福岡県福岡市の看護師求人概況 福岡市は、福岡県西部に位置する九州地方最大の都市です。福岡空港や博多駅などの大規模な交通拠点が存在し、「アジアの玄関口」と呼ばれるほど活気に満ちています。そんな福岡市では市民の高齢化率上昇を鑑みて、健康・医療・介護サービスなどを含む新たな社会システムの構築を目指した「福岡100」というプロジェクトを開始しています。 各医療施設・介護施設からの看護師を求める声も大きく、さまざまな条件・待遇を揃えた求人も幅広く存在しています。 福岡県福岡市の看護師求人動向・求人倍率 福岡県の有効求人倍率 有効求職者数 有効求人数 看護師求人倍率 福岡県 3,981人 4,357人 1.09倍 全国平均 2,381人 3,394人 1.43倍 出典:eナースセンター「(令和3)年度 中央ナースセンター事業報告書」 福岡県福岡市の看護師有効求人倍率は集計資料がありませんでした。代わりに福岡県の有効求人倍率を確認すると、令和3年度の全国の看護師求人倍率が1.43であるのに対して、福岡県の求人倍率は1.09倍と全国平均を下回る数字となっています。 しかし、求人倍率が1.00以上であることから、求職者より求人数が多い売り手市場のため、看護師がやや不足している状況だと言えるでしょう。 そのため、県の主要都市である福岡市においても、同様の状況である可能性があります。 勤務形態・施設形態・配属先の特徴 福岡県福岡市の看護師の募集状況を見ると、最も多く募集している施設形態が介護施設、次いでクリニック、訪問看護、病院となっています。また、勤務形態では日勤の募集が約4割、非常勤と夜勤ありの募集がそれぞれ約3割となっており、日勤での募集がやや高い割合を占めています。これは日勤の多いクリニックや訪問看護での募集割合が高いことが要因であると考えられます。 求められる経験 福岡県福岡市で求められる経験を見ると、経験3年以上・5年以上を希望する看護師求人が約9割と多く、医療知識・技術の基礎を身に付けた即戦力となれるような方の需要が高いことがわかります。その一方で、経験1年未満・ブランクありでも相談可能な求人もあり、経験が浅い方や一度現場から離れ不安がある方も、お仕事探しをしてみる価値はありそうです。 福岡県福岡市の看護師の平均給与 当社調べによると福岡県の常勤看護師の平均年収は3,900,721円、非常勤看護師の平均時給は1,372円であるのに対して、福岡市の常勤看護師の平均年収は3,983,103円、非常勤看護師の平均時給は1,405円です。福岡市の看護師の平均給与は常勤・非常勤ともに、県全体の平均を上回る結果となっています。 看護師の都道府県別平均給与についてはこちら 福岡県福岡市の看護師求人情報について 福岡県福岡市の看護師求人は、介護施設、クリニック、訪問看護の募集が多い傾向にあります。クリニックの中でも内科や小児科の求人が豊富ですが、その他の診療科目での募集もあります。 また、訪問看護の募集も多いため、在宅医療についても需要が高まっているエリアと言えるでしょう。クリニックや訪問看護は「日勤のみ」の求人も多いため、規則的な働き方を希望する方はチェックしてみてください。 ナース人材バンクでは、地域密着型のクリニックや医療法人の介護施設、大手企業母体の医療施設など種類も幅広く取り扱っているため、興味のある分野から求人を探すことができます。 ご利用者様が求人を探す際に何を最も重視するかを理解し、ご希望に寄り添いながらご紹介いたします。 気になる求人がありましたらお気軽にご相談ください。 相談してみる 福岡県福岡市の統計データ 看護職員数(合計) 保健師 助産師 看護師 准看護師 福岡市(全体) 23,874人 503人 467人 19,859人 3,045人 東区 5,406人 64人 130人 4,682人 530人 博多区 3,182人 110人 32人 2,554人 486人 中央区 4,136人 106人 137人 3,528人 365人 南区 4,089人 70人 40人 3,476人 503人 城南区 2,010人 37人 51人 1,692人 230人 早良区 2,410人 62人 61人 1,864人 423人 西区 2,641人 54人 16人 2,063人 508人 ※令和2年末までのデータ 出典:福岡市「令和3年 保険統計年報」 上記は福岡市における看護職員数の内訳です。看護師が全区で多い傾向にあり、特に東区の数字が際立っていることがわかります。しかし、看護師求人に関してはどのエリアも充実しており、求人数に大きな差がないことから、福岡市内全域で看護師の需要が高いと考えられるでしょう。 また福岡市の将来人口推計を見てみると、今後は若者の人口が減少し、高齢者の人口は継続して増加していくことが予測されています。また、2040年には約3人に1人が高齢者になるとも言われており、保健・医療・福祉などで需要が供給を上回ることが懸念されています。 そのような中で福岡市では、超高齢化社会に即した新たな社会システムづくりを目的に「福岡100」というプロジェクトを開始しています。看護や介護などを必要なときに受けられる支援体制づくりについても言及しており、看護師をはじめとした医療従事者の人材確保が課題となってくるでしょう。 以上のことから福岡市では、今後も看護師の継続的な雇用が必要になってくると考えられます。看護師の求人数も多く需要も高いため、さまざまな施設から希望条件に近い求人を探しやすいエリアと言えるでしょう。 出典:福岡市「福岡市の将来人口推計について」 福岡市「福岡100」 ※2023年5月記載 まとめ 今回は、福岡県福岡市の看護師の求人動向や平均給与、医療介護に関する取り組みについてご紹介しました。福岡市は全国でもトップクラスに人口が多く、活気にあふれるエリアです。それだけに今後の高齢化社会に関する課題の規模も大きく、医療介護の現場に欠かせない看護師のニーズがさらに高まってくると考えられます。現在でも多くの看護師求人が発信されているので、福岡市で看護職に就きたいとお考えの方は、ぜひ詳細をチェックしてみてください。
