院長をご紹介します!
横尾病院は諫早市川床町にて昭和43年に開院し、地域の精神科医療に携わってきました。診療内容も幅広く、引きこもり、不眠や倦怠感、不安、緊張などといった心の病を抱えた患者さまだけではなく、近年は高齢化によって認知症の患者さまが増加しています。昼夜逆転、徘徊、認知障がいに付随する周辺症状(行動・心理症状)に悩んでいる方やそのご家族も多いのではないでしょうか。そういった方の受診や入院を行い治療を促す上では、専門医のケアや薬だけではなく、施設の環境も大きな影響を及ぼします。
このような考えから、令和2年3月1日に、病院全体を新築し移転することとなりました。洗練された建物の新病院では、ほとんどの病室がプライバシーに配慮した個室となっています。心が落ち着く自分の空間を持つことで、精神的にもゆとりが生まれます。また各病棟の部屋から景色を楽しめるよう、随所に窓を設置しています。あたたかな光を取り込むことで病院内も明るく、窓から眺められる植物に自然と癒されます。さらに屋上運動場や体育館などを新設することで、さまざまなレクリエーションも可能となり、生活の中に心地よい刺激を与える環境を実現しました。
各病棟も患者さまの症状の程度に合わせて細分化し、退院後は定期的な訪問看護でフォローします。外来治療の一環として通所リハビリテーションやデイナイトケアにも対応しており、社会生活の準備段階として共同生活を送るグループホームも用意しています。そして外来受診が難しい方や、どこに相談すればいいのか分からない方を主な対象として、公認心理師が心理面接による回復を図る心理カウンセリングルーム「ココロプラス」も設置しています。今後は新たに認知症デイケアも開設する計画となっており、症状の内容や程度、年齢、生活環境に合わせて、包括的に患者さまを支える体制を整えています。
このように、新しくスタートした施設で充実したサービスをぜひご利用いただき、症状や悩み事の解決を一緒になって目指して、健康的な生活を過ごしていただければと思います。また当院としても、これまで以上に診療に対する努力を行い、充実した医療の提供を行います。今後とも、皆様のご支援とご協力のほど、よろしくお願いいたします。