
転職を希望する看護師のなかには「いつ転職するのがよいだろう?」と悩む方もいるでしょう。
看護師の求人は1年を通して確認できるものの、転職しやすい時期が存在します。
さらに、大規模病院や中小規模の病院・施設など志望先によっても異なるでしょう。
本記事では、志望先ごとに看護師の転職活動に適した時期を解説します。
ほかにも経験年数別に転職する際のポイントもまとめていますので、転職のタイミングに迷っている方はぜひ参考にしてください。
看護師の転職に適した時期は、志望先の規模にもよりますが大きく分けて3つあります。
まずは採用の種類について理解しておきましょう。
採用方法には、「計画採用」と「随時採用(欠員補充採用)」の2種類があります。
違いを表にまとめました。

計画採用で4月入職の場合、新卒と同時に入職できるため、研修が充実していることや同期が多く安心できることがメリットです。
一方で、採用枠が少なく、競争率が高いことも特徴です。
ナース専科利用者を対象に行ったアンケート「看護師の働き方に関する意識調査2025」によると、約8000人の回答者のほぼ半数が4月に入職したと回答しています。

随時採用の場合、自分のペースで転職活動を進められるというメリットはありますが、タイミング次第では希望の求人が見つけられない可能性もあるでしょう。
地域や志望する病院・施設の規模によっても差があります。
それぞれの特徴をおさえて、自分にあった転職時期を検討しましょう。
次に、病院や施設の規模別に看護師の転職に適した時期をご紹介します。
規模ごとの採用の流れを理解して、スムーズに転職活動を行いましょう。
大学病院や大手法人施設など大規模な病院や施設の場合は、新卒の採用に加えて4月入職の中途採用求人を出すことが多いとされています。
大規模病院・施設への転職を希望する方は、1年前を目安に動き出すと余裕を持って進められるでしょう。
4月入職の中途採用枠を設けている場合、早いところでは前年の5~7月頃から選考をスタートする病院もあるようです。
【転職活動の流れ】
選考に時間がかかり、かつほかの志望者も多い時期のため、早めに転職活動を始めることがポイントです。
一般病院・訪問看護・介護施設など中規模病院や施設の場合は、1年を通して求人募集をしているケースが多く見られます。
一方で欠員補充としての採用が多いため、求人時期は不定期で、求人数が豊富な時期はまちまちです。
欠員を補充するための求人の場合、募集人数は若干名と少ない点にも注意が必要です。
一例として6月に入職を希望する場合の流れをご紹介します。
【転職活動の流れ】
入職したい時期が決まっている場合は、3ヶ月前を目安に転職活動を始めるとスムーズでしょう。
クリニックなど小規模診療所の場合も、中規模病院や施設と同じく欠員が発生したタイミングで求人募集が出るため、こまめに求人をチェックしておくとよいでしょう。
求人数・採用数も限られており、よい条件の求人ほどすぐに埋まってしまいます。
気になる職場がある場合には、早めに転職活動をスタートさせることがポイントです。
規模ごとの看護師の転職に適している時期が分かったところで、次は年間を通した転職時期の特徴を見てみましょう。
以下の「おすすめ転職時期の早見表」を、ぜひ参考にしてください。

