大事にしていること
わが国は、医療の高度化等により平均寿命が延伸した一方で、世界に例のない少子化、超高齢、多死社会を迎えようとしています。 そのため、医療は、高度急性期から慢性期までの病床の機能分化の推進と、従来の「病院完結型」から、在宅医療を中心とした、医療看護介護の連携と多職種協働を強化し生活が一体化した「地域完結型」に変革されようとしています。 そのような時代背景の中で、特に地域における看護職には、多様な役割を発揮することが求められています。
例えば、常に予防的視点に立ち、医療と生活の両方の視点を持ちながら、地域の方々がご自身の健康状態に関心を持つことができるよう支援すること。さらに、地域の方々の相互関係が強化され、支えあう文化を醸成することに貢献すること。そして、病気と向き合いながら自立した生活を過ごすことができるように、セルフケア能力を高めるための支援等。さらに、人生の最終段階においても、僅かな限りある時間が、尊厳を持って穏やかに死を迎えられるよう支援することです。 このような役割を発揮することは、住み慣れた地域で、その人らしく人生を全うすることの支援に繋がると考えます。
看護は、あらゆる年代の個人、家族、集団、地域社会を対象としています。 看護職が力を発揮するためには、地域の方々のご協力が不可欠となります。また、看護職が担い手となった時代背景の流れに対応した取り組みは、多職種との課題の共有と協働があってこそ、チーム力を発揮することが出来ると思われますので、ご理解、ご協力をよろしくお願いい致します。