
看護師の面接で第一印象を左右する「自己紹介」は、採用担当者に自分を効果的にアピールするための重要なポイントです。しかし、限られた時間内で何を伝えるべきか悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、面接で好印象を与える自己紹介のコツや内容、実際に使える例文を詳しく解説します。これから面接に挑む方は、ぜひ参考にしてください。
看護師に限った話ではありませんが、採用面接では最初の数分間が印象を左右すると言われています。短い時間のなかで、面接官に「この人と一緒に働きたい」と思わせることが、採用の可能性を高める大きなポイントです。
一般的な看護師の面接では、最初に自己紹介を求められます。自己紹介は、単に名前や経歴を述べるだけではなく、自分の人柄や強み、仕事への姿勢を伝えるチャンスです。面接官が興味を持つ内容を盛り込みつつ、簡潔で分かりやすい自己紹介を用意することが合格への鍵となるでしょう。
面接に臨む前の心がまえとして、面接の流れや自己紹介で伝えるべき内容を整理し、効果的に伝える練習を行うことも重要です。まずは、看護師の採用面接における一般的な流れや、自己紹介で伝えるべき内容をまとめていきます。
看護師の採用面接は、多くの場合、以下のような流れで進められます。
自己紹介は、面接官に自分の強みや人柄を効果的にアピールできる重要な場面です。良い印象を与えることができれば、その後の面接がスムーズに進むでしょう。
看護師は患者やその家族、医療スタッフと信頼関係を築くコミュニケーション能力が求められる職種です。そのため、自己紹介では以下の点が評価されていると考えられます。
話し方や態度はもちろん、自己紹介の内容や表情から、患者や家族と適切に接するスキルや人間性を持ち合わせているかを判断されていると考えましょう。看護師としての姿勢や仕事への考え方も伝えることができると、印象に残る自己紹介になります。
看護師の採用面接の自己紹介では、必ず以下の項目を含めて話すようにしましょう。
氏名は自信を持って、明るいトーンで伝えましょう。最終学歴と職務経歴は、不要な説明を省いて簡潔にまとめつつ、応募職種に関連する経験に触れると効果的です。さらに、以下の内容を盛り込むのが望ましいです。
面接を受ける病院や施設の特徴をリサーチし、それに沿った動機を伝えると説得力が増します。自己紹介は、面接に対する準備の有無が面接官にすぐ伝わる部分でもあります。内容を覚えるだけでなく、鏡の前や模擬面接で練習を重ねることで、自然な笑顔や自信ある態度で話せるようになるでしょう。
看護師の面接では、自己紹介が最初のアピールポイントとなります。この場面で、応募者の人柄や看護に対する姿勢を伝えることができれば、面接官に良い印象を与えることが可能です。
続いては、転職経験の有無やブランクの有無に応じた具体的な自己紹介例文を紹介します。自分の状況に合った内容を参考にし、オリジナリティを加えて練習してみてください。
【例文1】
はじめまして。看護花子と申します。〇〇大学看護科を卒業後、約3年間総合病院の内科病棟で勤務しておりました。
入院している方が多い病棟で、患者さん一人ひとりのニーズに合わせた看護を心がけておりました。入院中だけでなく、退院後のフォローアップにも力を入れている御院で、より患者さんに寄り添った看護を提供させていただきたいと考えております。本日はよろしくお願いします。
【例文2】
はじめまして。看護花子と申します。〇〇看護専門学校を卒業後、〇〇病院の脳神経外科で3年間勤務してまいりました。
前職では急性期医療の現場で働き、迅速な判断力と患者さんのささいな変化を見逃さない観察力を学びました。急性期医療にも力を入れる御院で、これまでの経験を活かし、さらに専門性を深めていきたいと考えています。本日はよろしくお願いいたします。
氏名と学歴、職務経歴を簡単に説明し、なぜ志望するのか、どのような看護師を目指したいかを分かりやすく伝えましょう。看護師としての基礎力や成長意欲、貢献したい姿勢をアピールすることで、前向きな印象を与えられます。
【例文1】
本日は貴重なお時間をありがとうございます。看護花子と申します。〇〇看護専門学校を卒業後、総合病院で3年間、〇〇クリニックで5年間、〇〇診療所で1年間勤務しておりました。
