大阪府大阪市の看護師求人概況 大阪市は大阪府のほぼ中央に位置し、人口約277万人を有しています。大阪市の西側は大阪湾に面しており、淀川や神崎川、大和川などが流れ市内の大部分が平野となっています。市内には大阪のシンボルである大阪城や聖徳太子が建立した四天王寺などの歴史的建造物から、たこ焼きやお好み焼き・だし料理などのグルメまで楽しむことができます。 大阪市では、「だれもが自分らしく安心して生活できる地域づくり」を実現するため、地域包括ケアシステムの構築や福祉・介護サービス事業者への支援充実など、さまざまな取り組みを推進しています。 市内には病床数100床以上の病院が多数あり、診療所から医療センターや大学病院などの大規模病院など幅広い形態の病院が存在しています。看護師の需要も高いため、自身にあった求人を見つけやすいエリアと言えるでしょう。 大阪府大阪市の看護師求人動向・求人倍率 大阪府の有効求人倍率 有効求職者数 有効求人数 看護師求人倍率 大阪府 8,118人 7,926人 0.98倍 全国平均 2,381人 3,394人 1.43倍 出典:eナースセンター「(令和3)年度 中央ナースセンター事業報告書」 大阪府大阪市の看護師有効求人倍率は集計資料がありませんでした。代わりに大阪府の有効求人倍率を確認すると、令和3年度の全国の看護師求人倍率が1.43であるのに対して、大阪府は0.98と全国平均を下回る数字となっています。 求職者数に対する求人数が不足している状況ですが、求人充足率は10.6%と全国平均の12.6%より低い数字です。そのため、人材を十分に確保できていない施設による継続的な募集が今後も予測されます。 勤務形態・施設形態・配属先の特徴 大阪府大阪市の看護師の募集状況を見ると、最も多く募集している施設形態が訪問看護、次いで介護施設、クリニック、病院となっています。勤務形態では、日勤の募集が半数以上、非常勤の募集が約3割、夜勤ありの募集が約2割となっています。大阪市では訪問看護や介護施設の求人が多いため、日勤での勤務が多くなっていると考えられます。 求められる経験 大阪府大阪市で求められる経験を見ると、経験3年以上を希望する求人が7割以上、経験5年以上を求める求人が6割と多くなっており、医療知識・技術の基礎を身につけたうえで転職するという方の需要が高いといえます。一方で、ブランクがあっても相談可能な求人も多く、一度現場を離れた方でもお仕事探しをしてみる価値はありそうです。 大阪府大阪市の看護師の平均給与 当社調べによると大阪府の常勤看護師の平均年収は4,433,410円、非常勤看護師の平均時給は1,664円であるのに対して、大阪市の常勤看護師の平均年収は4,441,644円、非常勤看護師の平均時給は1,711円です。大阪市の看護師の平均給与は常勤・非常勤ともに大阪府を上回る結果となっています。 看護師の都道府県別平均給与についてはこちら 大阪府大阪市の看護師求人情報について 大阪府大阪市の看護師求人は、訪問看護や介護施設、クリニックの求人が多い傾向にあります。「残業少なめ」「年間休日120日以上」の求人や有休消化率の高い求人など、仕事とプライベートの両立がしやすい環境が整った求人もあります。 その他にも、病院、保育園などの施設形態の求人も応募可能です。勤務形態、待遇などを吟味しつつ、自身にマッチする理想的な職場を探してみてください。 ナース人材バンクでは、地域密着型のクリニックや医療法人の介護施設、大手企業母体の医療施設など種類も幅広く取り扱っているため、興味のある分野から求人を探すことができます。 ご利用者様が求人を探す際に何を最も重視するかを理解し、ご希望に寄り添いながらご紹介いたします。 気になる求人がありましたらお気軽にご相談ください。 相談してみる 大阪府大阪市の統計データ 保健師 助産師 看護師 准看護師 大阪市 23.1人 34.7人 935.8人 191.3人 大阪府 26.8人 32.0人 831.6人 207.1人 出典:大阪市地域保健医療計画 第8章保健医療従事者の確保と資質の向上 上記の表は平成28年度の人口10万人対の保健医療従事者の就業数です。大阪府に比べて大阪市の就業者数は助産師、看護師は多い結果となっています。保健師と准看護師は大阪府をわずかに下回る結果となっています。 また、大阪市の将来推計人口を見ると、高齢者数は増加傾向にあることが予測されています。医療・介護需要予測指数も全国平均を上回る数値で増加していくと予測され、各医療・介護施設には看護職員の継続的な人材確保が求められています。 こうした背景の中、大阪市は地域医療・介護の資源の把握をはじめ医療・介護関係者の研修や、在宅医療と介護の提供体制の構築推進といったさまざまな取り組みを行っています。 大阪市における医療・介護の需要は増加しており、現在の大阪市の看護師求人には経験3年以上を希望する求人が豊富にあります。一方でブランクのある方や看護師経験の浅い方でも相談可能な求人もあります。また夜勤手当・住宅手当といった福利厚生が充実した求人や、産休・育休取得率が高い求人もあります。 出典:大阪市における在宅医療・介護連携の推進 大阪府 大阪市医療圏|地域医療情報システム(日本医師会) ※2023年6月記載 まとめ 大阪府大阪市の看護師の求人動向や平均給与、求人情報についてご紹介しました。大阪市は求職者数に対して求人数が不足している状況にあるものの、急速な高齢化の進展に伴う医療・介護需要の増加が予測されるエリアです。大阪市の看護師求人は訪問看護や介護施設、クリニックの求人が多く発信されています。看護師として今後のキャリア形成や復職を考えている方にとって、大阪市は非常に魅力あふれるエリアと言えるでしょう。
