を把握し、具体的に深掘りした質問を用意しましょう。

「御院のホームページで拝見した研修制度について、特に新人看護師向けのプログラム内容を詳しく教えていただけますか?」といった質問であれば、事前準備をしている姿勢をアピールできます。

すでに面接官から説明を受けた内容

面接中に面接官から説明を受けた内容を、再度質問するのもNGです。話を聞いていないと思われるだけでなく、理解力や注意力が不足しているように思われる可能性があります。

説明済みの内容について改めて質問する場合は、「先ほどお話にあった〇〇についてですが、さらに詳しく伺いたいのですが…」というように、相手の説明を尊重する姿勢を示すと良いでしょう。

条件や待遇に関する質問ばかりをする

「給与はどうすれば上がるのか?」「有給休暇はどのくらい取れるのか?」など、待遇や条件に関する質問ばかりするのもNGです。

待遇は重要なポイントですが、具体的な詳細は内定後に確認することが望ましいでしょう。

面接では業務内容や職場環境に関する質問を優先し、自分がどのように貢献できるかをアピールすることが重要になります。

「特にありません」と回答する

逆質問をする場面が設けられる可能性は高いため、事前に2〜3個程度の質問を準備しておくのがおすすめです。

「何か質問はありますか?」と聞かれた際に、「特にありません」と答えてしまうと、働く意欲が低いとみなされる場合があります。

面接の流れに応じて適切な質問ができるよう、「職場環境に関する質問」と「業務内容に関する質問」を少なくとも1つずつ用意しておきましょう。

質問予定だった内容が面接中にすべて解決しまったときは、「先ほど〇〇について詳しくご説明いただき、疑問に思っていた点が解決しました」と伝えれば問題ありません。

「最後に、御院でのキャリアアップの流れを具体的に教えていただけますか?」という質問を用意しておくと、面接の場をスムーズに締めくくることができます。

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看護師面接の逆質問は効果的に活用しよう

看護師の採用面接で行われる逆質問は、面接官に自身の前向きな姿勢や入職後のビジョンを伝える貴重な場面であり、面接を成功させるための大事な要素です。

しかし、質問の内容によっては、かえって面接官にマイナスの印象を与えてしまうこともあるため注意しておきましょう。看護師面接の逆質問で意識したいポイントは、以下の通りです。

逆質問を効果的に活用し、面接官に自分の魅力をしっかりとアピールしてください。

また、面接でよく聞かれる質問や服装のマナーに関しては、下記の記事にまとめています。事前準備の参考にしてくださいね。

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