異なる診療科や環境で看護の幅を広げたいと考え、複数回の転職を経験しております。これまで培った幅広い知識とスキルを活かし、御院に貢献したいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
【例文2】
はじめまして。看護花子と申します。〇〇大学を卒業後、〇〇総合病院の消化器内科3年間勤務し、その後〇〇クリニックで2年間働きました。
転職の理由は、結婚とそれに伴う転居があったためです。新しい環境でも看護師として経験を積みながら、スキルを磨いてきました。
御院が地域に根差した医療を提供し、患者さんとの信頼関係を重視している点に大変共感し、これまでの経験を活かしながらさらに成長したいと考えています。本日はよろしくお願いいたします。
転職回数が多い場合は、その理由をポジティブに伝えましょう。「異なる診療科や環境で看護の幅を広げたい」といった目標を掲げた転職であれば、これまでの経験を活かし、応募先にどう貢献できるかを具体的に示すと説得力が増します。
また、「結婚や転居」といった家庭の事情を理由にした場合でも、新しい環境でスキルを磨いてきたことをアピールするのが効果的です。応募先の特徴や理念に共感し、これまでの経験をどのように役立てるかを具体的に説明することで、信頼感を与える自己PRが可能になります。
【例文1】
はじめまして。看護花子と申します。〇〇大学看護科を卒業後、〇〇病院の内科病棟で7年間勤務しておりました。
結婚・出産を機に一度看護職を離れましたが、育児の合間にオンライン講座やセミナーを通じて最新の医療知識を学び続けてきました。
家庭の状況も落ち着いたため、現場に復帰し、患者様に寄り添う看護を提供したいと考えています。本日はよろしくお願いいたします。
【例文2】
はじめまして。看護花子と申します。〇〇看護専門学校を卒業後、〇〇病院の整形外科で5年間勤務しましたが、母の介護を理由に一時退職しました。
介護経験を通じて、患者様やその家族の視点に立つ重要性を再認識し、復職を目指し再就業研修にも参加しました。
御院の「家族に寄り添う看護」という方針に共感し、これまでの経験を活かしたいと考えています。本日はよろしくお願いいたします。
ブランクがある場合は、その理由を正直に説明し、空白期間中の努力や学びを具体的に伝えましょう。復職への意欲をアピールすることで前向きな印象を与えることができます。
自己紹介は面接の最初に行われるため、内容次第でその後の評価に大きく影響します。しかし、中には面接官に悪い印象を与えてしまう自己紹介も存在します。続いては、看護師の採用面接で避けるべきNGな自己紹介の例文とその理由について具体的に解説します。
「看護花子です。〇〇病院で3年間働いていました。よろしくお願いします。」
「看護花子です。〇〇大学を卒業しています。よろしくお願いします。」
「看護花子です。御院で働きたいです。よろしくお願いします。」
自己紹介があまりにも短いと、面接官に「準備不足」や「やる気がない」と捉えられる可能性があります。面接官は応募者の経歴や人柄、志望動機を知りたいと考えていますが、これでは何も伝わりません。
看護師面接の自己紹介は、必要最低限の情報を盛り込み、面接官が応募者に興味を持てる内容にすることが大切です。氏名、職務経歴、志望動機を簡潔に盛り込みつつ、自己PRを交えることで、バランスの取れた自己紹介になります。
はじめまして、看護花子と申します。〇〇看護専門学校を卒業後、総合病院に就職しました。
外科で5年間、内科で2年間勤務し、訪問看護を行う部署に在籍したこともあります。
前職では、術後のケアが特に大変で、細心の注意を払って看護にあたっていました。
また、私はコミュニケーション能力が高く、責任感も強いので、御院でもお役に立てると思います。
さらに、小さな子を持つ母でもあるので…
自己紹介は短すぎでもNGですが、ダラダラと長いのもNGです。経歴を羅列したり、話題を詰め込みすぎたりすると、面接官に「結局何が言いたいのか分からない」という印象を与えてしまいます。
自己紹介は1分程度で簡潔にまとめるのが理想です。伝えたいポイントを絞り込み、要点だけを話すよう心がけましょう。例えば、経歴やアピールポイントを1~2点に絞り、それを強調することで、内容がスッキリとまとまります。