精神科/心療内科について 年間利用者数10万人以上、サービスを開始して15年以上の老舗「看護師専門」転職サービスであるナース人材バンクで働くキャリアパートナーが、今までご紹介してきたご利用者様の声も含めて精神科/心療内科の業務内容や年収、精神科/心療内科で働く大変さと魅力についてまとめました! 精神科/心療内科の業務内容と年収 【精神科/心療内科の業務内容】 状態観察・検査介助・診察介助・処置・与薬といった診療の補助と、食事・排泄・入浴・更衣の介助といった療養上の世話の両面から患者さんを支えます。 精神疾患の場合、治療期間が長く、完治しないケースも多いため、必然的に関わりの多い看護師と患者との精神的なつながりや信頼関係が大切となります。 薬物治療がメインになりますが、合併症治療病棟やスーパー救急病棟以外の病棟では点滴が必要な患者さんはほとんどいません。経口内服薬が多いため、食事前後の配薬・服薬の状況には十分に気を配る必要があります。 その他の医療処置としては、経管栄養、褥瘡処置、定期的に内服薬の効果などをチェックするための採血等があります。 【精神科/心療内科の平均年収】 単科ではない病院やクリニックも多いため、精神科/心療内科で働く看護師の平均年収を厳密に出すことはできません。 そのため、今回は精神科/心療内科を診療科目として標榜する事業所に転職した常勤看護師の平均年収をご紹介いたします。 入社年度 精神科/心療内科 全転職者 2020年度 ¥4,089,156 ¥4,015,512 2021年度 ¥4,162,159 ¥4,047,877 2022年度 ¥4,166,797 ¥4,098,639 ※当社実績による ※賞与がある事業所については、2年目以降の標準賞与実績で計算 ※定めがないものに関しては夜勤手当は2交代月4回(3交代は月8回)で計算 ※固定残業手当以外の残業代手当は含まない 精神科/心療内科のある事業所に転職した看護師の2022年度平均年収は4,166,797円で、同期間の全体平均年収の4,098,639円より2%程度高いです。 表をみると、直近3年間は同様の傾向であることが分かります。 精神科/心療内科の患者層と必要な資格・スキル 【患者層】 統合失調症が最多、次いで認知症、うつ病などの気分障害が多い 入院期間が長い(平均在院日数:268日、数年~数十年に渡り入院する方も) 病棟機能ごとの患者の違いとしては、 「15対1病棟」:精神科慢性期の患者 「スーパー救急病棟」:精神科の超急性期。錯乱や興奮状態が強い患者が多い 「精神科療養病棟」:数年~数十年単位で長期入院している患者も多い。社会的入院の方も一定存在する病棟 「認知症治療病棟」:認知症に伴う幻覚、妄想、夜間せん妄、徘徊などの症状が著しい患者 【求められるスキル】 コミュニケーションスキル 配薬・服薬管理 食事介助・入浴介助・おむつ交換・トランス・体位交換など介助業務スキル(特に精神療養や認知症病棟) 精神科/心療内科で働く大変さと魅力 精神科/心療内科経験があるご利用者様から「こういうところが大変なんです…」とよくうかがうものを紹介します。 【精神科/心療内科で働く大変さ】 介護業務(食事・入浴介助・おむつ交換)が多い 特に精神療養病棟や認知症病棟は介護業務も多いです。 再入院が多い 退院後半年以内の再入院が約30%、1年以内が約37%と、頑張って治療して退院してもまた入院となるケースが多い診療科です。 自分の気持ちがマイナスに引っ張られる? 患者の話に耳を傾けることが重要な仕事ですが、距離感が保てずに患者へ感情移入しすぎる人は難しいかもしれません。適度な距離感を保つ必要がありそうです。 また、自分なりのストレス発散法や気分転換になるような趣味を持っておくのも大事になります。 一方で、精神科/心療内科で働く魅力もたくさんあります! 【精神科/心療内科で働く魅力】 中長期的にじっくり患者と関わることができる 短くても数カ月、長いと数十年に渡って入院するケースが多いため、より長期的に患者と関わっていくことができます。 コミュニケーションにより果たす看護師の役割が大きい、やりがいを感じやすい 精神科の他の診療科との最も大きな違いは、対応する疾患が、けがや病気ではなく「心の病」であることです。 そのため患者の心のケアが重要なわけですが、関わりの多い看護師の果たす役割は非常に大きく、それ自体が看護師にとってはやりがいの一つになります。 残業が少ない、家庭やプライベートと両立しやすい 15対1病棟や精神療養は精神科慢性期なので、急変も少なく、基本的に緊急入院等もありません。そのため残業が発生しにくく、プライベートと両立しやすい環境と言えます。 看護師専門の人材紹介サービスであるナース人材バンクでは、ご利用者様の意思決定を適切にサポートするため、求人知識だけでなく、診療科目別の働き方に関する知識や診療報酬などについても継続して学ぶようにしています。 転職についてお悩みの方はぜひ、キャリアパートナーにご自身の業務経験をお話しください。 いただいた内容を基に、必要に応じてキャリアプランのご提案もさせていただきますし、応募先にご利用者様の魅力をキャリアパートナーがしっかりとお伝えいたします!