Twitterに臓器写真を投稿した看護学生、退学に

学校、バイト先が謝罪する騒ぎに

7月1日、岐阜市立看護専門学校は同校に通う学生が患者から摘出された臓器の写真をTwitterに投稿したとして、Webサイトに謝罪文を掲載した。

「看護学生として倫理感を著しく欠く情報をインターネット上に公開した件」と謝罪文に記された本件が発生したのは、5月下旬。
看護学生は学校内で撮影したとみられる臓器の写真をTwitterに投稿した。
「胃。グロ注意」「病院の患者さんの大腸もあるよ」というコメントも添えられ、ハートの絵文字も使われていたという。

この投稿がネット上で騒ぎを呼び、炎上したのが6月末。
学生はアカウントを非公開にしたが、バイト先についても明らかにしていたため、そちらにもクレームが殺到する事態に。
バイト先も謝罪文をブログに掲載した。

そして先日の7月5日、同校はホームページにて、学生が同日付けで退学したことを発表している。
「今の学生たちの社会的背景を考慮した倫理教育のあり方を十分検討していなかったことによるものと考えます」として、倫理教育を充実させて再発防止を図る、とのこと。

SNSの普及、問われる倫理観

Twitterを代表とするSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)は誰もが写真や文章を投稿でき、世界中から閲覧することができる。
そのため、有名人のプライベートが隠し撮りして投稿されるなど、プライバシーを侵害するような事態もしばしば起こっている。

だが、問題はTwitterの手軽さや拡散力ではなく、情報を掲載する人間の倫理観にある。
看護を学ぶ学生が、患者の肉体を軽く扱ってしまうようなことはあってはならない。

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