これからの計画・取組
<ヒューマニティケア>
「生きるを満たす生活支援」を重点目標に掲げ、2020年より日本ヒューマン・ナーシング研究学会が推進しているNICD看護技術(生活行動回復看護)を取り入れたケアを行っています。
この取り組みは、患者様の人間らしさ、その人らしさを取り戻す自立支援型の看護、介護でありたいという思いから「ヒューマニティケア」と名付けられました。
桜十字の非常勤講師であり、NICDを交換した筑波大学名誉教授の紙屋克子先生による生活行動回復看護技術(ヒューマニティケア)の導入、普及のためのセミナーを行っております。
【ヒューマニティケアで期待される生活行動の拡大】
・寝たきりの患者様が拘縮改善と端座位訓練により、車椅子に座れるようになった。
・寝たきりの患者様の尖足改善により、歩行訓練ができるまで回復。
・全介助だった患者様が、移乗動作訓練によりトイレで排泄できるようになった。
・根気強い口腔ケアにより、患者様が笑顔を取り戻した。
・離床と腸ぜん動の促進により、下剤が不要になり自然排便できるようになった。
<口から食べるプロジェクト>
【「口から食べるプロジェクト」のはじまりは?】
・口から食べる大切さ
「口から食べる」ことは、生きていくために欠かせない栄養補給である以上に、日常に喜びや満足感を与えてくれる営みの1つです。そのため、食べる楽しみは、ときに「生きる楽しみ」になり得るほどの力を持っています。さらに、口から食べることは自立した・自分らしい生活を送るうえで欠かせない要素の1つでもあり、とても重要な役割を担っています。
・食べる喜びや楽しみを支えたい
しかしながら、高齢化の進行に伴い、経管栄養を余儀なくされている患者さまは増えているのが現状です。このような状況を踏まえ、当院は口から食べられなくなった方やムセやすくなった方に、食べる喜びや楽しみを取り戻していただき、自分らしい生活を送っていただきたいと「口から食べるプロジェクト」を始めました。