院長をご紹介します!
≪院長 峯 一彦 様≫
年頭にあたり新年のご挨拶を申し上げます。
昨年も新型コロナウイルス感染症に振り回された1年でした。第3波の中で始まり、4~6月にかけての第4波、夏から秋にかけて大きな流行となってしまった第5波と当院においても、圏域内の患者さんはもちろん、圏域外の患者さんも受け入れてまいりました。一時的ではありますが、1つの病棟を新型コロナ専用病棟として入院患者に対応し、また重症化する前に、自宅療養患者の外来診察をしたりと、全職員の協力で院内感染を起こさず感染症指定病院の役割を十分に果たすことが出来たのではないかと思います。
現在、国内外でオミクロン株が広がっていますが、本年も圏域内唯一の感染症指定病院としての機能を発揮しながら、一方で脳疾患や心疾患などの急性期疾患患者をしっかり診てまいります。また、地域医療支援病院としての役割も果たしていく所存ですので、南那珂医師会の皆さまには、これまで同様ご協力をよろしくお願いいたします。
さて、すでに国内では、2019年4月より「働き方改革」が実践されているところですが、「医師の働き方改革」は2024年4月からの施行となります。これは、医師の時間外労働が増えれば、医師の健康に被害が出ることはもちろん、結局は患者さんにとっても不都合が起きるために法律で規制しようとするものです。つまり、将来の国民、患者さんのための法律です。このため法律によって、医師の時間外労働の上限が規制され、休息時間の確保や面接指導など一部で就業上の措置が義務づけられることとなりました。この就業上の措置は、医師が少なく救急患者の多い病院にとっては非常にハードルの高いものとなっていますが、時間外労働の削減とともに、病院全体として取り組んでいかなければならない問題です。そして、日南市・串間市の住民の皆さまにも協力していただく必要があります。病院への受診は昼間のうちにして、時間外の受診はできるだけ控えるようにしていただき、急病時には受診前に必ず病院に電話をしていただくようお願いします。
まだまだ新型コロナウイルス感染症の不安はつきませんが、これからも職員一同、力を合わせて質の高い医療を皆さまに提供できるよう努力して参ります。
今年もよろしくお願いいたします。