あくまで上記表は転職のしやすさの目安であり、時期を迷っている方は各タイミングの特徴を比較して決めるとよいでしょう。
1月は、4月入職の求人が増加する傾向にあるため、転職に適した時期といえます。
4月の入職求人が増加する理由は、12月のボーナス支給後に退職する人が多く人手不足を補うためです。
病院や施設からの求人が増える反面、年始をゆっくり過ごす求職者も多いことから、比較的競争率が低く、自身の条件に合った仕事を探しやすい時期でもあるでしょう。
経験豊富な看護師であれば、4月からの新卒看護師を指導する立場としても期待されるため、特に歓迎されやすい時期といえます。
6月もボーナス支給後に退職する方が多く人手が不足しやすいため、求人が増える傾向にあります。
4月に入職した新人看護師の研修も落ち着き始め、入職にも適した時期です。
徐々に転職志望者が増えるタイミングでもあるため、スピード感を持って転職活動を進めることがポイントです。
ただし、夏のボーナス支給を待ってから転職したいと考えている方は、退職日のタイミングに注意しましょう。
9~11月は、中規模病院や施設を中心に、翌年1月以降の入職求人が増える時期です。
新しい年のスタートから、新しい職場で気持ちを切り替えて働きたいという方は、このタイミングから転職活動を始めるのがおすすめです。
年末に近づくほど繁忙期に入るため、退職交渉や引き継ぎに時間を要する可能性があります。
特に翌年1月入職を目指す場合は、9月から情報収集を開始し、10月を目途に志望先を見つけるのが望ましいでしょう。
看護師における転職のタイミングは、適した時期だけではなく、自身のキャリアや経験年数も考慮して判断することが大切です。
ここでは、経験年数別に転職の難易度やポイントをご紹介します。
経験が浅い1年目は、転職の難易度がやや高いといえます。
その理由として以下が挙げられます。
ただし、1年目でも転職ができないというわけではなく、職場によっては入職を歓迎しているケースもあります。
1年目で転職する場合は、教育・研修体制がしっかりと整った病院への転職を意識するとよいでしょう。
また看護師には、奨学金を病院が負担する代わりに決められた期間働くことを約束する「お礼奉公」の制度があります。
「〇年間の勤務が必要」「お礼奉公期間中に退職する場合には、残りの奨学金を返還する」などと条件が決められている場合があるため、転職前に確認しておくと安心です。
3年目以降の看護師は、基本的な知識・スキルを習得している方が比較的多いため、中途採用されやすい時期といえます。
1・2年目に比べて求人の選択肢も増えるため、希望する条件に合った志望先も見つけやすいでしょう。
ただし、リーダー経験などを求められる場合もあり、今までの実務経験の採用基準が高くなりやすい点には注意が必要です。
求人情報をよく確認し、どのような看護師が求められているのかを理解しましょう。
経験が5年以上となると看護師としての知識や経験も豊富になり、人材価値の高さから転職しやすくなります。
後輩指導やリーダーなど、職場のマネジメントや教育面にも期待され採用されるケースも増えるでしょう。
また、看護師経験が5年以上の方は、基礎的知識はもちろん専門性も高まっています。
スペシャリスト、ジェネラリスト、管理職など進みたい方向を定めるのに適した年次のため、将来のキャリアプランを明確にしたうえで志望先を探すことが大切です。
10年目以降ともなると、現場での幅広い看護経験や管理職経験などから、どの職場でも経験豊富な看護師として重宝されやすい傾向にあります。
中には、管理者として求められる可能性もあるでしょう。
一方でこの時期は、結婚や出産・子育てといったライフイベントを迎える人が多くなります。
キャリアプランだけでなく、ライフスタイルに合わせた働き方を見据えて志望先を探すとよいでしょう。
看護師が転職を成功させるには、転職活動における一連の流れを把握し、万全の状態で職場探しを進めることが大切です。
ここでは、転職を成功に導くためのポイントを3つご紹介します。
「プライベートを充実させたい」「○○の領域を極めたい」など転職理由を明確にすることで、志望先を選びやすくなります。
転職理由には一貫性を持ち、一番伝えたい部分に軸を置きましょう。
また「夜勤をやめて体の負担を軽減したい」など働き方を変えたいという場合であっても、現在の職場での悩みや問題点を明確にしたうえで転職活動を進めると、失敗するリスクを回避できます。
なんとなくで転職してしまうと、転職後にも同じ問題が発生する可能性があるため注意しましょう。
現在の職場に退職を伝える前に、就業規則の確認をしておきましょう。
2ヶ月または3ヶ月前までに、退職を申し出るようにと定められている場合もあります。
また、労働基準法では、あらかじめ契約期間が定められていない場合は、2週間前までに退職届を提出することが明記されています。
スムーズに引き継ぎを進め円満に退職するためにも、定められた期間までに退職の意思を伝えましょう。
病院や施設の規模によって転職に適した時期が異なるため「いつまでに、どこに転職したいのか?」を明確にしておくことが重要です。
そのうえで、入職というゴールから逆算して具体的なスケジュールを組み立てていくと、予定に沿って進められます。
慌てて転職活動を進めることがないよう、転職のタイミングをしっかりと見極めることがポイントです。
最後に、看護師の転職時期に関するよくある質問をご紹介します。
入職日の決め方は、現在の職場と志望先の状況によってさまざまであり、在職中であれば引き継ぎや退職日などを考慮した入職時期の調整が必要となります。
内定から入職までの期間は、1~3ヶ月以内であることが一般的です。
中には、面接時に「いつから勤務を開始できますか?」と聞かれることもあるでしょう。
もし、具体的な退職日が明確になっていない場合は「業務の引き継ぎが完了する○月ほどの予定」「内定をいただいて1、2ヶ月後」など、大まかな予定と理由を伝えておくとスムーズです。
転職活動は、在職中・退職後いずれの時期に開始しても、それぞれにメリット・デメリットが存在します。
在職中から転職活動を開始する場合、収入の見通しが立ちやすく、余裕を持って転職活動を進められます。
その反面、現職が忙しいと転職活動のペースが落ちてしまう可能性があるでしょう。
退職後に志望先を探す場合は、日々の仕事に追われることなくじっくりと志望先を探すことができ、内定後もすぐに働けます。
一方で、収入が入ってこない時期があることから経済的な不安を感じてしまう恐れがあります。
どちらも一長一短なため、やりたい仕事が明確で経済的に余裕がないという方は在職中に、仕事を離れてじっくりと志望先を決めたいという方は退職後に転職活動を開始するのがよいでしょう。
出産・子育てなどで休職し、改めて看護師への復職を検討する場合、復職に適した時期は1~4月が挙げられます。
【復職に適している理由】
・1~3月:新卒入職者を迎える前で比較的落ち着いていることから、フォローを受けやすく施設の雰囲気にも慣れやすい
・4月:新卒入職者と同じタイミングで入職するため、施設によっては新卒入職者と一緒に研修を受けることができ安心
ただし、無理に復職の時期を合わせる必要はありません。
復職するタイミングは私生活が落ち着いたときが最も適しているため、自身や家庭の状況を考慮して復職する時期を検討しましょう。
看護師の転職時期は志望先の病院や施設の規模などで異なり、1年のなかでも求人数や職場の状況は大きく変動します。
ほかにも、経験年数によっても転職に適した時期や転職時のポイントが変わります。
スムーズに転職活動を進めるポイントは、適切なスケジュール管理です。
ゴールを明確にしたうえでスケジュールを組み立てることで、全体の予定を把握しやすくなるでしょう。
転職活動に不安を感じている方は、お気軽に「ナース専科 転職」にご相談ください。
ナース専科 転職は「ナース専科」の会社が運営する、看護師さん専門の転職支援サービスです。
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