看護師面接で「インシデント」「ヒヤリハット」経験や防止対策について聞かれたら?

転職の際、面接でインシデント経験について尋ねられ、焦ったことはありませんか?
面接官はあなたを困らせるために質問したわけではありません。
知りたいことは、インシデントに対してどのように対処したか、また、インシデント防止のためにどのようなことを意識しているか、もしくは実際に意識して実行してきたか、です。
面接官からの質問にしっかりと答えるためには、まず面接官の意図を理解し、その上できちんと答えられるようにしましょう。

インシデント経験を尋ねられるのはなぜ?

医療職のうち、看護師は特にヒヤリ・ハット事例が多いといわれています。
その理由は、患者さんと接する機会が多いからのようです。
事例として、投薬のし忘れや過剰・過小投薬、投与時間・投与の日付間違い、薬剤間違い、患者さん間違いなどがあります。

これらのインシデントを経験したことがあるかを尋ねられたら、実際のその内容が問われているというよりも、そんなとき、どのような対処をする人間であるかどうかが尋ねられていると思っていいでしょう。
そして、インシデントを予防するために、どのように日々の業務に当たる人間なのかということが問われているのです。

インシデント経験の有無で、合否が決まるわけではありません。
それより重要なのは、「なぜ起きたのか」「どう対応したか」「その後、防止にどう努めたか」を答えられるかどうか、です。

これまで医療事故防止のために心がけてきたことは?

ある病院では、発生頻度の高いインシデントの問題点に気づき、予防や業務改善を行うためのロールプレイが実践されています。
シナリオを元にインシデントが起きるシーンを演じた後、見学していた看護師が感想や気づいた点を語り、防止案を提案し合って話し合います。
その場で話し合われた内容や、皆で行うことが決まった防止策はすぐにでも業務に反映されるといいます。

このようにグループで話し合い、それぞれがインシデントを一つでも起きないようにするという取り組みは各病院で行われています。
このような対策を立ててきた経験を面接時に語ることによって、面接官に対して、自分の仕事に対する意識の高さや、失敗を次に活かすことのできるタイプの人看護師だということをアピールすることができます。

また、大事なのは事前に質問に対する内容を整理しておくこと。
これまでインシデント予防策や対策などで工夫してきた点は、できるだけ多く面接官に伝えられるといいでしょう。

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