役職・管理職をご紹介します
法人理念
「すべて人にせられんと思うことは、人にもまたその如くせよ」
これは、キリスト教の聖書(『マタイによる福音書7章12節』)に典拠を置く言葉ですが、しかし、キリスト教圏外においても《黄金律(ゴールデンルール)》として人口に膾炙されてきた言葉です。黄金律というのは、私たちが、人としてこの言葉を黄金の如く大切に受け取り、またこれを自らの在り方の課題とすべきだという意味です。上の法人理念として揚げた言葉を平易に言えば、誰かが私に対して行ってくれたなら、自分はどんなに嬉しいだろう、どんなに喜ぶだろうと思われること、まさにその行いをあなたの隣人に対してもしなさい、ということです。
ある人が「かつて子どもだった人はたくさんいますが、かつて高齢者だった人は誰もいません」と言っていますが、これを私たちが携わっている介護の仕事に関わらせて言えば、私たちは皆、実体験に乏しいものだということです。従って、高齢者の方々の生き方や思い、生活の諸相における振舞い等について十分理解することは相当に困難だということです。
高齢者の方々はそれぞれに多様であり、その方々が私たちに求める欲求や心の訴えもそれぞれに個別的です。これらに十分に対応することは、私たちに出来ることではありません。
でも、私たちに出来る唯一のことがあります。それは、私たちの誰しもが《自分を愛し、自分を非常に大事に思っている》という事実の確認です。その次に、この暖かい自己確認の光の下に私たちが寄り添うべき高齢者の方々を見つめなおすことです。私はこれが、あらゆる支援や介護の基本姿勢ではないかと考えます。