
看護師として転職活動をする際、履歴書や職務経歴書とともに「添え状(送付状)」を同封するのが一般的です。
添え状は、応募書類の目的や要点を簡潔に伝える役割を持ち、採用担当者に好印象を与えるための重要なポイントとなります。
しかし、「どうやって書けばいいのか分からない」「形式や内容に迷う」といった悩みを抱える方も多いのではないでしょうか?
この記事では、看護師の履歴書に同封する添え状の基本的な書き方やポイントを解説し、すぐに使える例文・テンプレートも紹介します。
添え状(送付状)とは、履歴書や職務経歴書などの応募書類を郵送する際に同封する挨拶状のことです。
単なる添え物ではなく、採用担当者に対して丁寧な印象を与え、書類の内容を分かりやすく伝える役割を持ちます。
添え状を同封する主な目的は、以下の3つです。
添え状を同封することで、ビジネスマナーを心得ていることを示し、採用担当者に好印象を与えることができます。
看護師の転職活動でお使いいただける「添え状(送付状)のテンプレート」をご用意しました。ダウンロードしてご活用ください。

履歴書に同封する添え状には書き方のルールがあり、適切なフォーマットで作成することが求められます。
ここでは、添え状の具体的な書き方について、例文とともに詳しく解説します。
送付年月日は、用紙の右上に記載します。
記入日ではなく、書類を発送する日(ポストに投函する日)を記載するのが基本です。
宛名は、送付先の正式名称を省略せずに記載します。
特に医療機関や法人名は、略称を使わず正しく表記することが大切です。
担当者が不明な場合には「採用ご担当者様」と記載します。
担当者が医師の場合は、敬称として「先生」を用いたうえで、「御侍史(おんじし)※1」や「御机下(おんきか)※2」といった脇付を添えるのが一般的です。
※1御侍史(おんじし):「秘書を通じてお渡しします」という意味
※2御机下(おんきか):「机の下に置かせていただきます」という意味
【記載例】
医療法人〇〇会
〇〇病院
人事部採用ご担当者様
または
医療法人〇〇会
〇〇病院
院長〇〇〇〇先生御侍史
自分の氏名と連絡先は、宛名の下に一行空けて右寄せで記載します。
都道府県名や市区町村名などは省略せず正式名称で記載しましょう。
電話番号は、日中連絡が取りやすい番号を記載してください。
メールアドレスは必須ではありませんが、書いておくと安心です。
下記の順番で記載しましょう。
【記載例】
〒123-4567
東京都千代田区〇〇町〇丁目〇番〇号
電話:090-1234-5678
メール:〇〇〇@email.com
氏名:看護花子
添え状には、タイトルを記載するのが一般的です。
書類の内容が一目でわかるように、文書の中央上部に記載しましょう。
【記載例】
・応募書類確認のお願い
・選考応募書類の送付につきまして
履歴書に同封する添え状の冒頭には、「頭語(手紙の最初に使う挨拶)」と「時候の挨拶(季節に応じた表現)」を記載します。
頭語は手紙の冒頭に置く挨拶の言葉で、ビジネス文書では「拝啓」が一般的です。
時候の挨拶は、季節感を伝えるための文章で、ビジネス文書や手紙では、頭語のあとに添えるのがマナーとなっています。

【記載例】
拝啓〇〇の候、貴院ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
または
拝啓○○の候、貴院ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
添え状の本文では、応募の意向と同封書類の内容を簡潔に伝えます。
また、自分の経歴や資格について簡単にアピールすることも可能です。
貴院の求人情報を拝見し、ぜひとも応募させていただきたく、履歴書および職務経歴書を同封いたしました。
ご多忙の折とは存じますが、ご高覧の上、ご検討賜りますようお願い申し上げます。
貴院の看護師の求人募集を拝見し、ぜひ応募させていただきたく、履歴書および職務経歴書をお送りさせていただきます。
私は、総合病院にて看護師として7年間勤務しておりました。
これまでの経験を活かし、貴院に貢献したいと考えております。
応募書類をご確認の上、面接の機会をいただけますと幸いです。
結語とは、文章の最後に記載する結びの言葉です。
ビジネス文書では、頭語の「拝啓」とセットで「敬具」と記載するのが一般的です。
