院長をご紹介します!
<病院を開設した経緯や主な特徴を教えてください>
私は、父が開設し院長を務めていた「港南台病院」の運営を院長として引き継ぎました。法人全体として地域の医療ニーズへの対応を考える中で、まず地域包括ケアの機能を持った、新しい病院が必要という結論に至り、7年以上の構想を経て実現したのが当院です。基本的なコンセプトは、サブアキュート(亜急性期医療)のすべての疾患に対応すること。具体的には、脳血管疾患やリウマチ・膠原病、消化器疾患、呼吸器疾患、整形外科手術などの急性期治療を乗り越えた方、がん患者様などを受け入れています。また在宅や施設で療養されている方の急変、肺炎、軽い脳卒中や心筋梗塞、肺気腫の急性増悪、喘息、床ずれ、軽い骨折など軽度中等症の急性疾患にも対応します。退院して自宅へ帰っていただくことをめざし、リハビリテーションの充実に重点を置いているのも特徴で、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が在籍して濃密なリハビリテーションを行っています。
<地域包括ケア病院としてどのような役割を果たしていますか>
例えば、在宅の患者さんが急変した時に、まずは当院で受け入れて治療を行い、必要に応じて高度救命センターや2次救急の病院につなぐことで、地域の救命医療が潤滑に機能します。高齢者に多い循環器や呼吸器、転倒骨折、がん、脳梗塞などの疾患に対し、当院の総合診療で対応します。また急性期病院での手術などの治療後、すぐには自宅に帰れない患者さんには、当院で薬のコントロール、濃密なリハビリテーションを受けていただいてから、近隣の訪問診療の先生に引き継ぎます。当院が地域包括ケアの機能を果たすことで、地域の医療資源を有効に活用することができるわけです。当院でも在宅医療を手がけていますので、他の医療機関や介護サービス事業所などと連携しながら訪問診療も可能です。さらに、在宅で介護に携わるご家族の負担を軽減するためのレスパイト入院(一時的入院措置)にも積極的に対応して、在宅医療を支えるのも当院の役割だと考えています。