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社会福祉法人天光会は、’73年 福岡県大牟田市において初めての特別養護老人ホームを開設いたしました。その背景には、大牟田市の継続的な過疎化と深刻化する老齢化がありました。地域住民は自分たちの将来設計ができず不安を抱え、地域社会もまたそれに応えることができず疲弊していくという悪循環があり、何らかの形で負の状況を断ち切ることが必要だと思われていました。そのような環境の中、私たち天光会は地域の方々のご要望にお応えし、地域社会に貢献するために特別養護老人ホーム設備認可を取得し、大牟田市宮崎地区に近代的な福祉施設の建設・開設に踏み切る決断をいたしました。
最初の福祉施設・特別養護老人ホーム天光園は、当初定員50名からスタートし、その後’75年には100床へ、’79年には110床へと増床していきましたが、数だけを増やすことでは本当の意味での福祉にはつながらないとの考えから、ショートステイ事業や在宅介護支援事業、デイサービス、訪問介護事業など、サービスの質・幅共に一つずつ地域のニーズに応え、育てていただきながら広げてまいりました。
さらには介護予防にも力を注ぎ、介護予防拠点や介護予防相談センターの開設、地域との結びつきの場・地域交流施設の開設などを経て、現在では20を超える事業を運営するなど大きく成長してまいりました。
2008年以降には、工学博士・近畿大学教授 山口健太郎氏監修の元、一つの敷地内に複数の福祉施設を集合させ、地域とのつながりを連動させる「ケアタウン」への取り組みに尽力、現在までに「ケアタウンたちばな」「ケアタウンかみうち」「ケアタウンくらなが」の３箇所の施設が完成し、国内外から高い評価を得ております。
今後は、地域のネットワークづくりの強化および福祉サービスの拠点としての整備をより充実させ、天光会を育てていただいた地域への貢献を続けていきたいと思っております。
社会福祉法人 天光会
統括施設長 堤 公子