はじめまして。看護花子と申します。〇〇看護専門学校を卒業後、△△病院で働いていました。
前の職場は、人間関係が悪く、1年と持たずに辞めてしまいました。
転職理由としてネガティブな内容を伝えるのは、面接官に「問題を抱えやすい人」や「前向きではない人」と捉えられるリスクがあります。「人間関係が悪かった」「給料が安かった」「夜勤が嫌だった」など、転職を考えた理由として、ネガティブな発言をしてしまうのはNGです。
面接官は、応募者が新しい環境でどのように活躍できるかを知りたいと考えています。そのため、退職理由がネガティブなものであっても、前向きな表現に言い換えましょう。例えば、「新しいスキルを習得したい」「多様な経験を積みたい」など、ポジティブな動機に変換することで好印象を与えられます。
看護師の採用面接における自己紹介は、面接官に自分の魅力を伝える重要な場面です。話す内容だけでなく、その伝え方や準備が印象を大きく左右します。ここからは、自己紹介で好印象を与えるための4つの具体的なポイントを解説します。
自己紹介で良い印象を与えるには、内容以上に「伝え方」が重要です。声は普段より少しトーンを上げて、明るく話しましょう。
話すスピードは急がず、ゆっくりめにすることで言葉が相手に伝わりやすくなります。たとえ緊張していても、ハキハキと話すことでポジティブで前向きな印象を与えられるため、面接官に「この人と働きたい」と思わせる効果が期待できるでしょう。
看護師面接で自己紹介をする際には、面接官の目を見て話すことを意識しましょう。誠実さや信頼力をアピールでき、自信や熱意も自然と伝わります。
緊張して目を合わせるのが難しいときは、まっすぐ正面を向いて面接官全員を見る意識を持ちましょう。相手のおでこや鼻を見つめると、自然な視線になります。
看護師面接の自己紹介は、1分程度で完結するのが理想です。時間をかけすぎると内容が伝わりにくくなるため、あらかじめ構成をまとめておくと良いでしょう。
【自己紹介の構成】
挨拶:「はじめまして」や「本日は貴重なお時間をありがとうございます」など
氏名:「看護花子と申します」など
経歴:「〇〇看護専門学校を卒業後、〇〇病院の〇〇科で〇年間勤務しました」など
自己PR:「患者様との信頼関係構築を大切にしています」など
志望動機:「御院の「○○○○」という方針に共感し、応募しました」など
構成を意識することで、簡潔で分かりやすい文章を準備することができます。文章を作成したら、実際に読んでみて、1分程度にまとまっているかを確認しましょう。
面接当日は、緊張で上手く話せなくなってしまうことがあります。緊張を和らげ、自己紹介をスムーズに行うためには、事前に面接の練習をしておくと良いでしょう。
スマートフォンで録音して声のトーンや話し方を確認したり、鏡の前で表情や姿勢をチェックしながら練習すると、自然な印象を磨けます。家族や友人に面接官役をお願いし、フィードバックをもらうのもおすすめです。
事前に練習することで、自信を持って自己紹介ができるようになります。本番での緊張も和らぐため、緊張しやすい人は特に繰り返し練習をしておきましょう。
面接のマナーやよく聞かれる質問については下記の記事でも詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。
関連記事:看護師の転職面接のマナーや流れ
関連記事:看護師の転職面接でよく聞かれる質問は?回答例&対策ポイントを紹介
看護師の採用面接において、自己紹介は面接官の第一印象を左右する重要なステップです。自己紹介の内容をしっかり準備し、事前に練習を重ねることで、自信を持って面接に臨みましょう。
自己紹介に不安がある場合は、ナース専科転職のキャリアパートナーに相談するのもおすすめです。専門的なアドバイスを受けることで、自分では気づけない改善点を知り、より魅力的で的確な自己紹介を作成することができます。看護師面接の自己紹介を成功させ、採用の可能性を高めて理想の職場で働きましょう。
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