院長をご紹介します!
当院は、幾多の変遷を経て今日に至っています。私が研修医の頃は県下でも有数の救急病院であったかと思います。現在の当院の立ち位置としては、別府市内の基幹病院(九州大学病院別府病院、別府医療センター、厚生連鶴見病院、新別府病院等)と一般の医院(クリニック)の中間にあります。通常、患者様は何か症状があれば近所の医院(クリニック)や当院のような中小病院を受診されると思います。そこにおいて、確定的な診断や治療が困難とされた際はより充実した機器、技術を擁する中小病院や基幹病院に紹介されます。当院では通常の外来および入院診療の他、ご紹介を頂いた際は、小規模な医院では困難な検査等を行い、外来治療や入院治療を致しますが、その状況によっては基幹病院に依頼(紹介)することもあります。
当院の最大のアドバンテージは入院された方、ご紹介を頂いた方は将来にわたっても関わらせて頂くことです。患者様の病態や社会的背景等を考慮し、現在の医療制度に勘案した上で適切と思われる病棟や(地域包括ケア病棟、医療療養病棟、特殊疾患病棟)、介護医療院での治療、療養、介護を継続します。嘗てのような最先端の治療は出来ないかもしれませんが、身の丈に合った医療を精一杯遂行したいと思います。『自分が患者だったら、自分の家族が患者だったら』を判断の礎に据え診療を致します。私の専門の胃腸科、肛門科を例に挙げれば、何か腹部に異状があれば血液検査や CT 、MRI、内視鏡検査等で大半は診断がつきます。胃、大腸の内視鏡検査や痔の治療であれば当院で行います。患者様のご要望を尊重し、お待たせすることなくこれらの検査が行えます。大抵のポリープは当院で切除可能です。また痔核(イボ痔)であれば最先端の治療を提供しております。一方、当院では治療が困難と思われる進行したポリープや悪性腫瘍は緊密に連携をとっている基幹病院に依頼(紹介)します。また基幹病院で急性期治療を終えられた方で直ぐには自宅復帰が出来ない方は当院に入院され、リハビリテーションを行い、体力、身体機能の回復を図ることが可能です。不幸にも回復の見込みがないときは当院の訪問看護ステーションを利用した自宅療養や、それがかなわない場合でも当院で最後まで緩和ケアを受け続けることが出来ます。