最後に、送付書類の内容を明確に伝える「記書き」を記載します。
本文の後、1行空けて中央に「記」と記載し、その下に同封する書類と部数を箇条書きにします。
最後に1行空けて、右端に「以上」と記載しましょう。
関連記事:【テンプレート付き】履歴書の書き方
履歴書と添え状(送付状)を郵送する際には、正しい形式で送ることが重要です。
書類の見た目や扱い方も採用担当者の印象を左右するため、以下の3つのポイントに注意して送付しましょう。
添え状は、A4サイズの用紙1枚に収めるのがマナーです。
履歴書や職務経歴書もA4サイズで作成するのが一般的なため、すべての書類を統一サイズでそろえることで、整理しやすく、見栄えも良くなります。
また、手書きよりもパソコンで作成するのが望ましいです。
パソコンで作成すると、読みやすさが向上し、ビジネスマナーを理解していることが伝わります。
応募書類は、以下の順番で重ね、無色透明のクリアファイルに入れましょう。
透明なクリアファイルに入れることで、書類の折れや汚れを防ぐことができます。
開封後、採用担当者に書類を読んでもらいやすくなるでしょう。
応募書類を入れたクリアファイルは、A4サイズが入る封筒に入れて送付するのが基本です。
封筒のサイズは、履歴書や職務経歴書を折らずに送れる角形2号(240mm×332mm)がおすすめです。
封筒の色に指定はありませんが、公式な書類にふさわしく、誠実な印象を与える「白」が望ましいでしょう。
無地で装飾のないものが適切です。
また、封をする際は、開封時に書類が落ちないよう、しっかりとのり付けすることが大切です。
封筒の左下には「履歴書在中」と赤字で明記しておくと、重要書類として認識されやすくなります。
続いては、添え状(送付状)の書き方について、よくある疑問にお答えします。
履歴書に同封する添え状は、パソコンで作成するのが一般的です。
読みやすく整った文書となるため、採用担当者に負担をかけにくいです。
しかし、手書きで作成してはいけないという決まりはありません。
文字の丁寧さや温かみが伝わるため、特に小規模なクリニックや個人経営の医療機関では、手書きの方が好印象を与えることがあります。
また、年配の採用担当者のなかには、手書きの添え状を評価する方もいるようです。
添え状の作成方法について明確な指定はないため、応募先の雰囲気や求められる人物像を考慮して選ぶと良いでしょう。
面接時に履歴書を持参する場合、添え状を添える必要はありません。
対面で書類を手渡しする際は、口頭で内容を説明しましょう。
ただし、採用担当者が不在で、受付や事務スタッフに書類を預ける場合は、添え状を付けたほうが良いでしょう。
オンラインで履歴書を送付する場合、紙の添え状を添える必要はありません。
メールの本文に、簡単な挨拶や送付書類の内容を記載しておきましょう。
また、送付するファイル名にも配慮が必要です。
採用担当者が複数の応募書類を管理するため、「履歴書_氏名.pdf」や「看護師_応募書類_氏名.pdf」など、ファイル名にフルネームを含める形で分かりやすくすると良いでしょう。
オンライン応募の後に履歴書を郵送するよう指示を受けた場合は、通常の郵送と同じく添え状を同封するのがマナーです。
その際は、オンライン応募をしたことにも触れつつ、再度応募書類を送付する旨を記載すると良いでしょう。
添え状の目的は、応募書類の送付を簡潔に伝えることです。
自己PRを長々と書くのは適切ではなく、志望動機や経歴の詳細は履歴書や職務経歴書に記載するのが基本です。
しかし、応募先に対する熱意を伝えるために、一文程度で簡単な意気込みを加えるのは問題ありません。
「貴院の看護理念に深く共感し、これまでの経験を活かして貢献したいと考えております。」など、短いメッセージを添えて、応募の意欲を伝えましょう。
関連記事:自己PRの書き方|12の例文&面接対策
看護師の転職活動で履歴書に添え状(送付状)を同封することは、応募書類全体の印象を左右する大切な要素の一つです。
基本の書き方はテンプレート化されているため、記事内で紹介したテンプレートや例文も参考に、ぜひ作成してみてはいかがでしょうか。
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