看護師の採用面接で「あなたにとっての看護観は?」の質問にどう答える?事例や好感度アップの方法!

全て表示

面接での「看護観を教えて下さい」にどう答える?看護観をうまく伝える方法

面接での「看護観を教えて下さい」にどう答える?看護観をうまく伝える方法

面接でよく聞かれる質問のひとつに、「あなたの看護観を教えて下さい」というものがあります。

答えに困って沈黙したり、咄嗟に考えたようなちぐはぐな内容を答えたりすると、看護師としての信頼を得られないばかりか合否に影響することもあります。あるいは、看護観はなんとなくあるけれど、それをどうやって言葉にして伝えればいいのかわからない…という方もいるでしょう。

そこで今回は、「面接で看護観をうまく伝える方法」について解説します。ぜひこの機会に、自分の看護観を振り返ってみましょう!

面接で「看護観」を聞かれる理由とは?

看護観とは、「あなたにとって『看護』とは何か?」を問うものです。面接では、「仕事(看護)をする目的」「どのような看護をしたいか」「看護師としてのポリシー」を問われていると言ってもよいでしょう。

面接官は、あなたの人柄や看護師としての魅力・実力をほとんど知りません。そのような状況で採用・不採用を判断しなければならないのですから、「これまでどのように看護に取り組んできたか?」「看護をする上で大事にしていることは何か?」といったことを知るために看護観は、重要な判断基準のひとつなのです。

看護観は、いわばあなたが経験したこと・実践してきたことの積み重ねです。むずかしく考えず、これまでの看護を振り返って、「看護に対する自分なりのこだわり」「大事にしていること」をしっかりと言葉にすることができれば、面接官はあなたの伸びしろや看護師としての強み・深みを感じ取ってくれるでしょう。あなたという素晴らしい人材をアピールするためには、「自分の看護観」を述べることがとても重要だということですね。

自分の看護観を書き出してみよう

自分の看護観を見つめ直すとき、これまでの看護体験や思考を整理する必要があります。そこでおすすめの方法が、「看護観を書き出すこと」です。

何を書いていいかわからない…という方は、「仕事で心がけていること」「これだけはゆずれない!」など、大事にしていることやこだわりポイントを自由に書いてみましょう。看護師として経験の浅い方は「理想の看護師像」、中堅以降の方は「印象に残っている仕事上でのエピソード」などでも構いません。

看護エピソードを書き出す際は、次の点を意識するとスムーズです。

● なぜ、その出来事が印象に残ったのか?
● そのとき何を感じ、どのように行動(看護)したのか?
● 経験から得たものは何か?

看護観はこれまでの経験や実践の積み重ねですから、最後の「経験から得たもの」を掘り下げることで、自然と自分の考え方の傾向や「自分なりの看護観」が見えてくるはずです。

「それでもどうしても思い浮かばない!」という方のために、いくつか例文をご紹介します。

  1. 患者さん一人ひとりに寄り添った看護を提供したい
    2.個別性を重視し、その人らしい健康的な生活が送れるようにサポートしたい
    3.他職種と連携を取りながら、チームの一員として患者さんの早期回復に貢献したい
    4.豊富な専門知識と正確な看護技術を身につけ、看護師として一人でも多くの重症患者さんの命を救いたい
    5.痛みを和らげ、人生最期の時間をその人らしく生きられるようにサポートしたい

1、2、3のように、病院・施設を問わず共通する内容や、4、5のように転職先の診療科を意識した内容でもよいでしょう。

好感度アップ!看護観をうまく伝える方法

自分の看護観が見えてきたら、それを面接官に伝えるための「まとめ作業」を行います。面接官に良い印象を与え、看護観をよりうまくアピールするには「内容の組み立て」が重要です。次のような順番で内容を組み立てると、聞いている人も理解しやすく、あなたの主張がしっかりと伝わります。

1)結論→2)エピソード→3)転職に向けた意欲的な言葉

ポイントは、「私の看護観は〜」と結論を最初に述べることです。相手が一番聞きたいこと(看護観は?に対する答え)を先に持ってくることで、相手の聞く姿勢が整い、これから話す内容への関心が高まります。

さらに、簡単なエピソードをはさむことで、「そのような看護観を持つに至った背景」が想像でき、説得力が増します。そして最後は、「意欲的な言葉」で締めることが重要です。

面接官は、質問を通して「どのような看護で自施設の患者・利用者に貢献してくれるか」「理念や方針に沿った働きをしてくれるか」などをチェックしています。看護観と同様に、締めの言葉も面接官の印象に残る部分ですので、前向きな言葉で締めくくりましょう。志望先の理念・方針を調べておき、それに沿った言葉を添えるとより効果的です。

採用後のポジティブな未来を想像させることができれば、採用に一歩近づくのではないでしょうか。

この機会に「自分の看護観」を振り返ってみよう!

以上、看護観をうまく伝えるための方法をお伝えしました。普段の仕事の中で、看護観を意識することはほとんどありません。しかし、「何となく心がけていること」「看護師として見過ごせないこと」など、つい気にかけてしまうことこそが、あなたなりのこだわりであり看護観なのではないでしょうか?

看護観は、年齢や経験、その時々の価値観によって変わります。折に触れて、「自分が大事にしている看護って何だろう?」と振り返ることが大切です。自分の看護観を見つめ直すことは、面接対策だけでなく今後の看護にも必ずつながっていくことでしょう。

ナース転職求人を知りたい方

こちらの記事もおすすめ