循環器科について 年間利用者数10万人以上、サービスを開始して15年以上の老舗「看護師専門」転職サービスであるナース人材バンクで働くキャリアパートナーが、今までご紹介してきたご利用者様の声も含めて循環器科の業務内容や年収、循環器科で働く大変さと魅力についてまとめました! 循環器科の業務内容と年収 【循環器科の業務内容】 他の科と比較しても採血検査が多く、また投薬治療が主になるためルート取りをする機会も多いため、採血とルート確保のスキルは必須です。循環器内科では急性期だけではなく、慢性心不全の患者も多く入院しているため、TPN管理のためのCVカテーテルの管理や、時間毎の点滴、尿道バルーン挿入など、様々な処置を経験できます。心電図、輸液ポンプなどは日常的に扱います。心臓カテーテル治療前後の準備や、カテ出し(心臓カテーテル検査室への送り出し)、カテ後のケアなどがあります。 【循環器科の平均年収】 単科ではない病院やクリニックも多いため、循環器科で働く看護師の平均年収を厳密に出すことはできません。そのため、今回は循環器科を診療科目として標榜する事業所に転職した常勤看護師の平均年収をご紹介いたします。 入社年度 循環器科 全転職者 2020年度 ¥4,194,168 ¥4,015,512 2021年度 ¥4,227,070 ¥4,047,877 2022年度 ¥4,266,832 ¥4,098,639 ※当社実績による ※賞与がある事業所については、2年目以降の標準賞与実績で計算 ※定めがないものに関しては夜勤手当は2交代月4回(3交代は月8回)で計算 ※固定残業手当以外の残業代手当は含まない 循環器科のある事業所に転職した看護師の2022年度平均年収は4,266,832円で、同期間の全体平均年収の4,098,639円より4%程度高いです。表をみると、直近3年間は同様の傾向であることが分かります。病院勤務の場合、急変対応等で残業も多くなりやすい診療科目であるため、実際はこの集計結果より高い年収になることも充分あり得ます。 循環器科の患者層と必要な資格・スキル 【患者層】 虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)などいわゆる心臓発作などの命に直結する疾患=重症患者が多い 高血圧、動脈硬化、心不全などの慢性疾患 急変リスクが高い患者が多い 【求められるスキル】 急変対応(BLSやACLSの資格を持つ方も多いです) 心電図の波形の変化や、汗や尿量の変化などを見逃さず、異常を早期発見する観察力 異常を治療につなげる為のアセスメント力 チーム医療を実現するためのコミュニケーションスキル 入院中の水分制限説明や、退院後の生活指導など対患者さんのコミュニケーションスキル 心電図モニタリング 採血スキル、ルート確保のスキル 心臓カテーテル治療の知識と管理スキル 循環器科で働く大変さと魅力 循環器科経験があるご利用者様から「こういうところが大変なんです…」とよくうかがうものを紹介します。 【循環器科で働く大変さ】 とても忙しいので体力が必要・残業もある その日にカテーテル治療があったり、予約入院ではなく外来からの即日入院の患者を受け持つことになったりするとかなりバタバタとします。加えて急変対応もあるため、内科系病棟の中でも屈指の忙しさです。 心電図大変&扱う医療機器が多い 特に心電図は常に監視しなくてはいけないですし、アラームが鳴ったら作業を一時中断してその都度モニターの側へ行って解除しなくてはいけないという環境で、負担はかなり大きいです。 再発・再入院が多い 心不全は再発が多く、再入院の患者さんも多い為、せっかく治療して退院してもまた入院!?となるケースに「疲れちゃった……」という看護師もいます。 一方で、循環器科で働く魅力もたくさんあります! 【循環器科で働く魅力】 重症患者の看護に強くなる 「重症=生命の危険の可能性があるもの」を指しますが、循環器科で対応する病気は命に直結するものが多いため、重症患者の看護に強くなります。 急変対応に強くなる 病棟で急変対応の勉強会や研修なども行っていることも多く、BLSやACLSの資格を持つ方も多いのが特徴です。 幅広い知識や処置を習得できる 心臓や血管に関する医療は、常に最先端技術が用いられます。循環器科特有の医療機器の扱い方や専門用語、心臓リハビリテーションなどについても知識を深めることができます。また、【循環器内科の業務内容】に記載したとおり、様々な処置が経験できます。 スキルアップ・転職の幅が広がる 循環器科で働く事によって、急変対応や術後の重症患者の対応ができるようになるため、他の科に配属になったとしても循環器科で身に付けた専門知識は非常に自信につながりますし、歓迎されることも多いです。 このように、【働く大変さ】であげられた要素は、今後も看護師として働くうえで歓迎される魅力的な経験でもあるんです! 看護師専門の人材紹介サービスであるナース人材バンクでは、ご利用者様の意思決定を適切にサポートするため、求人知識だけでなく、診療科目別の働き方に関する知識や診療報酬などについても継続して学ぶようにしています。 転職についてお悩みの方はぜひ、キャリアパートナーにご自身の業務経験をお話しください。 いただいた内容を基に、必要に応じてキャリアプランのご提案もさせていただきますし、応募先にご利用者様の魅力をキャリアパートナーがしっかりとお伝えいたします!