大事にしていること
四天王寺福祉事業団の起源は、聖徳太子が西暦593年に四天王寺を創建された際に、すべての民衆を救済するために建てられた四箇院の制にさかのぼることができます。この四箇院の施薬院、療病院、悲田院の三つの施設は、わが国の医療、社会福祉事業の源流と考えられています。四天王寺福祉事業団は、現在大阪府下20ヶ所の施設で、施薬院、療病院、悲田院の精神を1400年経た現代に継承し活動しています。
四天王寺和らぎ苑は、2001年4月に大阪府で2ヶ所目の重症心身障害児施設として開設されました。
正式には18歳までの児童福祉法に基づく「医療型障害児入所施設」、18歳以上の障害者総合福祉法に基づく「療養介護」とよばれる障がい児・者を支えるための施設です。
医療依存度の高いご利用者様の病態を改善し、病気を治療し、より健康な状態を保つことと、生活の場の提供を行っています。
四天王寺が最も大切にしているものの一つが「和」のこころです。
太子の十七箇条憲法は「一に曰く、和を以て貴しとなす。・・・」ではじまり、「十七に曰く、それことは独り断ずるべからず。・・・」で終わります。すなわち「和」ではじまり「和」で終わります。
事業団にとって大切な「和」の文字を私たちの施設に冠されています。
皆さんとともに和をもってご利用者様お一人おひとりを支えていければと願います。