患者さんのために“何が良いのか”を自分で考え、ケアを実践できる病院です
井口昭子 総師長
プロフィール
当院の前身である上川病院に入職した当時、驚いたことがありました。ひとつは、私たちが患者さんのために「やりたいケア」ができる、ということです。当時は、まだ、先生の指示に基づいて看護をしなければいけなかった時代です。けれど上川病院では、私たち看護師自身で、患者さんのために何が良いのかを考え、実践できたんです。
もうひとつは、他職種との連携です。今でこそ一人の患者さんについて多職種のスタッフでディスカッションするのが当り前になっていますが、上川病院では自然にそれが行われていました。リハビリスタッフはリハビリについて教えてくれましたし、医師は、心電図の見方といった基本的なことを始め、患者さんの状態がなぜ変化するのかといったことまでちゃんと教えてくれていたんです。
新しく開設する病院でも、この文化はしっかり根づかせたいですね。
私は、そうした文化を、看護師の皆さんが自信を持って“当院のケア”として伝えていける環境づくりを目指しています。今ある上川病院の文化を理解して、次につなげていく。そのために、まずは教育システムを整えたいと思っています。当院は規模の小さい病院ですから、大きな病院のようなシステムとしてのフォローはできませんが、そうしたなかでも教育担当の師長、主任は配置しています。中途入職者には教育担当が1対1で3ヶ月間、指導を行う体制を取っています。今後は“教える側”も育てていきつつ、全体的にレベルアップしていけるように考えています。
当院では、どの師長も、つねに現場にいます。ですから現場の皆さんの大変な部分をとても理解しています。皆さん「何でも聞いて」というスタンスなので、困ったことは気軽に相談できると思いますよ。私自身の部屋もいつでもオープンにしています。上川病院時代は、スタッフが気軽に立ち寄り、話をしていってくれました。新病院でも同じようにしていきたいので、ぜひ相談に来てください。
24時間保育所があり、子育て看護師にもピッタリの職場です。患者さんに寄り添うことを大事にしている看護師の皆さん、ぜひ、いらっしゃってくださいね!