教育体制・キャリアアップ
・クリニカルラダーシステム
2006(平成18)年度より導入し、看護師の臨床実践能力を評価し、質的向上と専門職としての役割遂行が高められるよう、支援体制を強化しています。2017(平成29)年度には、日本看護協会版「看護師のクリニカルラダー」に準拠して洛和会ヘルスケアシステムの5病院で評価基準を統一しました。
・レベルに基づいた研修体制
1. ビギナーナース(新卒看護師対象の必修研修)
新卒の看護師には、レベルⅠ「基本的な看護手順に従い必要に応じ助言を得て看護を実践する」の認定にふさわしい能力を獲得するための支援として以下の必修研修を行っています。
2. レベルⅡ看護師のための実践能力強化研修
レベルⅠの認定を受け、レベルⅡ「標準的な看護計画に基づき自立して看護を実践する」へのステップアップを目指す看護師、あるいは、レベルⅡで実践能力の向上に努めている看護師には、以下のような選択研修を用意しています。
2017年度上半期の選択研修
呼吸器系のフィジカルアセスメント(基礎編)
脳神経系のフィジカルアセスメント(基礎編)
呼吸器系合併症予防のためのポジショニングと気道ケア
循環器系モニタリング(致死的不整脈の判読とリスク回避)
知識と根拠に基づいた正しいインスリンの使用と患者指導
周術期看護1:手術に伴うリスクファクターの術前アセスメント
周術期看護2:全身麻酔手術患者の安全管理/術直後ケアを含む
3. レベルⅢ以上の看護師の学習支援
レベルⅢ以上では、各々のキャリア目標や役割に合わせて、E-learningを計画的に活用できるよう豊富な内容を用意しています。レベルⅢ以上の看護師に求められる実地指導者や教育担当者の役割に関する内容は必修研修として用意しています。
専門看護師や認定看護師の資格取得を目指す看護師には、奨学金制度を利用して長期研修を受けられる体制が整備されています。